紙幣にみる「ルネサンス」三大巨匠
歴史の偉人はその時代によって
大きく評価が変わる。
ルネサンス三大巨匠は(※生年)
1.レオナルド・ダ・ヴィンチ 1452~1519
2.ラファエロ・サンティ 1483~1520
3.ミケランジェロ・ブオナローティ 1475~1564
生まれた順にいうと
レオナルド→ミケランジェロ→ラファエロ
天才ラファエロは若くして死す。
ミケランジェロは長生きだった。
それぞれの特徴
レオナルド→「モナリザ」「最後の晩餐」完成品少ない
好奇心旺盛、多分野発明家、左利き、鏡文字、完璧主義
ラファエロ→聖母を多く描く画家、古典主義絵画の大成、
バチカン宮殿の壁画担当「アテナイの学堂」など
レオナルドを尊敬し影響大
ミケランジェロ→絵より彫刻、フィレンツェで「ダビデ像」完成、
サンピエトロ大聖堂の建築主任
バロック芸術の先駆け
画家のレオナルドをライバル視
3人の偉人とも、イタリアのお札(紙幣)
になっています。
お札として通貨額面と使用年を比べます。
レオナルド→50000リラ札 1947年~1979年
ラファエロ→500000リラ札 1991年~2002年
ミケランジェロ→10000リラ札 1962年~1983年
この中で一番新しいのはラファエロで、
高額紙幣の顔となっています。
近年(といっても20年前までですが)
国(国民)からの彼への評価や人気が
高まっていたとも言えるでしょう。
お札の顔となる偉人は、
やはりその時代およびこれから先の、
その国の大きな方針・ビジョンや進む方向を
示唆しますので、
特に、新札切り替え時はその
国を巡る背景をおさえておく
必要があるのです。
因みに、
日本は2024年に新札切り替えがあり
ご存じの通り高額紙幣は
渋沢栄一氏となります。
日本が”そちら”の方向へいく
ということを示唆します。
時代の転換期であることがわかります。