ロッテリアと思いきやケンタッキーだったので悩ましいところであるが、食い物系の風評って驚くほど伝播が早くあっという間にクソ問題化するので非常に恐ろしいなあと思う今日この頃。
 それだけブログやmixi、あるいは動画サイトなど、一般の人たちが”表現”する場が広がったからなんだろうと思うのであるが、企業としちゃたまらんだろうな。突然意味の分からない事態が降って沸くわけだから。吉野家が言われもせぬクレームを正面から受け止めて、関西のバイト君二人を処分という話に続いて、今度はケンタッキーフライドチキンがmixiでやりやがった高校生をシメる事態となったのは、情報発信の敷居が下がったからというだけの話じゃないような。


 食品偽装の問題は二年ぐらい前から随分センシティブになって、ちょっとした噂や風評の類で買い控えになってしまうほどの”乾いた干草”で、そこにネットで(本来なら笑って済ます程度の)ちょっとしたネタが放り込まれるとあっという間に炎上するという状況に。


 この場合、マジネタであるかガセネタであるかはあまり問わない。どっちにしても「騒ぎになる」点では変わらないのだから。ただ、乾いた干草側としては「ああ、ゴキブリを揚げるチェーン店ってあっても不思議じゃねーよな」というような不信感が充満している気がする。都市伝説なのかどうか知らないけど、食品工場でネズミが歩いている話とか、結構まことしやかに語られたり、某ハンバーガーチェーンでミミズ肉だの猫肉だのという話も平然としてる奴いるじゃないか。


 そこに、ケータイ文化だか何だか知らないけど、あんまリテラシーとかいう次元に興味のなさそうな連中が、書かれている内容がそのままにあっさり話を広めていくあたりに、動物化とか暴走とかいう文脈とは違う何かが起き始めてんじゃないのという面白さがある。


 恐らくは「過渡期」なのだろう。だから、じゃんじゃん騒ぎが発生して欲しい。