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( by NHK news 4/29 on air )

平安時代の貴族が催した歌会遊びを再現した「曲水の宴」が催され
暖かい陽光が木々を照らし 新緑がまぶしい初夏の庭園を舞台に
観光客らが 華やかな王朝の雅な歌会のひとときを楽しんだ

曲 水 の 宴
「曲水の宴」は古代中国で始まったとされる宮中行事
童子が鳥をかたどった器に酒杯を載せ
曲がりくねったせせらぎに流すと
歌人は和歌を詠んだしるしに器を取り上げ 杯を空ける

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庭園を流れる「遣水」という小川に沿って
歌人や書家など7人が「歌人(うたびと)」となって座り
小川に杯を浮かべ 自分の前を流れ過ぎるまでに
即興で和歌を詠む平安貴族の遊び
京都 城南宮では 毎年春と秋にこの行事が再現される

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今年は 明治天皇の父・孝明天皇が
城南宮に立ち寄って150年の節目
孝明天皇が詠んだ和歌から選んだ歌題 「海辺の春の朝」で
用意した和歌を 杯が流れるのにあわせて短冊にしたためていった

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琴の音色が響く中 狩衣(かりぎぬ)や小袿(こうちぎ)といった
色鮮やかな平安装束を身にまとった歌人は
筆で短冊に和歌を書き付けると
小川を流れてくる台に載せられた酒杯を飲み干し
代わりにヤマブキの花を添えてゆっくりと流れに戻していた

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色とりどりの平安時代の装束を身にまとった歌人が書いた歌は
神職が昔ながらの節を付けて披露
書家 中田麻紗子さんは
「朝影に小波さそふ春の風奏づる音色いと晴晴し」
と詠んだ

観光客らおよそ3,000人が訪れ 平安絵巻の世界 優雅な貴族の文化を楽しんだ

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(トルコ人の男性)
「実際に貴族を見たような気分になった
日本の歴史と伝統に触れることができて良かった」


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