冬季オリンピックのメダル獲得具合が期待に反してか期待通りか全然駄目だから、こういう議論が沸き起こるんだろうけど…。

 日本のお家芸的なスポーツや、国内で盛んなスポーツについては、しっかり市場がついているんだから、自活的に回る、これは放っておいていいと思うんです。相撲だったり柔道だったり一部水泳と野球とスキージャンプとかぐらいまでですか。
 世界陸上であれオリンピックであれ、スポンサーつけて無理に盛り上げて期待を煽るから、駄目だったときの落胆が大きいんじゃないのと思うわけで。だって、陸上とか見てると日本新記録出してもメダルに届かないとか、そういう基礎的なところで水があいてるんだぞ。

 メダル獲って国威高揚、とかって戦前か共産国じゃないんだから、元からスポンサーがついてて強い競技や、微妙な競技でもスター性のある選手が出たときに出たなりの、そこで自活的に回る予算や組織で、さらなる記録や結果を各自無理なく目指していけばそれでいいんじゃないかと思います。競技人口の裾野を広げようとか、どの趣味分野の人たちもそう思ってるよ。お前らだけの問題じゃないです。

 日本人がどう頑張ったって、なんかどうしようもない競技とかたくさんあるじゃないですか。メダルどころか決勝にも残れない類の。そんなの応援して強化して先進国入りしようといったって、無駄だよ。才能ある選手がそこにいかないんだから。そこそこ応援して、エステ屋とか飲料屋とか適当に広告つけて数年に一回盛り上がればそれでいいんじゃないかと思います。

 ついでに、サッカーが弱い、日本代表に人気がない、とか言ってますけど、日本のサッカーが強かったことってあるんですか。無理に盛り上げてみたけど、なかなか実力が追いつかなくて、知名度のあった選手が旬を過ぎて引退したら、微妙な感じになってしまった、というのは「元通りだ」ということですよね。そんなもんだと思います。野球だって、国内はそこそこ盛り上がってますけどメジャー級の選手なんて各球団数人ずつぐらいしかおらんでしょう。柔道も国際化が進んでから、なかなか勝って当然とは言えなくなってきました。そういう彼らが、当然のように苦戦をして、予選で姿を消したりする、それを観て落胆しすぎるのは、間違いなくメディアで煽り過ぎだからですよ。

 ただ、国際舞台で日の丸背負って頑張ろうとしている選手は応援したいと思います。それは損得勘定抜きにして率直に応援したい。彼らがメダルに届かなかったからといって、選手の質が悪い、後進国だ、強化しろ、というのは、むしろ失礼なんじゃないですかね。