疑問を持つ | 今日の言葉

疑問を持つ

「この地上に義(ただ)しい者は一人もいない」(伝導の書7章20)

ユダヤ教の教典の言葉で、ユダヤ教の根本的な思想になっている考え方だそうです。
ユダヤ社会では自分も含めて誰もがどこか間違っているということを前提に、議論を重ねていくそうです。日常の挨拶の言葉が「マニシュマ(あなたは何を聞かせてくれますか?)」だというから驚きです。

日本の教育制度では、正しい回答が一つ用意されていて、それを回答させることを目的に教育されているような気がします。自然科学なら当然ながら解はあるわけですが、人文系でも解を用意してしまいます。古典の解釈ですら答えが決められているわけですから、おかしなものです。
権力に対して必要以上に従属的になり、自らの判断ができず、不祥事を連発している企業が多いのは、そういう教育や文化的な背景からきているのかもしれないですね。

最近、前三重県知事で早稲田大学の北川教授や横浜市の中田市長の話を聞く機会がありましたが、彼らが口を揃えて言っていたのは、これまでの常識に疑問を持ち、行動していかなくてはいけないということでした。
これまでの常識に意見をすることは、異端児や変わり者と扱われてしまうリスクもあります。しかし、明治維新も当時の変人が起こしたものです。一人一人の地道な活動、社会の一隅を照らす活動がやがて社会を変えていくのだろうなと思います。

これまでの常識だけでなく、自らの考えですらどこか間違っている可能性があるのだ。そう肝に銘じて、常にいろいろな視点から物事を考え、行動していかなくてはいけないのだなと思います。