4亀連載の徳岡氏記事がパワーアップして帰ってきた!! 力の限りマニア向け。これはいい。電車の中でするする読める。激動の第二次世界大戦を擬似体験できるのはゲームの醍醐味ではあるけれど、アクション要素皆無、駄目な国は徹底的に駄目、無理に国土を広げるとパルチザン祭開催というシュールな要素は大人の休日にぴったり。


http://www.amazon.co.jp/dp/4797344164/
http://www.4gamer.net/games/037/G003713/20070813170812/


 やっぱこのゲームを経験していると、世界を相対的に見る癖が身につくのですね。オランダを担当して、せっせと要塞建設しているときも、日本がえっちらおっちら中国の山を歩いて占領していくさまをちらちら見ながら「ああ。日本人は頑張っておるのだな。負けるくせに」とか思ってしまうわけである。まれに日本が突き抜けてシャム超えてインドまで到達しても、補給線伸び切って攻勢限界点に到達して横腹をソ連に殴られて敗残していくどうしようもなさが愛くるしいわけだ。


 アルマゲドンが出て、占領国ICの活用条件が緩くなったのでむしろ資源が足りなくなるなど、困った現象が多発気味なのが難点だが、同盟国からの援軍スパムがなくなりプレイしやすくなる前の徳岡氏のAARはやはり貴重。ご本人の若かりし頃のレーニン的風貌も踏まえて赤軍プレイのなりきりぶりを堪能していただきたいと思います。


 編集も絶妙な手抜きが随所に見られ、それでいて\1,800と微妙なお値段であるあたりはむしろプラス材料。陽が傾き逝くソフトバンク帝国にお布施の意味も込めて各氏力強く購入されたい。個人的にはトロピコとかそういうゲームのリプレイも希望しとく。


 ついでだけど、octave engine面白いね。汎用性高めて是非頑張ってくれー。