力強く自己否定してみる。

第2回麻生・鳩山討論…鳩山氏「民主政権なら西川辞任」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090617-OYT1T00653.htm

 兄弟の友愛じゃないけど、支持率下がったのを見て鳩山邦夫氏の蛮勇を野党党首が認めて、西川氏の辞任強行人事の追認をしてしまったよ。金融や市場の観点からすれば、さほどの合理性はない話なのだが、経済政策ではその通りの履行を民主党が考えるのなら結構重要事項になるかもしれんな。
よくわからないこと(鳩山元総務相について)
http://ensaigaisai.at.webry.info/200906/article_6.html

 最終的に鳩山判断にたどり着いた経緯を、背後関係なしに純粋に金融の論理で考えればこの論法も成り立つんだろうけどね。振付師の想像以上に、鳩山邦夫という人はアレだったわけだよ。

 最近は左翼も知恵がついてきて、あれこれ物言いをしてくるようになったけれども、西川氏が選任の過程であまり透明性のないプロセスで竹中平蔵氏が財界を口説いて、反対もあったが中核に据えたという振り出しがある。これは、三井住友という金融機関が、それまでに何をしてきたのかをある程度知っている人であれば、もう少し他の人選や方法があったと思う部分だろうけどね。でも強行した。バルクセールとは桁の違う別の思惑があったのかも知れないですね。

 鳩山氏は辞任か更迭か、とりあえず大臣の座を降りて、何か言おうとしたようだけど、結局何の話だか理路整然と話す能力がなかった。あれにはびっくりした。いまだに、自分の美学の問題にしてるよなあ。あれでは麻生首相が単なる嫌な奴になって、支持率が下がるに決まっているじゃないか。

 一方で、もっとびっくりしたのは、竹中平蔵氏が鳩山氏の西川辞任論で小泉氏と共謀し、指名委員会を口説きに回ったこと。これ、政権が民主になったら構造改革対自民保守という枠組みとは関係なしに、普通に逆転政策になるわけだよな。自民が本格的に駄目になりそうだと分かった瞬間に、何か言い出してるけど遅いって。

【正論】慶応大学教授・竹中平蔵 実現したい政策見えぬ民主党
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090608/stt0906080233000-n1.htm

 麻生首相が代替人事用意して落としどころを考えようという腹だったのを、蹴っ飛ばして、「民主党は反動来るから大丈夫っすよ」とか口先介入しているのは如何なものだろう。局地戦の最適手を打ったら盤面全体で押されるというしょうもない将棋をしている。

 郵政の問題は深いねえ。こりゃもう暴動起こしてでも国民の財産を守るために問題をでっち上げて力技やらなければ解決しないだろう。