シンガポールにはあんま「現地人」ってのがいなくて、USやオージーや中国人が流れてきてビジネス環境を作ってるイメージがある。とりわけ金融機関やらファンドやらが相手だと、シンガポール法人ってのはガワだけで、中身から出てくるのは日本人だったりアメリカ人だったりイスラエル人だったり。で、そいつらが雇ってるシンガポール駐在のオフィサーは良く休む。中堅以下のファンドとかでも状況が酷いと、タームシート要求してから数日メールが返ってこない、理由はそいつの部下が休んでるから、とかいうのがザラなんだよねえ。

海外の働き方にフィットする人、しない人。
http://kusoshigoto.blog121.fc2.com/blog-entry-290.html

 上記引用の書き手はシンガポールでの働き方を総括して「海外」と書いてるけど、あれを標準として日本人の仕事観と対比するのは良くないと思う。あいつら本当に働かないですよ。一時期、金融やハイテクがバブル起こしていたから、調達が楽すぎる時期に起業した会社やアジア支店開設した会社が従業員の能力ボーダーを著しく下げたのが原因じゃないかと思うんだ。日本のバブル採用社員みたいなもんで、英語以外の語学がひとつできれば無条件で採用みたいなのが横行していたから、何でこんな奴がマネージャー、というのがゴロゴロしている。しかも良く休む。ユダヤ人なのに働かない奴とかいるんだぜ。仕事よりトライアスロンだ、みたいな。US系の金融機関では考えられない。kaifumichiのように西海岸の日本人コミュニティで働いている像や、その人の仕事のランクによっても、遅刻して許される階層の人と、なかなかむつかしい立場になってしまう人とはやはりおるだろうからな。

2008-09-30 ワーキングマザーの孤独
http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20080930/1222833004

 ソフトウェアの仕事とかしていると、日本人が考える日本企業の「社畜」の概念は、ドクトリンの問題だろうとは思う。酷い会社はやはり酷い。overloadedってレベルじゃないぐらいだけど、これ、英蘭系だろうが米系だろうがインド企業だろうが、発生するデスマーチはデスマーチで、あんま国ごとの文化的差異は感じない場合もある。研究職や医療系もそうかな。直接は見てないけど。

 私の偏見もあるかもしれないが、シンガポール駐在の外人部隊(日本人やアメリカ人など)は本当に働かない。本当に二人程度の要員で済ませるべき業務に1ダースも社員が居たりする。しかも、日々ガチに半分ぐらい休んでる。あれならオフィス機能だけマレーシアかどっかに移したほうがいい。本当に無駄だ。アレを標準として「海外」として、日本の仕事ぶりと比べるのは微妙すぎると思った。ドイツ人はやたら細かいことを要求するし、英蘭系は期日を守ることに命を賭けてる会社が多いし、日本は忠実な社員はいるけど無謀な営業が変な受注して日々デスマーチが起きているように見える、ただそれだけ(笑)。