読売新聞なんだが、朝日や毎日のようにネット住民から総バッシング受けるでなく産経のようにネット住民に媚びるでなく、比較的穏やかな馬鹿ネタをコンスタントに取り上げていて好感が持てる。例えばこれ。

「ねずみ年で五輪」北京・金融街に新キャラ…でも似てません?
http://www.yomiuri.co.jp/world/olympic/news/20080723-OYT1T00584.htm
 読売は従来よりも中国に対して距離を置くような記事をきちんと配信し、他紙に比べても穏健なようで話題の選び方が独特のポジションをキープするようになっている感じがする。国際面でも中国バス爆発をテロ明言しているし。読んでいるこっちが「え。それでいいの」と思うような書き方。いや、別にいいんだけどさ。

 ちょっと前まで、主筆の渡辺さんが大連立がどうのとやってたとき、紙面を挙げて異様なムード作りに励んでいた時期に比べると隔世の感があるし、状況が状況なら北京五輪万歳というようなラインナップで攻めても何ら不思議はないのにこの有り様というのは興味深い。

 馬鹿ネタはそれなりの頻度で見受けられるが、それに加えて、常駐型馬鹿コンテンツの代表格にまで成長した発言小町の低知能化にも拍車がかかっている。結構絶望的な頭痛の絶えないタイトルが並んでいるにもかかわらず、かなり明るい意見交換が活発に交わされ、トップからのリンクで編集長おすすめの中に「カブトムシをもらったんですが」とかヒマネタや「また涙がとまりません。。。」とか怨念の篭ったトピックスまでが並んで読売オンライントップの異様さが際立っている。あんなものが人通りの多いトップのど真ん中に置かれていたら、とりあえずクリックするだろう。あれはうまい。産経が頑張ってイザ!とか作ってる割に人が増えているように見えないのとは対照的な情景である。

発言小町
http://komachi.yomiuri.co.jp/?g=00

 違う意味で、読売は読売なりにネット文化を消化しようと頑張っているんだなと思った。