なんぞこの面白相場。理由が見当たらず地合いだけで全面高とか… 別にいいけどさ。最悪の時期を脱した、と緩んだ個人投資家が突撃してGWいい夢見たあとつるべ落としを喰らって再悲観に陥る姿が眼に浮かぶぜ。百年に一度から、単なる大型不況へと見え方が変わって、在庫調整が急激に進んだから問題なく見えるのは、GMとか大きすぎてどうにもならんもんの処理がずんずん後回しにされてて影響が見えにくかったからで、そう簡単に不況が解消されてたまるかと私めの経験値からは感じますけれども。

 そういえば、顧客に金貸すだけ貸して、ノミ行為やって身動き取れなくなったら廃業してトンヅラする計画のFX屋がわらわらしておりまして、そういったところに金を提供してる不思議系アングラ金融が続々と利益を出して脱税してて面白いわけです。で、ついに12号合同庁舎が。

FXの投機取引規制、顧客保護へ「劇薬」 証券監視委
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090425AT2C2401G24042009.html
 貸し出し総量規制報道が入ったかと思えば、その直後に、ロスカット規制。

FXで「ロスカットルール」義務付けへ 金融庁
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090428AT3L2806Y28042009.html
FX規制強化策、信託保全義務付け 金融庁が発表
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090430AT2C2801G28042009.html

 今日は「事業継続したいなら証拠金積めよwww」と金融庁さまからの暖かいご声援が。まあ、FXもパチンコの代替に過ぎず、単なる博打になってますからねえ。パチンコホールから足抜けしたような連中がFX屋でございと転業してみたり、表向きはIT企業として上場してるくせに収益の柱はFX事業みたいな遅れてきたライブドア的ダボハゼ企業も散見される状況なので、FXも派生商品も類似金融もひとくるめに信託保全させて投資家保護に邁進する方針の金融庁はGJかなと。

どうせ、FX屋なんて業界団体作って金融庁OB引き受けたりとかいう甲斐性のある奴らは出てこないだろ、という見切り千両が絶妙すぎ。野次馬的関心で申しますなら、ぜひ次回は五味さん斬って不思議銀行の債務二重譲渡引き受けの怪についてやって欲しいと思います。