まるでドラマに出てくるような話が鹿児島で起こっている。

5月9日のこのブログでも触れたが、鹿児島で起こっている事は権力が暴走すると何をもたらすかという意味で象徴的だ。

自己保身を権力が守る、隠蔽を権力が守る、弱者は権力により傷つけられる、権力の暴走なんて国民にとって百害あって一利無し。

そのことをメディアが頬被りして追求しない。

霞ヶ関や都庁で繰り返されてる権力の暴走も鹿児島県警の暴走も同じ穴のムジナだ。

不当なガサ入れをされた福岡拠点のニュースサイト「ハンター」が、果敢に抗議の意味を込めて続報を出した。

その心意気に心から拍手を送りたい。

 

 「4月8日朝、突然ハンターの事務所に来た鹿児島県警の捜査員が、地公法違反の関係先だとして令状を振りかざしながら家宅捜索。翌日、いったん押収して持ち去ったハンター所有のパソコンに残されていた処理簿などのデータを、返却時に削除するという暴挙に及んだ。

 

 さらに県警は同月18日、筆者に対して被疑者告知。21日と23日、情報漏洩に関わった疑いがあるとして筆者を取り調べた。筆者は、報道に携わる者としては当然の「情報源及び取材過程の秘匿」を貫いたが、強制性交事件のもみ消しを図ったとみられる県警と鹿児島県医師会の闇を追及してきたハンターに対する、あからさまな報道弾圧だった。本サイトが強制捜査をうける謂れはなく、怒りを込めて抗議しておきたい。

 

 前述の通り、ハンターはこれまで、県警幹部による不当な捜査指揮を厳しく批判する一方、県警本部を訪問して流出資料の提供という形での協力を申し出たほか、3月になって県警側が求めてきた面会要請にも応じる約束をしていた。

 

 これに対し県警は、同県警本部を訪れた本サイト記者の申し出を拒否。さらに自分たちの方から頼んできた面会要請も、約束前日の夕方になって一方的にキャンセルするという不誠実な姿勢だった。

 

 あろうことか県警は、強制性交事件の真相を歪めた県医師会と県警を追及してきたハンターへの強制捜査着手と同時に、同事件で被害を訴えてきた女性の雇用主にまで捜査の手をのばした。“これ以上騒ぐな!医師会と県警に逆らうな!”という、腐敗権力側の脅し――。ハンターは県警と医師会の癒着を疑ってきたが、間違いではないと考えている。」

 

 

「すべては、鹿児島県警中央警察署が性被害の訴えを門前払いにしたことから始まった。それに続く不当捜査。次いで、県医師会の池田琢哉会長が、強制性交を否定するためわざわざ会見まで開いて喧伝した「合意に基づく性行為」という主張――。医師会は男性職員を庇うことで池田体制を維持することを企図し、県警は男性職員の父親が警察官だったことから「警察一家」の体面を保つため事件のもみ消し、さらには不当捜査に走った。そうした経緯は、今回明るみに出た前生活安全部長によるものとされる郵便物に記されていた3件の警察職員による事件隠蔽の構図に重なる。

 

 相手が警察であれ医師会であれ、腐敗した権力に立ち向かうのが報道の使命だろう。2年間、それをやり通した結果が、鹿児島県警によるハンターへの家宅捜索であり、被疑者調べだったとしても、私は歩みを止めるわけにはいかない。」

 

 
TBSテレビの「アンチヒーロー」でも時の検察権力に刃向かったヤメ検弁護士が逮捕されるところで今週は終わったが、最終回どんな展開になるのか。
ドラマは勧善懲悪で終わるのか、鹿児島の現実はどう動くのか、一緒にするのは不謹慎だがやっぱり最後は正義が勝って欲しい。