まあ、関継軍氏のことであります。
 さっき見たら、アウトローズでまたしても一行情報が出ておりまして… 私ら監視でもされてんかなとも思うぐらいネタが被っておるわけですが。インサイダーのネタはパシフィックホールディングスであります。

【東京アウトローズ 一行情報】「東郷神社」をめぐる民事訴訟で判決
http://outlaws.air-nifty.com/news/2009/04/post-ca81.html

 さて、問題となるのは冨山和彦氏や、経営共創基盤もまた被害者であるか? という部分であります。詰め切れなかった週刊ダイヤモンドですが、一応は不正取引については触れる内容の記事を速報気味に誌面で掲載、現在もWEBで見られますね。

パシフィックHDがついに破綻! 中国に翻弄された迷走の一部始終
http://diamond.jp/series/inside_e/09_03_21_001/

 常識的に考えれば、詐欺ですね。で、ラハイナの話や中国政府マターの資金(CICを自称)の話は裏づけが取れず、中柏集団自体は存在が確認できない。増資話の元受側も、10社中確答が1社のみ、そこの流動性は2億円足らずということで、どうやったら476億もの資金を調達する素地があるのか分からないわけです。

 海産物関連の事業で東京地裁にて訴訟になっている内容を見る限りではこりゃまた微妙な詐欺話であるので、ようするにやっちゃったのだろう。冨山氏がパシフィックHDにどういう経緯か関継軍氏を紹介しちゃった件については、かなりのアナザーストーリーがあるのかなと思えるわけです。このあたりのくだりはFACTAに記事が載っていたのでこちらをご参照。

冨山和彦の裏に「怪中国人」
http://facta.co.jp/article/200904039.html

 とかく噂が出たのは、GCA佐山展生氏に繋がる朝鮮人人脈だったのと、今回のインサイダー話は普通の経済事犯と違って標榜右翼だの部落出身者だの中国人だのが入り乱れていて、正直誰がどういう繋がりで架空増資話をでっち上げインサイダー取引で資金作りをするまでに至ったのかという経緯が良く分からない点です。

 さっき見たら、ご丁寧に阿部さんが公開質問状状態にしてしまってある。一番知りたいのは、産業再生機構という当時の最後の砦の番人であった冨山氏が、事件の核心部分に関与があったのか、あったとするならどのような役割を持っていたのかということですね。

FACTA 対 経営共創基盤 (1)FACTAの質問状
http://facta.co.jp/blog/archives/20090401000834.html

 また、経営共創基盤自体の立ち上がりはまともだったのに、触る案件が… ということで、結果として一時期のタワー投資顧問なみの暗黒巨塔になりかねない状況に陥っているように思えます。脇が甘いというよりは、増資の仲介業務のやり方自体が素人に近い。なんでこんな真似をしたんだろう? というのが疑問です。

 単独の案件で、かつプライベートであれば、「騙された」というのも考えうるのですが、本件で言えば中国に多少の知見があって「中柏集団って何よ?」と調べれば一発で分かる案件でもあるし、発表された中国企業も普通は一個一個調べますよね、アドバイザー契約や増資仲介業務を行うなら。街金でもやるような正当な手続きを怠った、だからこういう問題のある仲介業務をしてしまったようである、というのは言われても仕方の無いところかな、とは思います。

 で、今回の増資話、日経に提灯記事を書かせたのはさておき、インサイダー連中にどういうルートで情報が流れていったのかに興味があります。この手の経済事犯の常連が浮上したら「何でそんなところと付き合ってるの?」という話になるし、意外な大物が関与してたら「馬鹿な手引きしやがって」と言われかねない。

 中国大使館との関連はまあ、裏の取りようもないんですが、照会かけても全否定でしょうし、CICの話は架空でしょうね。CICのお金を引っ張ることが可能なら、まずタームシートぐらいは出すでしょう…。

 そういうことであるので、竹中人脈の総決算という最近のトレンドも踏まえて本件は継続的にウォッチしていきたいところであります。