そもそもGREEが提供していた釣りゲーム自体が某ゲームメーカー制作の有料アプリに似ているような気もするんですが、そういう事情は全面的に棚の上に上げて力強くDeNAを提訴であります。

グリー、DeNAを提訴へ 携帯ゲーム著作権巡り
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=AS1D240A3%2024092009
 個人的には両社激しく争った末に共倒れを希望してやまないのですが、モバゲーに関して言うと最近は随分行儀が良くなったとはいえ一時期は非常に微妙な商慣行をしていたようにも見受けられるので、これを機にいろんな意味で襟を正すほうが社として良いようには思います。もちろん対GREE裁判には全面的に突っ張っていただいたうえで、聳え立つクソのような変な業界団体や、10代への個人認証の強化など、GREEが絶対やりたがらない分野で先行して対策することで修羅の形相で対抗して欲しいんですよね。やらないとは思うけど。

 単なる業界内の覇権争いではなく、何となく気に入らないからというレベルだったりすると泣けるわけですが、DeNAもここは負けじとGREEに何か言いがかりつけて反訴してもらえると別の視点から業界の活性化が進んで良いと思います。はい。

 なお、訴えの内容自体は、聞く限りでは「もう少し考えろよ」と感じる部分もあります。詳細はもっと違ってちゃんとしているかもしれないけど、もしあれが差し止めできるのであれば、任天堂は国内のマリオカートもどきのオンラインゲームとか営業停止に追い込める感じもしますね。普通の差し止めとかじゃなく、せめて、不正競争防止法でやって欲しかったです。

(追記 12:27)

 このエントリーをアップした直後に、公式の「訴訟の提起に関するお知らせ」が。なぜかORSOも一緒に訴えられてて、微妙な中堅国から独立保障を貰った小国の悲哀のようなものを感じます。ノブゴロドから独立保障されたトランシルヴァニアみたいな。大国から宣戦布告されてもろとも踏み潰される的な。すみませんEU3ネタで。でもORSOはいいもの作ってる会社じゃないか。

http://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?cat=tdnet&sid=741645

 で、中身を見るに差し止めに賠償に謝罪広告と、まさに謝罪と賠償を要求する内容になっております。金額は4億円弱。事案的にもネタ的にも釣りになってますね。しかも、不正競争防止法での賠償請求も込みだったという。聞いてた話と違う。別にどうでもいいけど。

 もう少し訴訟の内容を詳しく見ないことには何とも言えないんでしょうが、不正競争防止法が新たなるステージに上がったということで、ぜひ「みんなのゴルフ」が「スカッとパンヤ」を訴えるような業界震撼シーンを演出していただきたいと思います。