まあ「100年に一度」だそうですので、その節目のところでこういう問題が見え隠れするのは仕方がないのかなあとも思うのですが。
 表紙が上戸彩なのに創価学会の件について中立的とはいえ記事にするというのはどうなんだろうと思いつつ、記事は非常にまともに書けていて、まとまっています。文句はまあつかないでしょうね。

 その文句のつかない記事の何が問題なのかと言うと、嘘は書いてない、裏づけも普通に取れる内容が活字になって、ここで媒体に出るということの意味と意図なんだろうと思います。「何でポストなの?」というのは、そういうことかと。

 妄想としては、創価学会とその選挙協力について事実関係を並べて書くだけで、充分すぎるほど公明党に対する牽制になり、シメで言うところの「そもそもなぜ、創価学会は政治に進出したのか」という総括の部分こそが、次の国会において解散前での枢要な議論の叩き台になるってことなのかなと。

 ただ、逆説的にここで創価学会の選挙協力について記事にして、国会で質問するとかって話になると、常識的に考えて解散カードの値段が上がってなかなか切れないよねという話になり、早期解散に追い込んで民主党のままで選挙戦を早めに戦いたい民主党からするとそれほどの効果は持たないのかしらという疑念もあるわけで。

 創価学会の件については、このところの古賀誠氏の話もあり(彼もまた、週刊プレイボーイで早期解散を早合点した幹部から先々月に刺されている)、しばらくドタバタするんじゃないかと妄想しています。


http://www.weeklypost.com/090109jp/index.html

<「政治と宗教」巨大教団の内幕>短期集中連載第1回
1000万学会員はどこへ向かう?
創価学会「ポスト池田大作」権力の消滅が始まった!
「比例800万票」「公明党31議席」「165億円の収益力」
に地殻変動。1月2日の名誉会長81歳の誕生日を前に、
一般会員の間にも不安が広がって……

たとえば東京都議選を例にとれば、投票日までの2か月間に全国から延べ100万人の創価学会員が動員され、交通機関や宿泊施設を中心に、その経済効果は300億円を下らない――。創価学会がたんに「公明党の支持母体」にとどまらず、日本社会にいかに深く根をおろしているかの一例である。その巨大教団の行動原理は、一に池田大作名誉会長の存在にかかっているという現実が、本誌の取材であらためて浮かび上がった。学会内部に広まる「ポスト池田の時代」への言いしれぬ不安とは、その影響力の大きさゆえといっていい。