civ4楽しいよciv4、といいますか、Xfireでマルチを多少やってるんですけれども、皆さん上手いですね。毛唐はチャットが大好きで対応している間に象兵の大軍が神戸にやってきて徳川家全滅、みたいなことがたびたびあります。いいから黙ってプレイしてろ、と。


 改めてやってみると、シングルプレイでは気がつかなかった戦術がいっぱい。お前は徳川なのに何で戦士ラッシュしないの、みたいなことを言われたり。でも、勝てないじゃん戦士ラッシュ。エンパイアアースじゃあるまいし。


 ゲーム中は何とも思わないんだけど、表現として文章にしてみると不思議歴史が連発されるのも当ゲームの醍醐味です。10回プレイすると10回ともスペインが仏教を開祖して世界中仏教徒になるのは仕様なんでしょうか。というか、スペインを担当したがる人たちって、必ず宗教アドバンテージを取ろうとする志向みたいなんですよね。対抗して東京とかでユダヤ教開いたりしても、時すでに遅し、みたいな。


 8人プレイで大パンガイア(世界に一個の大陸なマップ)だと、カタパルトが出る前後でたいてい世界大戦が始まって、半分以上のプレイヤーが脱落するのも仕様のようです。下手するとここでゲーム決まっちゃう。パンガイアの真ん中にうっかり首都を築いちゃったポーランドみたいな国になってしまうともう悲惨。ZOCがないもんだから、一列に斧兵と槍兵並べて味方の援軍を待つ、みたいなプレイばっかり。抵抗する日々が無駄な感じでならない。


 やはり前線に配置された国は、勝利を諦めたその瞬間から、ただひたすらに斧兵と槍兵を輩出し続ける、戦いの向こうに光はきっと見えるさ、そんな現実に似た思いをゲームの中に感じるのですね。って、現実でも充分満喫できる類のストレスを、何が悲しくてマルチプレイで見出さねばならんのかというジレンマもあるわけですがね。


 ……とかなんとか言ってる間に、一戦やりたいが人が足りないから来い指令が来るのです。いや、いまこっちはもうすぐ早朝なんですが。どうやらあたくしは日本人と思われていないらしい……。仕方ない、ちょっとだけ付き合うか。


 またパンゲア。みんなパンゲア好きだね。でも群島やって、ガレーで辿り着けないフィジーみたいな孤島にぽつんと一人でずっと石器時代プレイをやってて、しばらくして他プレイヤーが揚陸艦で乗り込んできて海兵隊水揚げしてくるよりなんぼかマシだが。鉄がねえんだよ鉄が。


 さて、7人ですか。微妙な人数ですね。しかも、どうも私以外はみんな毛唐のようです。もうどこ出身かチャットで聴くのも疲れました。どうせお前の英語変だねと言われるのがオチだから。


 徳川選んだら、毛唐の廃人に「徳川かよ」とか言われる。強ければいいってもんじゃないんだよ。AoE3でも冬の時代のオランダで貫き通したこの私だ、徳川程度のハンデでどうするものでもないのです。プレイ前のチャットがみんな一番おしゃべり。プレイが始まって誰かが誰かに宣戦布告されると途端に静かになるのが良い。私が徳川、残りはエカチェリーナ(露助)、ルーズベルト(US)、イザベラ(スペイン)、クイーンエリザベス(イギリス)、ラグナル(ヴァイキング)、毛沢東(中国)。おや、今回はフリードリヒがいないですね。


 さてゲーム開始。とりあえず川沿いに京都を建てる。京都が河原沿いとか、歴史的に考えるとシャレになってない気もするが、そのあたりは拘らないで逝きましょう。このゲームにおける徳川とは、序盤はイマイチ、中盤はイマイチ、終盤はイマイチな指導者だ。侍が出るまで我慢しなければならない、しかし侍が出たからといって画期的に戦局が改善するとは限らない、まあそれはどこの国も一緒だけど、扱いづらいともっぱらの評判で不人気です。そんな徳川を私は頑張って使って逝きたい。そう思っておるんです。


 何はともあれ、開始したら頑張って戦士を作る。偵察するのも戦士、首都の北側はすぐツンドラ、どうやら根元の大きい半島に位置しているようだ。エカチェリーナのロシア斥候が間抜けにも平地を歩いていたので速攻ぶち殺す。抗議しても無駄だ。京都の河原が危険であることを思い知るがいい。近場の国はロシアとヴァイキング、その向こうに中国とスペインとイギリスという配置のようだから、時折ロシアに日本人を送り込んでは現地人労働者を拉致するという、まるで北朝鮮のような戦士スパムを繰り出す。相手も戦士を護衛につけているのだが、蛮族のお菓子の小屋から戦士が二回も出てきたのでバージョンアップでかかる費用を考えると死んでもいいからロシア目指して突撃なのです。何て合理的なんでしょう。そしたらロシアが弓兵を配置するようになりやがった。こしゃくな。しかし、出遅れたなロシア。ふっふっふのふ。


 いつものようにイザベラが仏教を開祖。もう見慣れた風景で不思議とも何とも思わない。当方はロシア以外の各国と平和路線を築きながら戦士をさらに二人作り、開拓者を作ったところで銅を近場に発見。キタコレ(死語)。鉄器はもう少し先なので、護衛をつけて開拓者を鉄付近に送り込む。都市は釜石鉱山"Kamaishi"。何それ? とチャットで聴かれるも無視。


 偵察に出していた戦士が毛沢東に殺される。ガッデム。ピコーン敵性判定。おのれ中共の犬どもめ。お前らなど諸国列強の餌食になって領土分割されてしまえ。が、どうやら彼らは広いパンゲア大陸のど真ん中に位置する草原国家のようであります。まさにポーランド現象。勝った。圧倒的に勝った。みすぼらしくヒンズー教を北京で開祖している。我が国の隣国は露助とヴァイキングだけのようだが、ヴァイキングはやけに馴れ馴れしい。だるいね。プレイヤーはどっかの大学生らしい。


 個別チャットで露助が三つ都市作ってるから一緒に攻めて一個ずつ取り上げてやろうぜと申し入れて、ヴァイキングからスペインと協議してるから待ってと言われる。仏教徒スペインの御意向を伺うとは、ヴァイキングの癖に律儀なもんだと思ってたら、スペインもロシアに攻め込みたいので相互通過協定を結ぼうと言ってきた。うーん、罠っぽいな。私ら北限の辺境の川沿いにひっそり暮らしている国家の通行手形なんて欲しがってどうするのでしょう。……と思ったら、海岸沿いにスペインのガレー船が我が国領海を通過して北極海方面へ向かって逝った。ああ、地理偵察したかったのね。お返しに、遣隋使状態の日の丸ガレー船もスペイン方面へ航行してやり、一番遠いのがアメリカだということを知る。あっそう。


 なんのかんので軍備をもっと整えてロシアに突然三国で攻め入ってみました。ロストフ近郊にある毛皮と大理石目指して殺到する日本人。何だか妙にリアル。経験値欲しさに最後の一兵まで狩り取ろうとする三国同盟(それも日本、スペイン、ヴァイキング)の前に、ロシアは絶叫しながら歴史のさざなみに消えていった。ここでロシアはリタイアであります。我が国は派手にロストフを占領。露助が100%住んでる都市なんて、日本にとってはとっても微妙なので、完膚なきまでに都市を破壊のうえ、新たに開拓団を送り込んでノモンハンと名づけることにする。はっはっは。そうこうする間に、アメリカがストーンヘンジを作るわパルテノン宮殿が中国でオープンするわなぜか釜石鉱山でユダヤ教が開祖されるわで、いつもどおりのワケワカ状態に。


 プレイヤーは6人となって、自然と3対3に分かれるのはこのゲームの性質上仕方のないことである、技術交換は例によって禁止されているので、どの国もカタパルトの量産目指して頑張っているものと思われる。なぜか鉄鉱山2個に金銀銅三種類揃ったレアメタル国家となり、後世の商品市場で席巻することとなるであろう我が日本は、逆に鉄の出てないスペインに鉄を回してやって恩を売り、地理的に両国の間に入ったヴァイキングが裏切ろうにも裏切れない状況を作りながら虎視眈々と大陸中央に位置する中国のどこから攻め入ろうか作戦を練っていた。


 程なくして、象に乗ったアメリカ人が中国領通過して仏教国スペインに攻め込んできた。もうこの一文を記した時点で優れた歴史認識とか正しい世界知識といった次元を超越したキチガイ沙汰であると思われる。ちなみにいま京都にはアレクサンドリア図書館が建ってます。いや、大理石も石材も珍しく揃ってるもんで。意味なく資源大国、ニッポン。素敵です。


 何か劣勢だというのでスペインに手ごろな援軍を送りつつ、単独でカタパルトたくさんと象兵対策の長槍兵とUUの侍の数セットを中国に送り込んで南京を占領。北京より北にあるけど南京とはこれいかに。あと、ガレー船を回して長槍兵と侍を2セット、北極海経由にてイギリスへ差し向けてみたもののバレバレだったみたいでがっかり。奇襲なんてそんなうまくいくもんじゃありません。


 対中国戦で当方が激しく善戦してるのに何でスペイン押されてるの? と思ったら何か後方都市で空中庭園とか頑張って建造してるんです。もうね、アホかと。いいから戦闘ユニット作れやボケ。ヴァイキングや我が国の必死の援軍も間に合わず、前線二都市が陥落してスペインはゲームセット(リタイア)。このnoob(ゴミのような初心者)め、足を引っ張りやがって、とチャットでも罵倒の嵐。こういう率直なところが毛唐の大好きな部分です。いや、私もそんなにCiv4はやってないんだけどな……。その間、ひっそり行っていたイギリスとの「中国タコ殴りにしない?」が何となくヒット、イギリスからの援軍が途絶えた中国が微妙な雲行きに。水面下での日英同盟がここに締結され、ヴァイキング斬りへシフトする我が国。勝てない戦争が悪いんじゃない、状況に負けて諦めるのが悪いんだよ。


 とか思ったらアメリカで黄金期が到来。ちょっとちょっとちょっとちょっと。日英同盟などと言ってる間もなく、スペイン滅ぼしたアメリカ産量産型象さん&アメリカ人騎兵隊&無敵砲兵がヴァイキングを圧倒。何でそんなに技術進んでるの? 良く見るとヴァイキングってベルセルクばっか作りすぎじゃね? あかんがな。はやいとこライフリングに移行しないと。そして蹂躙される我が国ご謹製の侍軍団。いやー、長槍兵はみんな中国方面に進軍しちゃってたんだよね、はっはっは。といったところでヴァイキングが滅亡。はっきりとした同盟国は総崩れとなってしまいました。このままでは神に召される日を待つばかりの身であります。頑張れ自分。もう勝てる気がしねえ。っていうか、広州でキリスト教開いた馬鹿がいるし。どうなってんだよ、歴史。


 そうこうしてるうちにイギリスからの返答がなくなった。畜生、ぁ奴は二位のポジションに満足しやがったか。見捨てられた。中国から軍勢とって返そうと思ったら、しっかりイギリスがアメリカの二軍を援軍に連れて前線都市に攻め込んできやがった。このライム野郎め。むむむ、残念ですがここまでです。ああ、すぐそこまでアメリカ人が。せっかく福岡にシスティナ礼拝堂でも建てようと思ってたのに。まさにギブミーチョコレート、文明開化の音がするのであります。無念だ。


 でも中国滅ぼす手は緩めない。それが私ども徳川の使命なのです。福岡は占領されても北京占領→破壊は譲れない、これぞ見上げたジャパニーズマインド。後背を省みぬ突撃の精神こそ、辻政信が私たちに伝えたかったことではないだろうか。嘘だけど。しかし中南海に日の丸が揚がるまで、この国をあきらめない@民主党であります。目指せ三位、Aクラス。こう、相手も「ああ。三位狙いなのだな」と空気を読んで中国に米英が援軍を出さないあたり、さすがだ。良く分かっていらっしゃる。日本の微妙なマスケット兵が北京占領し、中国がリタイアしたところで当方もゲームセット。はいはい、切腹切腹。米帝に屈し、米英主導の国際平和が到来するあたり、最後だけはリアルでしたね。まだルネッサンス時代だけど。


 あとでアフタープレイログ読んでたら、アメリカの立地凄すぎ。初期三都市で鉄も石材も馬も象牙も大理石も小麦も牛もある。究極の自給自足。なんていうか天和な感じ。いいなあ。運といえば運だけど、有利な状況も活かせる人そうでない人いるわけで、やはり腕です。当方もそんなミスしたわけではなかったのに、いや、徳川としてはありえないぐらいの好条件だったんだけど、あそこまで技術に裏付けられた戦力差が出たらどうしようもないなと思いました。


 そういうゲームです。