リニア新幹線問題って、狭い日本そんなに急いで何処に行くと考えてる僕みたいな人間には不要にしか思えない。

一日4回東京と名古屋を往復できて仕事の効率が上がるなんて意見もあったが、コロナ渦で当たり前になったリモートワークを見ればそんな言い分は空論だったということが直ぐ分かる。

 

10兆円の総工費のうち3兆円は公的資金で超低利で国が貸し付ける。当初JR東海は全額自己負担と言っていたがウソだった。これも安倍晋三がJR東海の葛西「天皇」と決めたことだ。

安倍は2018年の年頭記者会見で「完成すれば、伊勢神宮にもっと短時間で参拝できるようになる」とアホな事を言っている。

 

僕が所属している日本勤労者山岳連盟はこの問題について一貫して反対の立場を取っている。自然破壊が危惧されるからと言う理由が大きい。南アルプスの登山口である静岡県の二軒小屋と椹島は建設工事の一大拠点に変貌した。360万立米と言われる静岡工区の排出土をどのように埋め立てるのか、貴重な自然や生態系はどうなるのか、そして大井川下流域の住民の命の水はどうなるのか、何一つ明確になっていない。

 

https://www.jwaf.jp/activity/working/linear/data/171023_04.pdf

 

川勝静岡県知事が一人で「戦犯」扱いだが、これもおかしい。

他の区間での工事の遅れも深刻だ。

ジャーナリスト樫田秀樹の「悪夢の新幹線 リニア超特急」(旬報社)を読むと、他にも問題点は沢山ある。

◇新幹線の3倍以上の電力を消費することから指摘される原発再稼働問題

◇強力な電磁石の使用による電磁波問題

◇岐阜県では日本最大のウラン鉱床地帯らトンネルを開ける可能性

◇3兆円の借金があるJR東海が9兆円、その後10兆円に膨らんだようだが、巨大事業で資金ショートしたときの国民負担の可能性

等々疑問だらけになる。

 

その樫田が改めて現在の問題点を指摘する記事を書いた。

 

 

リニア新幹線も、軍事費の急拡大も、沖縄辺野古の埋め立ても、神宮外苑の再整備も、他にもあるけど、国民生活とは無縁の所で儲けに血眼な連中が涎を垂らしている図が浮かび上がる。