火の玉になった中山成彬前国土交通相。
ポスト町村の期待を背負い、任期終わるまで放言の数々を繰り出して政界のエンターテイナーとしての盛り上げ役を一身に請けるかと思いきや、いきなり辞任。やはり町村級の微妙なさじ加減には程遠かったようです。
ところが、数々の放言のなかから日教組批判だけがクローズアップされ、大分の教職員縁故賄賂採用の話と紐づいてネットを中心に中山さんの人気が爆発。成田空港のゴネ得発言や単一民族発言は忘れ去られて見事一人歩きであります。
日教組批判は「確信犯」=辞任会見で自画自賛-中山氏
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2008092800082&j1
「日教組批判は取り消すわけにいかない」中山前国交相インタビュー(上)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/182847/
「麻生総理・中山前国交相を若者が支持したり、秋葉原で人気出たり戦前のドイツ・日本のようで極めて危険」民主・山岡氏
http://jp.youtube.com/watch?v=NfCFds7F-PA
ちなみに、民主党の山岡賢次氏が盛んに何か言っていますが、この人も放言系の逸材であり、恐らくポジション争いなのでありましょう。勢い余って秋葉原人差別をしており、アイヌ民族より人数が多く戦闘的な秋葉原人を敵に回しております。
しかし、中山さんが余計な日教組批判をした結果、ネットで支持が集まって中山事務所に支持や激励の逆電凸が行われ、それに気をよくした中山さんがさらなる放言を繰り出すという一連の流れは、ネットで日常的に見る炎上の風景とメカニズムは一緒でも結果的には逆の効果を表したという点で興味深いものがあります。
冷静に考えるならば、日教組組織率と学力低下の問題は必ずしも中山さんの発言が正しいとは言い切れず、成田空港のゴネ得発言も空港建設計画のマズさもあって一面的で、単一民族に至っては「政治家がそれを言うな」というレベルの発言だろうと思います。何より、政権発足直後に選挙観測のあるなかで閣僚や三役になった人間が物議を醸す不確かな発言をすべきではないだろうと。
そんな話を、日教組批判の一部だけ切り取って中山支持に回って煽りまくる現状というのも、何か凄まじい勢いのネットによる衆愚政治の帰着点なのかしらと勝手に思います。自民党にはもっとしぶとく問題発言を繰り出す人材の発掘と登用に力を注いで欲しいです。
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日教組批判は「確信犯」=辞任会見で自画自賛-中山氏
「失言とは思っていない」「宮崎での発言は確信犯」-。中山成彬国土交通相は辞表提出後の午前10時半から、国土交通省で記者会見。日教組批判については最後まで撤回しなかった。
冒頭、中山氏は「(発言後)たくさんの方から『よく言ってくれた』といった山のようなメール、電話が深夜まで鳴り続けていた」と、自身の発言を自画自賛。その上で、「(臨時国会の)審議にいささかの支障があるとすれば私の本意とすることではない」と、辞任の理由を説明した。
「日教組はがん」などとした発言について、「失言と思っていないのか」との質問には「はい」ときっぱり。いったん落ち着いた問題を地元の宮崎で蒸し返したことについては「確信的に申し上げた」と語った。
「総選挙に向けて国民の関心を引きたかったのか」との問いには「それもありますね」。麻生政権に対する悪影響を問われると、「そういうことがあれば万死に値する」と述べた。「大臣という職は受けるべきではなかったのでは」とする質問に対しては、しばらく沈黙した後、「やっぱり受けるべきだったと思う」とつぶやくように答えた。
大臣として地元の期待を無にしたことなどを指摘されると、時折目を潤ませたような表情を見せ、1時間にわたった会見を「短い間でしたが、ご迷惑をお掛けしました」と締めくくった。(了)
(2008/09/28-12:59)
ポスト町村の期待を背負い、任期終わるまで放言の数々を繰り出して政界のエンターテイナーとしての盛り上げ役を一身に請けるかと思いきや、いきなり辞任。やはり町村級の微妙なさじ加減には程遠かったようです。
ところが、数々の放言のなかから日教組批判だけがクローズアップされ、大分の教職員縁故賄賂採用の話と紐づいてネットを中心に中山さんの人気が爆発。成田空港のゴネ得発言や単一民族発言は忘れ去られて見事一人歩きであります。
日教組批判は「確信犯」=辞任会見で自画自賛-中山氏
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2008092800082&j1
「日教組批判は取り消すわけにいかない」中山前国交相インタビュー(上)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/182847/
「麻生総理・中山前国交相を若者が支持したり、秋葉原で人気出たり戦前のドイツ・日本のようで極めて危険」民主・山岡氏
http://jp.youtube.com/watch?v=NfCFds7F-PA
ちなみに、民主党の山岡賢次氏が盛んに何か言っていますが、この人も放言系の逸材であり、恐らくポジション争いなのでありましょう。勢い余って秋葉原人差別をしており、アイヌ民族より人数が多く戦闘的な秋葉原人を敵に回しております。
しかし、中山さんが余計な日教組批判をした結果、ネットで支持が集まって中山事務所に支持や激励の逆電凸が行われ、それに気をよくした中山さんがさらなる放言を繰り出すという一連の流れは、ネットで日常的に見る炎上の風景とメカニズムは一緒でも結果的には逆の効果を表したという点で興味深いものがあります。
冷静に考えるならば、日教組組織率と学力低下の問題は必ずしも中山さんの発言が正しいとは言い切れず、成田空港のゴネ得発言も空港建設計画のマズさもあって一面的で、単一民族に至っては「政治家がそれを言うな」というレベルの発言だろうと思います。何より、政権発足直後に選挙観測のあるなかで閣僚や三役になった人間が物議を醸す不確かな発言をすべきではないだろうと。
そんな話を、日教組批判の一部だけ切り取って中山支持に回って煽りまくる現状というのも、何か凄まじい勢いのネットによる衆愚政治の帰着点なのかしらと勝手に思います。自民党にはもっとしぶとく問題発言を繰り出す人材の発掘と登用に力を注いで欲しいです。
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日教組批判は「確信犯」=辞任会見で自画自賛-中山氏
「失言とは思っていない」「宮崎での発言は確信犯」-。中山成彬国土交通相は辞表提出後の午前10時半から、国土交通省で記者会見。日教組批判については最後まで撤回しなかった。
冒頭、中山氏は「(発言後)たくさんの方から『よく言ってくれた』といった山のようなメール、電話が深夜まで鳴り続けていた」と、自身の発言を自画自賛。その上で、「(臨時国会の)審議にいささかの支障があるとすれば私の本意とすることではない」と、辞任の理由を説明した。
「日教組はがん」などとした発言について、「失言と思っていないのか」との質問には「はい」ときっぱり。いったん落ち着いた問題を地元の宮崎で蒸し返したことについては「確信的に申し上げた」と語った。
「総選挙に向けて国民の関心を引きたかったのか」との問いには「それもありますね」。麻生政権に対する悪影響を問われると、「そういうことがあれば万死に値する」と述べた。「大臣という職は受けるべきではなかったのでは」とする質問に対しては、しばらく沈黙した後、「やっぱり受けるべきだったと思う」とつぶやくように答えた。
大臣として地元の期待を無にしたことなどを指摘されると、時折目を潤ませたような表情を見せ、1時間にわたった会見を「短い間でしたが、ご迷惑をお掛けしました」と締めくくった。(了)
(2008/09/28-12:59)