30分ほど待ち時間ができたので。

● 外国人参政権法案、今国会での提出は見送り?

【外国人参政権今国会は見送りへ】
http://www.hayashi-jun.com/blog/diary.cgi?no=249

 そもそも「小沢さんに一任」という対応が民主主義的であるかどうかはともかく、まずは本件見送りということで、それはようござんした。というか、政治的に喫緊な問題に鳩山政権はもう少しフォーカスしてもらえると嬉しいです。
● 中村氏によって文化省設立の提言がなされる

文化省の設立を提案する
http://news.livedoor.com/article/detail/4446116/

 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の中村伊知哉氏が、一連の水面下活動を経て堂々提案。というか、メディアデザイン研究科自体がなくなりそうなんですが大丈夫なんでしょうか。

 コンテンツ業界やゲーム業界的には、伝統的に「政府に頼らない」で民事訴訟で国内は対応するケースが多いこともあり、よほど再編がうまくいかないと誰も頼りにいかないかなと思う一方、中国では勝手に外国産オンラインゲームがエンバーゴーされてもどこにも文句を言いにいく先がないという問題もあるので、拙速でいいから結論を出して欲しいところ。

● 無信仰者の @dankogai から微妙な論戦が

神なき教えは宗教か? - #書評_ - The God Delusion
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51321009.html

 信仰は妄信であり、社会規範や物事の善悪を規定する基礎的な要件を社会や個人に与えるのが宗教であるという理解に繋がる神学の本を提示。いわゆる宗教の機能論みたいなもんですね。

 ただし、信仰は人間の活動や思考を規定するだけでなく、人間の智の及ばない分野や領域に対する不安を払拭する、ありていにいうと人はどこから来て、どこへ向かうのか(死んだらどうなるんでしょう)という学問と哲学の領域を持ち合わせている部分もあるので、妄信・妄想という側面とは別に、体系だった知識の土台を成す場合もあるわけです。

アインシュタイン「神はさいころを振らない」
ヤン議長「アインシュタインは墓の中でのた打ち回っていることだろう」

● 未完の本格派イナゴバスター現る

 ポスト池田信夫との呼び声も高いシートン俗物記から、イナゴライダーに対する篤実な答えが。ただ、残念ながらすべての政治的事項は「俺をえこ贔屓しろ!」の塊であり、ロビー活動というのは政治を利用した利益誘導の行為そのものなんですよねえ。政治的分配や社会保障についても恐らく理解できてません、この人。

[雑記]「規制緩和」などイカサマだよ
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20091111/1257942308

 とりあえず、この人はリヴァイアサンから読み直す必要があるのだと思うんですが、政治学の基本が分かれば論述する能力は高いので非常に面白いと感じます。イナゴにまみれて奮戦するより、もう少し体系だった知識を吸収するだけで説得力は倍増すると思うんですけど、どうなんでしょうね。上から目線チックで恐縮だけどさ。

● 匿名のままならジャックポットだったのになあ

 ネット史的には残念なケースとしてピックアップ。id:manameに紹介されたからこんにちの自分がある、とチャンスカードを引いた経緯についての説明と謝礼。

なぜid:manameは真のアルファブロガーなのか?
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20091109

 でも実際には、id:manameから注目のきっかけをもらったあと、意味もなく匿名だった自分の正体を明かしてしまった。誰だか分からないけど鋭くて面白いことを言う、といった評判が、正体を明かすことでうだつの上がらない元テレビマンが時間を余してネットで書き散らかしていたという事実関係が提示されるにいたる。それゆえに、一気に読者がいなくなったという悲惨な墓標だけが残っている状況であり物悲しい。誰だか分かっちゃったら、このような書き物はそこでおしまい。

 書き手の戦術としては、明らかにid:fromdusktildawnやid:Chikirinの半匿名アプローチのほうが正しいと思うんだ。彼の場合は、目立ちたかったんだろうね。

● 用済みの危機迫る亀井氏、渾身のクレーマー化

仕分けに党議員入ってない!…国民新・亀井氏抗議
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091111-OYT1T01090.htm

 いまの日本で最も権力のある悪質クレーマーの称号を獲得した亀井静香氏が、今度は業務仕分けに一枚噛ませろと敢然と文句を吹っかけ、日本の中心で混乱が誘発されていて面白いです。

 納得づくで騒いで、存在感を示すことで与党内の少数党派の埋没を防ぐという高等戦術であることは間違いないのですが、ことあるごとに保守的物言いを付け加えて「自民が保守再生をするならいつでも寝返りますよ」というメッセージを送ることを忘れないのは亀井さんの面白いところでもあります。