個人的には、先にルーマニアかバルト三国と思っていたのですが、ウクライナが延焼しました。シンジケートローンネタですね。たったの410億円ぐらいの話ではありますが、ウクライナの国営鉄道の純利益から逆算いたしますと、債権者が230年間ほど国営鉄道乗り放題という国鉄清算事業団@11兆円も真っ青な内容に仕上がっております。

ウクライナ国営鉄道会社の債務再編案、まだ回答を受けていない=財務相代理 (ロイター)
http://news.www.infoseek.co.jp/world/story/02reutersJAPAN127416/

 ドバイといいウクライナといい過剰な需要見込みとPFもどきのシンジケートローンを派手に組成した結果、普通に返せなくなっているという笑い話なのがアレですけれども。
 ひそかにトルコ、ギリシャ、ポルトガル、スウェーデンといったEU「周辺国」の財務状況が異常な勢いで悪化しているのもまたアレであります。

ギリシャの財政悪化警告 EU財務相理事会
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091202AT2M0104H02122009.html

 我が国の財務状況が悪化しているよねという絶対値上の問題と、すごい勢いで悪化し続けているという推移上の問題とは本来切り分けて考えるべき事案ではあります。同じ100万円分の資産のある人でも、いま100万の借金がある人と、毎月10万づつ借金を重ねようという人とでは問題の所在が異なるということでもあり。このあたり、金融屋でもあまり気にせず問題を一緒くたにして考える場合もあるので困るわけですね。

 むしろ、国家単位の財務がどうこうというより、国際貿易水準がどうであるかとか、主要マーケット同士のマネーの移動がどうであるかとか、資源相場がどう推移しそうであるかといった枠組みから考えないと駄目なんじゃないかと思うんだけど、まあこの辺はいろんな考え方の人がいて当然の世界だし何が正解とも言い切れないのだから、その辺は触れるだけ野暮なのかな。

 まあ、我が国はデフレ先進国ってことで。