気になったので。

梅田望夫や勝間和代はなぜだめか、「クラウドコンピューティングの幻想」の続き
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/06/09/4354407

 MLでもブログでも何か批難されてるようだったので、寝る前に読んでおこうかと思って見に逝ったら、私が秋葉原で下積みしてたころ電脳曼荼羅で書いていた中村正三郎さんのままだ。あれは確かに中村さんの筆致だ。

 中村さんはお嫌いなようだが、アルファブロガーとか適当なこと言われて持ち上げられたり切り捨てられたりしている当方としては面映い気分でもある。かなり読んでたからねえ、中村さんのマイクロソフト批判とか。
 ミカン星人が襲ってくるとか言って、成毛さんが過剰反応して中村さんの連載を差し止めるようマイクロソフトが社運をかけて(大げさか)圧力をかけてきた逸話とか、本当に臨場感があって楽しかった。あのころは本当の好き者が高い金払ってパソコン通信をしていた時代だったから、情報もやけに速くて生々しくて、それでいて公式声明なんてasahi-netぐらいでしか読めないしコピペなんていう手段もなかったから、結局雑誌が出るまで情報お預けだったりしたんだよねえ。

 いまでは成毛さんが単なるいちはてなーとなり、凡百のはてダに混ざって好々爺じみた書評サイトをやっているとか、考えられるだろうか。あの成毛さんがだよ。ダビスタ売ってた元アスキーの出世頭成毛さんがだ。

成毛眞ブログ
http://d.hatena.ne.jp/founder/

 古川さんも然り、あのころのネット界隈はとても狭くて、その割に、高さがあって、なんか中村さんがasahi-netにいるとしても、おいそれと声をかけるなんてしづらい雰囲気だった。いまでも別に用はないからメールも送らないけど。

 中村さんがアルファブロガー批判とかしてて、当方もなんちゃってアルファブロガーだからその範疇に入るんだろうけど、中村さんに言われたんじゃしょうがないわ。中村さんの文章を読んで社会人になったのだから、何を言われても仕方がない。失望されるのもその通りネット界隈がふがいないからだろう。なんせ、私がプログラマでもなくコード書けるわけでもないのにICT業界の片隅に入ろうと思ったオリジンの半分だからねえ。もう半分は西和彦とアスキーズという黒歴史だ。黒でもないか。で、小島組長の行方をいまも捜しております。正直、中村さんと西和彦には影響を受けただけに頭が上がらんかな。あと、結婚話におけるdankogaiとcatfrogな。catfrogはどこに消えたんだろ。

 昔、うちから独立して会社やってる気苦労が生き甲斐のような男の、実の弟が、転職して成毛さんのケツを拭く仕事をしているらしい。当時を外側から見てきた者として、中村対成毛で朝まで語るって風情の宴会のひとつもできないもんかね。上のほうでは株式上場だ企業合併だと華やかにやっているが、多国籍企業の日本出先機関トップとそれに対してパルチザンのように文章一本で戦いを挑んだ技術者とが過去を語るとか面白そうだ。

 飲み会といわず、ネット上で絡んだりしないもんかな。もっとも、文章力という点では一日の長がある中村さんのほうが圧倒的に面白いのは仕方がないのだが。ただ、古き良きウィンドウズ時代を過ごし、日本のネット世代の土台を築いたおっさんたちがネットでモノを言わなくなって久しい。なんか勿体無い気がする。

 少し飲みすぎたかな。もう少しトランシルヴァニアでオスマン帝国の野望を打ち砕いてから寝ることとする。じゃ。