まあ取りまとめるほどのこともないけど、SFCG破綻記念ということで。

 この辺のサイトで、SFCGが元気を装っていたころの社員の夢とか見てると物悲しくなってきますね。きれいな顔してるだろ。死んでるんだぜ、それ。

SFCG採用サイト2009
http://www2.sfcg.jp/career/
○ 新しい闇金問題への道筋

 そろそろ報じられ始めるころかな、とも思うけれども、消費者金融への締め付けが強化されて、公的に認められた金貸し事業への自由度が低下する一方、中小企業やら一般個人やら普通の存在の資金繰りが不景気で急速に悪化して、闇金大発生中というのが現状です。

 だからSFCGを残せということではなく、そうなることはある程度分かっていたのだから、中間金利で貸付を行う合法ノンバンクのガイドラインみたいなものはどこかで線引きをしておかないとロプロとかプロミスとかアイフルとかそういうところがコケて芋づる式に惨事発生というのはありうると思うんですよね。

 最近、保証枠のアレがあって中小企業向けは多少良くなったけどリストラされて求職中の個人とか、そういうところへの貸し手がほとんどおらず、生活防衛資金が枯渇すると定額給付金など屁のツッパリにもならない状況になってしまうのではなかろうか。

○ 大島さん一派の資産保全について

 いろいろ叩かれておるようではあるけど、まあXデーがどうのと騒がれて資産保全に動かない経営者はあまりお目にかからないし、モラルがないとか言われてもモラルがあればああいう商売にならなかろうという点で非常にナチュラルでスムーズな成り逝きではないかと思われるわけで。

 安全な海外に資産を寄せておいて再出発、とか、まさに上場企業破綻では恒例行事になっているし、別に犯罪収益というわけではなし、経営責任だとかそういった点で裁判起こして時間かけて、という方法しかないんでしょうかね。サイバーファームの半田さんもライブドアの堀江さんもいろいろあってなおそれ相応の資産を隠しているだろうことを考えると、食い物にされたと嘆く前にある程度は予測しておいて関わるべきだったのではと感じます。

○ 変な借入金

 外側からの話ですけど、関係の深かった旧リーマンブラザースはともかく、バイエルンの銀行とか巷で噂のスタンダードチャータードとか入ってますね。どうなるんでしょう。なかでもシティとか入ってますけど、よく貸したなあ。間に入っていた人でもいたんでしょうかね。大変そうだな、こりゃ。

 それでいて、面白人脈とのゲートウェイとして十全の働きを示してきたパリバとかの話は特にないとかってオチなんでしょうか。手数料だけでも相当だと思いますけどね。

○ 木村剛銀行

 すっかり忘れていましたけど、流れ流れて木村剛さんの日本振興銀行に借入金担保差入先が一本化されてまして、心がますます暖まります。つか、いつから微妙企業向けおまとめローン専門銀行になっていたんでしょうか。しかも修正入ったのが今年どころか今月2月9日というイッツニューな展開に胸が躍ります。

 いつの間にか代表権のない取締役に降りてるのに銀行のサイト見てたら経営者然と前説を垂れているあたり、木村剛さんさすがです。本件で木村さんご本人が関わっているのかどうかは知りませんけど、さすがコンプライアンスの第一人者ですねえ。久しぶりにブログを見に逝ったら、ほっかむりして「[ゴーログ]中川前財務大臣:やっちまったな!」とかしれっと書いているんですね。まあ、彼からすれば「やっちまった」んじゃなくて「やられちゃった」のかもしれませんが。

○ 延焼先など

 もちろん資金繰りをSFCGに頼ってたところは寒い状況でしょうが、表面3,000億円超という被害総額の割にあんま名門どころの延焼先がまるで聞こえてこないのはさすがです。報道では光通信が破綻後株式評価損50億とか別の意味で名門ぶりを示すお家芸的連鎖があったぐらいでしょうか。

 まあ、一番泣いたのは塩漬け株を持ってた個人投資家ばっかりって感じですか。はいはい勉強料勉強料。