ほとんど日刊池田信夫というか、あまりにも池田信夫ウォッチングが楽しすぎてどうにもならない最近ではありますが、一昨日koiti_yano氏に反論され煽られた池田信夫氏、横からパンチを全弾被弾したことを受け烈火の如く激怒しtwitterで敢然と反撃であります。

デフレについての補足*
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51310197.html
[マクロ経済学] インフレとデフレと景気に関するよくある質問集
http://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/20091109

 池田信夫氏が、「横からからんできた矢野浩一氏も中途半端に謝ったたまま逃げてしまった」とまさかの勝利宣言。twitter上では光の速さで一日以内にyano_koichi氏が逃げたと豪語され、面白すぎて目が離せません。

 一応、元ネタは勝間和代女史のドキドキ国家戦略室お出かけ記だったわけですが、彼女が語れば語るほどにネタとしての本質がたいして重要でも面白くもないことが分かりつつある状況である分、池田信夫オンステージのクオリティの高さだけが際立つ結果となっております。

「デフレ危機」論争について~勝間和代からのメッセージ
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2009/11/post-50dd.html

 話題にはなったけとほうぼうから突っ込まれた結果、説教くさくなって面白さ半減未満の状況に陥り至極残念なエントリーも一応掲載しておきます。
○ まずい酒を仕入れて議論をあさっての方向へ飛ばす池田信夫氏

http://twitter.com/ikedanob/status/5615501895

 勝間和代女史のネタ監修は飯田せんせだったとtwitter上で断定し、事実上の大ファールを放つ池田氏。だからなんなの。

○ 自分が面倒くさい人間であることを棚に上げて、放置プレイされていることに気づかない池田氏

http://twitter.com/ikedanob/status/5615728226

 池田氏がなかなかの議論巧者であることもあるけど、それ以上に池田氏との議論は面倒くさい上に実りがないことぐらい誰が見ても分かるにも関わらず、距離を置かれていることを自分に対する知的畏敬であると豪語して憚らない。

 どちらかというと、混雑している路上の真ん中で変質者がいたときの群衆の対応や、満員電車にゲロが吐かれていたり匂うホームレスがいたときの乗客の行動と等しいように感じる。

○ webでは暇そうにエントリーやtwitterに張り付いて光速の勝利宣言を出しているのに原稿を落とす池田氏

http://twitter.com/ikedanob/status/5612110434

 それならtwitterをまず閉じて執筆にもう少し時間を取れば誰にも迷惑はかからなかろうという状況にも関わらず、長文のブログはエントリーされてるわtwitterは常に脊髄反射だわで、主戦場であるネットに常在戦場状態で無敵モードを誇りつつ仁王立ち。もはや尊敬を超え畏怖に値する。

○ 騒ぐだけ騒いでおいて、池尾教授に援軍を求めるアイコンタクトを放つ池田氏

http://twitter.com/ikedanob/status/5587782970

 自分で金融学会の論文や状況を知る努力を払えばいいのに、公衆監視のtwitter上で池尾氏に「俺の言ってること正しいよね?」とすがりつく雄々しい池田氏の非小心者ぶりが輝いている。あんた、経済学者なんだからもっと堂々としてればいいじゃねえかよというツッコミを謹呈いたします。

○ 部分引用全力否定のアプローチを全面活用し、文脈を勝手にでっち上げる池田氏

http://twitter.com/ikedanob/status/5588536017

 飯田氏の論述はどう読んでもそういう意味ではないのだが、そう取れなくもないというナローパスを駆使して飯田氏もリフレ派は死んだと印象操作をかけようとしている図。そんな相撲の行司じゃあるまいし、物事の判定に白黒つく話じゃないだろう。

○ 「自分が公的機関に呼ばれて意見をしていない」という嫉妬を昇華させ、他人のルサンチマン感情指摘へと論旨を移す池田氏

ルサンチマンの力
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51309750.html

 このエントリーを通してよく読むと分かるのだが、勝間女史の立ち位置が「自己啓発」だから彼女の「社会変革」がルサンチマンの発露であるという論旨はまったく意味が不明になっている。というか、斎藤環氏のvoiceでの論述は「勝間ブームは勝間女史の本質とは関係なく周辺が虚像をブーム化したので勝間女史はキャラ付けが硬直して彼女にとって危険ではないか」という問題提起なのだが、池田氏にかかると勝間女史が馬鹿でうんこだから早く死ねバーカという論旨以上のものをまったく感じ取れないあたりに好感が持てる。

○ 光速の10カウントを数え上げ、勝手に勝利宣言をして「失敗の本質」などまったく無関係の話を贈る池田氏

http://twitter.com/ikedanob/status/5584075163

 yano_koichi氏の論述から数時間もたたないうちに、彼からの返答がなかったという理由だけで勝手に勝利宣言を打ち立てた挙句、特に論理的接点もない失敗の本質を取り上げて自説補強を試みている。面白すぎるぜ池田信夫氏。

○ まだジンバブエとか言ってる池田氏

http://twitter.com/ikedanob/status/5545228453

 もはやリフレ派関係なくなっちゃってるじゃんというぐらい、「ハイパーインフレ」とか「勝間女史が首相と日銀総裁を兼ねたら」とか平気で書いちゃうあたりは凄い。もうなんでもありだな。

○ もはや、援軍であればどんな内容でも受け入れちゃう枢軸国なみの池田氏

http://twitter.com/ikedanob/status/5584791437

 論述としてはサプライサイドとデマンドサイドの違いさえ満足に分かってない馬鹿エントリーさえ、自説に有利な内容であれば引用してしまう池田氏の心の広さに脱帽。っていうか、リフレ派がどうという以前に、池田信夫氏に対して議論を吹っかけることも擁護することも論者に対してメリットがない状況で、ただ一人ネットで暴れている池田氏を皆で遠巻きに眺めるという大道芸のような状況に拍車がかかっていることが確認できる。凄い。