もはや生ける伝説でありリアル経済界のチキチキマシーンとなっている感じの木村剛氏率いる日本振興銀行ですが、最近では、経済活動が停滞する2月を乗り切るために「売上支援ローン0.00」なる不思議商品まで出てきて、ほんと躍動感溢れるアレだなあということで、ヲチャーとして目が離せません。

 今度は何をしたのかと思ったら、傘下のインデックスHDからサッカーチームを掌中に収めた模様です。ダイナミック!

当社の子会社であるGRENOBLE FOOT 38 SASP の株式一部譲渡に関するお知らせ
http://www.index-hd.com/press/uploads/140120100212023064.pdf
 正直、何の冗談だと思うわけですが… 公開されたPDF読む限りですと、住所が千代田区飯田橋一丁目3番7号で木村ビルになってるわ出資ファンドは例によって中小企業シリーズだわで、さすがは亀井静香さんに100億の裏書きを申し入れたと伝え聞くに足る豪腕ぶりの発揮であります。顔では笑ってても、郵貯抱えた亀井さんが100億程度のはした金で融通効かしてくれるはずないじゃん。ほんと、いい意味でコンプライアンスの鬼ですね。

 まあ、グルノーブルもまた「なんでこんなに真っ赤なの」とサッカーのサの字も知らない私が数字だけ見て腐したくなるほど酷い経営状態なので、どういう形であれ連結から外さざるを得ないんだろうなあと思うところではあります。趣味の経営をするのであれば、株主や社外取締役との相関性も考えて、今後は横浜ベイスターズや東京ヤクルトスワローズへの資本参加を積極的に推進していただきたいと、NPBヲタである私は個人的に希望します。

 で、そんな火の出るような経営のサッカーチームを、善意や好意で日本振興銀行やその周辺の組織が抱えるとは思えず、何か別のバーターでもあったんかなあと妄想するところが大であります。通常の上場企業であれば、それだけの不始末をやらかしたら担当役員のクビが飛んで早々に安値ご売却になるのが筋ですけれども、何故か焼け太って中小企業シリーズの傘下に納まってしまいました。なんだか剛毅ですねえ。

 この辺の素晴らしさは、「許されない失態」として、お猪口事件というのに凝縮されているんだそうです。客に2,000円程度の粗品を贈呈するとしておきながら、送りつけたお猪口の裏に「100円」のシールが貼られていたんだと。あらやだ。ミクロなミスにも容赦なく突っ込む細やかな経営の貫徹! 美しい経営です。

 このところ、数字が望ましくないので内部でぐるぐるお金を回す方針に転換したようですけれども、一般論として中間法人を使った飛ばしと看做されない程度に頑張って拡大していっていただきたいと強く願う次第です。