張勲「大将軍 てったぁ~い」

 冗談はともかく、どうやら解禁だそうなので。いまだ重篤な状態が続いている、とは考えないほうがいいでしょう… 一割ぐらいは大穴の可能性もあるかもしれないけど。医師、帰っちゃったしね。現状の情報からすれば、死んでいると考えたほうがいいでしょうね。

 体制転換についての国内コンセンサスがないまま死んでしまったのと、体制引き締めとしての神格化がツールとして機能しすぎていたために、今後の金正日体制(金家)をどう統御するのかの青写真がまだないのではないだろうか。

 そう考えると、この状況に対応するために、ここのところの日米中のナニが進まないことも辻褄は合う。

 さて、本件に関する勝ち負けというのは非常に興味深い切り口でありまして、この死をもって大幅な外交的なポイントを稼げるかどうかですね。体制転換を促すために、しばらく飼っていた田中均氏とX氏なる二重スパイとされる人のような駒が使えるといいのですが。

 ここで、変に拉致問題とか解決してしまって、日朝正常化でもして人の行き来が増えることが、果たして日本にとっていいことなのかどうか。まあ、合法化されちまえば地下銀行もロンダリングも存在せんわけですけど、逆に北朝鮮を隠れ蓑にすることでいままで進めてきていた各種工作が明らかになる可能性だってある。あれは金正日政権がやったこと、新体制ではそのような真似はいたしません的な言質を取って、国葬前後の北朝鮮体制移行に日本としてどう貢献するかが肝でありましょう。