とっても不思議なんだ。不思議なんだよ。

内閣支持、25.2%に上昇=「次の首相」麻生氏が逆転-時事世論調査
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009041700583

 発足当初、アホほど高かった安倍政権が、なんやかやあって投げ出す直前に得た内閣支持率が30%ぐらい。いまの麻生政権が25%に「上昇」しても、依然として解散危険水域の支持率で、55年体制下なら普通に麻生降ろしでも起きて総辞職してそうな流れ。

 でも一時期、調査会社によっては10%を切っていた麻生政権支持率が二倍近くに膨れ上がったので「上がり目」に見えてしまう不思議な現実。いや、不思議としか言いようがないんだ、だっていまなお、さらに二倍ある麻生政権の不支持率があるにも関わらず、地方首長選では自民優勢になってるんだから。

 小沢失速で敵失だから内閣は喜ぶべきではない、と言いつつも、100点満点10点赤点の子が25点取って先生に褒められ、でもなお赤点、とかってどんだけデキの悪い子なんだよ、という話だと思うんだ。

 しかも、政権はともかく党人派も政権支持率の下げ止まりをすなおに喜んじゃっている。麻生反対派も声が小さくなった、というか、タイミングを間違えて麻生降ろしが不発に終わり、地方選でそれなりの結果になったものだから、むしろ解散しろとか言い出す始末だ。選挙すんな。

 経済情勢から言うなら、少し安心感が出てきた5月ぐらいが天井なのかなと思うのだが、夏枯れ相場真っ盛りに公示とかやって公明党が怒るより、もう少し方法を考えなければならんような。

(追記)

首相、公明代表と極秘会談=太田氏が解散日程で要請
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200904/2009041700397&rel=j&g=pol

 まさか宗教団体が住民票を移して選挙対策をするんだという話があるわけないでしょうから、それほど解散日程に拘らなくてもいいんじゃないかと個人的には思うのですが。麻生首相のご性格からして、任期いっぱいやりたがるでしょうし、そっちのほうが成算が高い気もいたします。