ちょっと思い直した。


 いまセカンドライフでくだらないことをやると、もれなく国際ニュースに取り上げてもらえるようであることに気づいた。最近ではレイプ事件も発生してるそうじゃないか。ちょっと見直したぜ、セカンドライフ。


 さっき友人がメールを送ってきて、日産の建物前で「減収減益おめでとう」とか「ゴーンは眉毛を剃れ」などといったプリントをしたTシャツを着て記念スクリーンショットを撮ってる画像が添付されていたんである。どうみても営業妨害です。本当にありがとうございました。


 しかし、これは政治的には使えるのではないだろうか。勝手に中国大使館を建設し、江沢民や胡錦濤の肖像画を掲げておいて、表示クオリティを下げた大量のPCを使ったりネットで有志を募ったりしてサクラをアホほど動員し「中国バーカ」とか「民主主義万歳」とか世界中の人たちが中国に対してデモりたいときに使う聖地を用意するのである。


 天安門広場前がカウンターストライク状態になって戦車と銃弾飛び交う修羅場交差点になってるさまを想像するだに、たぶん数年後に到来するであろう現実をセカンドライフが先取りすることになるのである。抗議運動はセカンドライフで、というのが定着すると、仮想世界のデモ隊と仮想世界の中国官憲隊とが仮想世界の中南海で火炎瓶と催涙弾のガチの打ち合い、紫禁城に法輪功の旗を翻すべく活発な広報活動を図る大紀元時報、みたいな。ついに不安定工作もネットで完結するようになったか。


 つーか、制作販売可能アイテムの掲示板サイト見てたら、海外ではすでにRPGだの手榴弾だの普通にもう作ってる馬鹿がいるのな。お前ら最高。スクリプトに歯止めかけたりしないの? ハイクオリティで現物に忠実な無反動砲作りましたとかいってポストしてるアホがいるし、自爆テロ用のイスラーム装束ありますとか言ってる間抜けもいる。海外にもゆとり教育世代がいるのか。でもまあ、IDでバンされても五分で復帰できるしねえ……。UO時代に現役だった私たちを舐めるなと言いたい。


 すでにセカンドライフ内では極めて有効なスパム技法が開発されているらしく、一方でブラジル人だらけの状態でもあるようなので、ここらで堂々と参入し、いろんな作戦を考えるべき時期がやってきたのかもしれない。私もいつか米軍みたいに中国大使館にミサイル撃ち込んでみたいぜ。いいなあセカンドライフ。夢広がりんぐだな。