「鎌倉殿の13人」
歴史好きの癒し王ふじです。
皆さんは「鎌倉殿の13人」みていますか?
僕は何回か見たことはあります。
毎回は見ていません💦
鎌倉時代は″激動期”であり歴史的にも
非常に目が離せない面白い時代で
見る価値は大いにあると思います。
歴史書「吾妻鏡」などをみると
やっぱり歴史的勝者である北条氏を
持ち上げるように書かれているため
歴史を客観的にとらえるには
「愚管抄」など別の角度からの分析書も
参考にする必要があります。
常に物事は、立場をかえて
両サイドの視点からの分析
が必要だと思います。
「鎌倉殿の13人」に話を戻すと、
北条義時が内容的にはキーマンで
政子とともにW主役といっても良い。
義時が、父である北条時政、
姉である北条政子とともに
事実上の実権を掌握するまでに
数々のライバルが誅殺され
粛清されてゆきました。
生き残るためには
自分がやらないと自分がやられる。
やるかやられるか、
そのような時代背景ではありましたが
特に、父の北条時政は
かなりの”謀略家でワル”
という印象を個人的には持っています。
例えば、
梶原景時を追討し滅ぼし
比企能員をだまし討ちし滅ぼし
源頼家を幽閉・誅殺し
畠山重忠に謀反の疑いをかけ討伐
(時政の後妻がかなりのワル)
※畠山氏の件は特にひどい!
北条義時が糸をひいて
今度はその父を追放し実権を握り
源実朝の暗殺をさせる(実行犯は公卿)
その後、後鳥羽上皇と争って勝ち(承久の乱)
そして、最終的には
北条政子と義時の事実上天下となったのです。
これが歴史上の大きな流れです。
では、もし仮に
北条氏以外の人物が
実権を握ったとしたら?
どうなっていたでしょうか。
それはそれで
もっと短命に終わっていた
のではないでしょうか?
※実際に会って話した訳ではないのですが💦
いろいろな文献から推察するに
梶原景時も、
性格がかなり厳しく態度も上から目線で
人望がないイメージだし、
比企氏が実権を握っていれば恐らく
内輪だけで権力を握ろうとして
政治としてはうまくまとめられず
内部からグダグダになりそう。
源頼家は人をうまく使うことが下手で
人をあまり信用できないタイプ、
頭は良かったかもしれないが
一人よがりになり回りで支えてくれる人がいない。
一番人望がありそうな畠山重忠は
トップに立つというよりは№2や右腕
といったポジション・忠臣のイメージがあるので
そこでこそ最大の力を発揮しそう。
ところで、北条義時は
人の意見を聞くのがうまかった
と言われています。
人の話を聞いているフリをするのも上手い
という話もあります。
リーダーの条件の1つとして
人の意見を聞く能力というのがありますが
その真意は、
実際に人の話をよく聞いているのではなく
聞いているフリが上手いと言えるのでは?
聞いている素振りをする能力も
北条氏の時代から、現代まで通じる
リーダーに必要な能力の1つなのでしょう。