高出力の電波を発信していた佐藤寛子女史のブログが心無い大人たちの無用な配慮によって閉鎖に追い込まれ、不思議ちゃんウォッチが継続できなくなって嘆いていたところにタレコミが。何と林真理子女史と『小説すばる』で対談してるそうじゃないか。


http://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/


 なぜ林真理子女史? とか、どうしてこの二人が? などといった懸念点や疑問点は渦巻くが、さっそく読んでみたら今度出版される『グラビアの夜』@林真理子著に関するパブ記事だった。それを先に言え。一年前に会ってたとか、リサーチの対象に佐藤寛子女史を起用してるということは、映画化から自動的にキャスティングという大人の事情のあれこれがそこには存在するのだろう。やだやだ。


 対談自体は「私たちって昔から知り合いだったよね」&相互胴上げで成層圏突破という基本に忠実な出だしから、グラビアアイドルの生態について話し合っているのだが。んー、なんつーか、林女史自身は別にグラビアには関心がないんじゃないかと思うような言い回しがあったりして、こう、せっかくの「林真理子」なんだから、「男に媚びた顔だけ胸だけ女だらけの商品化された世界だ」とかってコンプレックス100%発言をして「佐藤寛子」が激しくそれに共鳴し相互の電波が輻輳し暴発し『小説すばる』が背表紙から真っ二つに切り裂かれんぐらいの勢いで戦って欲しかった。


 しかし現実は、パブ記事と割り切っているのか妙におとなしい林女史と、事務所に指示でもされているのか林女史の発言を引き出すことに終始している佐藤女史というブックであり、いつまでも胴上げが続いて二人して電磁圏さえ突破という、思ってもみなかった塩梅に。集英社は才能の使い方をまるで分かっていない。


 作家とグラビアアイドルの対談というよりは、電波と電波のぶつかり合いを期待した私が愚かだった。


 とりあえず対談と新井素子と遠藤徹の文芸だけ読んで放置中。個人的にはついでに買ったオール読物のほうが良かったのが難点であるが、文藝春秋社は早くサイトを直すべきである。
http://202.239.151.196/mag/ooruyomimono/index.htm