なんか急に検索エンジン経由で「岸博幸」ワードで当ブログに辿り着く人が増えまして、何だろうと思ったら、実に香ばしい文書を岸博幸氏がご開陳されていることに気づきまして。これまた面白いもん書くなあと思ったわけです。
「かんぽの宿」騒動で分かった!賛否両論なき日本のネットはゴミの山 ~今こそトーマス・ジェファーソンの名言に学べ~
http://diamond.jp/series/kishi/10027/
いきなりジェファーソンの話から始まったので、うわ「釣りくせえww」とか思って読み進めるうち、どうも書き手がヒートアップしてきてあれもこれも言いたい衝動に駆られたような面白議論に仕上がっているので芸達者だなと思いました。
議論自体はふたつの目線がありまして。第一に「かんぽ絡みは郵政民営化を小泉政権下で実施しており、岸氏も当事者なのだから、その迷惑を存分に蒙っている鳩山総務相や総務省の面々に国民に対してもう少し旨い釈明の仕方をしなよ」という部分と、第二に「本件に賛否両論でないネットがゴミカスだと言いたい気持ちは分かるけど、実際にかんぽの宿売却は不透明だったから叩かれているわけで、文句はマスコミに言え」という部分が絶妙なコントラストを描いて芸術の域にまで達していると思うのです。
「賛否両論にならないネットは微妙マスコミの世論操作を喰らってて民主主義の担い手になりえないゴミの山に過ぎない」というのは、まあ実際そう言われてもしょうがないんですが、「そういうあんたも微妙マスコミのネット媒体で金貰って原稿書いてんだろ」とか突っ込みが入りそうです。確かに、一連の日本郵政や竹中さんへのバッシングというのはあんまり冷静ではないかなと思う部分もありますけどね。
で、そういう賛否のうちの「賛」の意見が第三者から提示されるのであれば「それは一応、目を通しておこうか」となるわけですが、当時竹中さんの秘書官やって、いわばファミリーである岸氏自らが、郵政民営化の結実のひとつである不透明なオリックスへの売却に向けられた疑義はおかしいと書いちゃってるんです。ポジショントークというのはもう少し悟られないようにやるべきだと思うんですが、そこを敢えて真正面から受けてたって全弾命中して旗ごと斃れる乃木勝典中尉(@二〇三高地)にも似た岸氏の忠実さが光ります。
まあ、上記の記事について言えば岸氏が怒ってる割には内容的には読むべきところもないんですが、まだ読むに足るのは一個前の記事であります。これなら岸氏の言わんとすることは分かる。でも誰も賛同しなかったからネットで騒ぎになっているわけだけどな。
「かんぽの宿」への政治対応はモラルハザードの塊
http://diamond.jp/series/kishi/10026/
面白かったところを2箇所ピックアップ。
○http://diamond.jp/series/kishi/10026/
「 第一の問題は、かんぽの宿の一括売却という日本郵政の経営判断を否定するのは、郵政民営化の流れを逆行させるのに他ならないということです。」
鳩山総務相は見事に民営化を意識した運営をしていると思いますよ。民営化されたとはいえ、日本郵政は100%国が株主ですから。民間である以上、株主の了承なくして重要資産を処分できないのは当然ですね。
その株主である国の意向を「売却する」と縛っているのは法律です。政治に巻き込まれるのが嫌だ、と言っても、「日本郵政株式会社法」附則第2条で2012年9月末までに売ることが定められた法律を変えないことには身動き取れないでしょう、ということで、そこに郵政民営化を進めた際の穴というか不始末は確認できるけど別に郵政民営化自体に逆行しているわけじゃないんじゃないでしょうか。
○http://diamond.jp/series/kishi/10026/?page=3
「個人的には今回の騒ぎには本当に腹が立っています。建設コストが2400億円かかったのを108億円で落札は不当に安いと喧伝されていますが、市場の評価を否定して効率的な資源配分など望めません。」
これについては岸氏が怒る気持ちは分かります。ただ結果的に、市場の評価を適正に価格へ反映させるための入札自体が不公正な代物であった可能性があることが後付けで分かったのだから、おそらく効率以前の問題でありましょう…。
少なくとも、オリックスと他社では入札条件が違ったのは報道が正しいようです。この辺は、すでに日本郵政が反論をしているようですので、外野はその審査結果を見るほかないんですけどね。
cf) 日本郵政、かんぽの宿「入札不正なし」 初めて本格的に説明
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090216AT2C1601D16022009.html
ただし、再入札になったとして同じような募集の仕方はできず、事業評価も今回の件でいわゆる「事故物件」になったことで当初見通しよりも資金は日本郵政に入らなくなる可能性が高いとは思います。赤字だし、こんな文字通りのいわくつき物件、まともな事業系で入るところなんてあるもんですか(笑)。
一方、竹中さんは大変マシなことを書いています。まあ、正しいことは分かっているけど政治的にできない状況だから困っているんだ、と言われればそれまでですね。
竹中平蔵教授のオフィスアワー
http://netplus.nikkei.co.jp/forum/academy/t_70/e_1722.php
※ 補遺
岸氏曰く、
『 皆さんもグーグルやヤフーで“かんぽの宿”を検索してみてください。検索結果の最初の数ページを開いてみると、驚くまでに同じような内容、具体的にはオリックス政商論、小泉?竹中?宮内陰謀論、日本郵政不正論のオンパレードです』
googleで見たけど、「かんぽの宿」で検索しても驚くまでに同じようなかんぽの宿公式サイトと報道記事のURLばっかで、下のほうにようやくミラーマンのゴミ記事が引っかかってるだけですなあ。
本当に調べて書いているんでしょうか、岸さん…。
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%BD%E3%81%AE%E5%AE%BF&lr=lang_ja&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&client=firefox-a
「かんぽの宿」騒動で分かった!賛否両論なき日本のネットはゴミの山 ~今こそトーマス・ジェファーソンの名言に学べ~
http://diamond.jp/series/kishi/10027/
いきなりジェファーソンの話から始まったので、うわ「釣りくせえww」とか思って読み進めるうち、どうも書き手がヒートアップしてきてあれもこれも言いたい衝動に駆られたような面白議論に仕上がっているので芸達者だなと思いました。
議論自体はふたつの目線がありまして。第一に「かんぽ絡みは郵政民営化を小泉政権下で実施しており、岸氏も当事者なのだから、その迷惑を存分に蒙っている鳩山総務相や総務省の面々に国民に対してもう少し旨い釈明の仕方をしなよ」という部分と、第二に「本件に賛否両論でないネットがゴミカスだと言いたい気持ちは分かるけど、実際にかんぽの宿売却は不透明だったから叩かれているわけで、文句はマスコミに言え」という部分が絶妙なコントラストを描いて芸術の域にまで達していると思うのです。
「賛否両論にならないネットは微妙マスコミの世論操作を喰らってて民主主義の担い手になりえないゴミの山に過ぎない」というのは、まあ実際そう言われてもしょうがないんですが、「そういうあんたも微妙マスコミのネット媒体で金貰って原稿書いてんだろ」とか突っ込みが入りそうです。確かに、一連の日本郵政や竹中さんへのバッシングというのはあんまり冷静ではないかなと思う部分もありますけどね。
で、そういう賛否のうちの「賛」の意見が第三者から提示されるのであれば「それは一応、目を通しておこうか」となるわけですが、当時竹中さんの秘書官やって、いわばファミリーである岸氏自らが、郵政民営化の結実のひとつである不透明なオリックスへの売却に向けられた疑義はおかしいと書いちゃってるんです。ポジショントークというのはもう少し悟られないようにやるべきだと思うんですが、そこを敢えて真正面から受けてたって全弾命中して旗ごと斃れる乃木勝典中尉(@二〇三高地)にも似た岸氏の忠実さが光ります。
まあ、上記の記事について言えば岸氏が怒ってる割には内容的には読むべきところもないんですが、まだ読むに足るのは一個前の記事であります。これなら岸氏の言わんとすることは分かる。でも誰も賛同しなかったからネットで騒ぎになっているわけだけどな。
「かんぽの宿」への政治対応はモラルハザードの塊
http://diamond.jp/series/kishi/10026/
面白かったところを2箇所ピックアップ。
○http://diamond.jp/series/kishi/10026/
「 第一の問題は、かんぽの宿の一括売却という日本郵政の経営判断を否定するのは、郵政民営化の流れを逆行させるのに他ならないということです。」
鳩山総務相は見事に民営化を意識した運営をしていると思いますよ。民営化されたとはいえ、日本郵政は100%国が株主ですから。民間である以上、株主の了承なくして重要資産を処分できないのは当然ですね。
その株主である国の意向を「売却する」と縛っているのは法律です。政治に巻き込まれるのが嫌だ、と言っても、「日本郵政株式会社法」附則第2条で2012年9月末までに売ることが定められた法律を変えないことには身動き取れないでしょう、ということで、そこに郵政民営化を進めた際の穴というか不始末は確認できるけど別に郵政民営化自体に逆行しているわけじゃないんじゃないでしょうか。
○http://diamond.jp/series/kishi/10026/?page=3
「個人的には今回の騒ぎには本当に腹が立っています。建設コストが2400億円かかったのを108億円で落札は不当に安いと喧伝されていますが、市場の評価を否定して効率的な資源配分など望めません。」
これについては岸氏が怒る気持ちは分かります。ただ結果的に、市場の評価を適正に価格へ反映させるための入札自体が不公正な代物であった可能性があることが後付けで分かったのだから、おそらく効率以前の問題でありましょう…。
少なくとも、オリックスと他社では入札条件が違ったのは報道が正しいようです。この辺は、すでに日本郵政が反論をしているようですので、外野はその審査結果を見るほかないんですけどね。
cf) 日本郵政、かんぽの宿「入札不正なし」 初めて本格的に説明
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090216AT2C1601D16022009.html
ただし、再入札になったとして同じような募集の仕方はできず、事業評価も今回の件でいわゆる「事故物件」になったことで当初見通しよりも資金は日本郵政に入らなくなる可能性が高いとは思います。赤字だし、こんな文字通りのいわくつき物件、まともな事業系で入るところなんてあるもんですか(笑)。
一方、竹中さんは大変マシなことを書いています。まあ、正しいことは分かっているけど政治的にできない状況だから困っているんだ、と言われればそれまでですね。
竹中平蔵教授のオフィスアワー
http://netplus.nikkei.co.jp/forum/academy/t_70/e_1722.php
※ 補遺
岸氏曰く、
『 皆さんもグーグルやヤフーで“かんぽの宿”を検索してみてください。検索結果の最初の数ページを開いてみると、驚くまでに同じような内容、具体的にはオリックス政商論、小泉?竹中?宮内陰謀論、日本郵政不正論のオンパレードです』
googleで見たけど、「かんぽの宿」で検索しても驚くまでに同じようなかんぽの宿公式サイトと報道記事のURLばっかで、下のほうにようやくミラーマンのゴミ記事が引っかかってるだけですなあ。
本当に調べて書いているんでしょうか、岸さん…。
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%BD%E3%81%AE%E5%AE%BF&lr=lang_ja&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&client=firefox-a