GIGAZINEがアホネタで楽天の拝金主義に立ち向かっており、その真偽はともかく勇気というか蛮勇には惜しみない拍手が送られております。

楽天、利用者のメールアドレスを含む個人情報を「1件10円」でダウンロード販売していることが判明
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090527_rakuten_csv/
 楽天に出店している店側が受注情報をダウンロードするのに、楽天が一件10円の手数料を取ってるという、「他の会社だったら当たり前のサービスだから、だいたい無料なのに。楽天はそこで金を取るか死ね」というだけの事例です。この時点で楽天は不愉快というのは分からんでもないですね。

 これをGIGAZINEが取り上げると、「メールアドレスを含む個人情報をダウンロード販売している」というGIGAZINE変換。凄い。たぶん、あまりその手の実情は良く分かってないのでしょう、彼らは。まあ、楽天のやり方が不愉快だというのはいいけど、ちょっと中身が大幅に変わっているような。でも相手が楽天だからよしとしましょう。反論はこの辺に書いてあるのでご覧くだされ。

GIGAZINEが「楽天が個人情報を1件10円で販売している」と全力で飛ばし記事
http://digimaga.net/2009/05/oops-gigazine-said-rakuten-sells-personal-information.html

 そんで、むしろ問題となるのはスパムメール業者に楽天の顧客情報が流れてるんじゃないの問題。

楽天市場から個人情報がスパム業者に流出か、実名の記載された迷惑メールが楽天でしか使っていないメールアドレスに届き始める
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090527_rakuten_spam/

 こりゃスパム業界でも結構重要な話なんだろうと思うんですが、詳細はまだちょっと分かりません。もっと痒いところまで調べて書けよGIGAZINE。配信元が逃げちゃうだろ。

 一応、楽天グループ内にはO-Netがあったりしますが、一般論ですけどそれ以外のネット上場企業でも出会いそのものではないにせよそれに近しい個人向けサービスを実施しているグループ企業はあるのかもしれません。どこまでを利用規約で言う「グループ」とするかは分からないけど。

 また、GIGAZINEが記事で書いている通り、過去の情報流出事件の影響で、過去の顧客データがスパム業者に回って、これ向けにリスト配信されている、というのはあるかもしれません。ただねえ。昨今のスパム業者は、そういう足の着きやすいリストを使って配信するのは嫌うんですよ。今回、出会い系サイト規制法の適用会社でこんなスパム流したら、簡単に摘発されかねません。未成年のデータも含まれる可能性があるわけですから。

GIGAZINE「赤字でも好きだからやる」 変化するニュースメディアの生態系
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT11000021052009

 この藤代さんの記事とか読んでると、心情的には「壁に投げられる卵」の卵を応援したいと思いつつ、どう考えても壁に自分から飛んでってるだろその卵。そのままGIGAZINEが倒れるまで楽天との泥仕合を希望してやみません。