栄枯盛衰の日本史&世界史通史から学ぶ 鉄則と教訓【令和政要】
<覚えておきたい歴史の鉄則 まとめ編>
歴史は、ただ事実を暗記するのではなく
先輩の成功や失敗からいかに学んで次に生かすか?が重要!
【国・組織】
★「好き勝手で自己中」なトップ&組織は弱くてもろい
一部への権力過集中は反感を高める
反感がたまり→ちょっとしたほころび→反乱増→滅びる
※「中央集権」の度合いは難しい
国をまとめるためには必要だが程度による
★組織の中が1つにまとまらず「バラバラ・分断状態」だと弱い
回りの敵に勝てない
例 豊臣秀吉と息子秀次派が家中で2つに分断
→秀吉は粛清行う→豊臣家は衰退
(家康は戦略的に分断させた)
※逆に相手の組織を弱めるには?噂や嫌疑をかけ陥れることで”分断させる”
例 源氏の勢力増を恐れた朝廷は
源氏勢力を減殺すべく策略で源氏同士を戦わせた。分断させられた源氏は衰退
→分断するのではなく、中央集権でまとまることが必要
★国内が内輪モメで分裂している状態だと
他国にも攻められやすく侵入を許す
(1つ上と同様で、まとまりを欠いた組織は弱い)
例 清
★一方で、内輪の国民が一致団結してまとまると国も組織も強い
※国をまとめる一つの方法として
敵を作り出し、一部の熱狂的集団を強力に結束させ一致団結させる法
例 ヒトラー、トランプ大統領(アメリカがよくやる)
「仮想敵国の設定」は昔から多くの国が実践する常套手段
★国・政府は、税金などで集めた金を浪費し
お金の分配を適正に行わないと破綻する
※徴収より「分配」(ポートフォリオ)の仕方こそが重要!
★国・トップは実績作りのため「大規模公共事業」を
派手にやりすぎたりやりたがることで
逆に国民にしわ寄せを与え、将来的に
長期間の負担と負債を強いて苦しめる
例 大仏建立、オリンピック、大運河建設、リニアなど
→今の日本も大丈夫か?
※一部の利権者だけに金が落ちて、
全体としては最適化されないケースがほとんど
★強い実権・権力集中、既得権益を握った一部の者が
「私物化」を加速し、やりたい放題になるとその組織の滅亡は近い
例 16cのカトリック教皇(教会は贖宥状でやりたい放題)
税金を使って高級接待交際三昧の日本も大丈夫か?
※「非理法権天」:楠木正成
民衆を大切にしていないと、いつか必ずやられる!
★同じ権力者が長く居座ると、
国民にとってデメリットが多くなっていく
例 徳川家斉11代 在職50年大御所時代 贅沢三昧→賄賂社会へ
※アメリカのジョージワシントンのように2期(8年)つとめた後
3期目は”辞退する”くらいが良い
or最初から最長8年と最長任期を決めておく
★独裁国家・政権は恐怖政治と同様に、
秘密結社のごとく密告システム・秘密警察やスパイを用い
反対勢力を厳しく監視・あぶりだし弾圧→多くの国民を殺す
例 ヒトラー、毛沢東、ポルポト、北朝鮮、中国の王朝国家
※密告するような小さい器の人物で、歴史に名を残した名君はいない
★恐怖政治には残虐性がつきもの、しかし長くは続かない
※恐怖政治を行う背景にはトップのコンプレックスがある
例 足利義教
朱元璋
ロベスピエールなど多数
※恐怖政治を行ったトップの最後は、悲惨がものが多い
例 恐怖政治を行った殷の紂王の最後
焼かれた死体は引きずり出され、斧で首を切られ
旗の先に串刺しにされて大衆の前に高く掲げられたとの話
★途中から単独独裁体制になってしまうと、体制は長く続かない
例 クロムウェル、カエサル、ナポレオンも独裁体制となり失脚
★カリスマ・強力なワントップの登場で組織がデカくなり
次が決まらず死ぬと、その後がもめて大変
世継ぎ争い→分裂→戦いが起こる
カリスマトップが死ぬと裏切る部下も出るし、好き勝手やる奴も出る
例 マケドニア王国のアレキサンドロス大王
秦の始皇帝
平清盛、武田信玄
★ダメな政府・潰れる政府・無能政府は
①前例主義を踏襲し、新しい政策アイデアを出せない
②”掛け声”や”お願い”だけで実質何もしない
③昔の政策の繰り返し&焼き直すのみ→再建できない
昔成功した戦術や同じ奇襲戦法を再び使おうとする
→成功する訳がない
※敵も同じ手は食わない、既に手の内は研究されている
→今の政府は日本が良くなる有効な策を何か出しているのか?
★多くの国は、過去の自国の歴史から
最大領土だった時、一番輝いていた時代を
アイデンティティとする
例 中国、中東諸国他多い
★「想定が甘い」と強大な敵には勝てない
戦いに負けた国の共通点は「想定が甘い」
シミュレーションが不足、仮説設定が不十分
例 ミッドウェー海戦で日本は大敗
※覇権大国はいずれも「用意周到」な「長期国家戦略」をもって実行
アメリカ(カラーコード戦争計画)、
中国(一帯一路 ランドパワー&シーパワー炸裂 資金援助行う「債務の罠」政策)
例 想定力(シミュレーション)を備えた徳川家康は、
次に起こるべき戦いを予測し常に「準備」の手を打っていた
豊臣家と戦う前に北条氏と結び戦略結婚も行い固めていた
例 想定力に長けていた薩摩藩→時代を先読みし貿易と戦闘力を装備した
★権威を借りて利用し、それに頼って実権を握ろうとしても
真の実力がないと長く続かない(※虎の威を借る狐)
→内乱が勃発→結局滅ぼされる
例 神の権威を利用=王権神授説
天皇の権威を利用=2.26事件
※昔から神格性、権威、役職(関白)、天皇の名を使い
”後ろ盾を統治に利用”する例が多い
天皇を擁立した側が官軍となる
昇進させ官位を上げる
例 金印、天武天皇、足利義満、豊臣秀吉、御旗
★1回目の戦いで仲間として一緒に協力して戦い
外敵に勝った後、次に仲間割れを起こして
今度は今までの仲間内で戦いが起こる
例 保元の乱→平治の乱、源頼朝が義経を討つ、
足利尊氏と後醍醐天皇
※裏で糸を引いて己の権力を得ようと暗躍する人物がいる
例 後白河法皇など
★将来、国の大物やトップになる人物は
小さい頃(10歳前後の伸び盛り期)
凄腕の師(家庭教師)がついており
経営者マインド・帝王学や兵法をインストールされ学んでいた
例 アレキサンドロス大王にはアリストテレス
徳川家康には太原雪斎
坂本龍馬には河田小龍
足利義満には細川頼之
★盛者必衰の理(衰えるきっかけは「傲慢さ」)
天下とったぜ!世界一だぜ!俺が№1だぜ!
という「傲慢さ」は、やりたい放題を加速させ、滅亡へとまっしぐら
オーバーシュートつまり頂点をきわめたと認識した、後、
満月を迎えた後、”必ず”没落する
例 藤原道長、平清盛、源氏物語、
絶対王政ルイ14c「朕は国家なり」、スペイン無敵艦隊
※「十八史略」 韓信
人は己の絶頂期にやがて間違いなく訪れる反動の季節を考えない」
【内部統制・改革】
★貧富の差が大きくなりすぎると
内部の結束・まとまりが崩れ
協力体制が崩れる→国や企業も組織は弱くなる
→今は格差がどんどん広がり分断している(世界も日本も)
★2強だと喧嘩して戦争しようとする(国内&国外問わず)
例 蘇我氏と物部氏
米ソ冷戦
近年の米中対立
→3強だと力は均衡し安定
孔明の「天下三分の計」
★権力集中を防ぐ意味で、3権に分けるのが理想だが、
形だけになって機能しないケースも多いので注意
例 フランス三部会、中国共産党
★民衆をコキ使いすぎると鬱憤はたまり
必ず反発を招き、政権は倒される
例 秦、隋など多数
★社会不安増大、動乱多発、天変地異多発、疾病のまん延
等が短期間に重なると、「宗教」が力を増してくる
例 平安時代
→今も玉石混交の宗教が暗躍しているのでカモられないように注意
★悪政家・無能なトップほど「重税」を国民に課す→国の滅亡を早める
例 政策・分配の失敗を国民に転嫁し重税を課すから失敗する
重税で戦費を賄う→必ず失敗する
※逆に、仁徳天皇のように国民が苦しんでいる現場の状況をみて
徴税を3年しないといって、実際6年しなかったというような
仁と徳をもったトップは長く続き、後世も称えられる
★税負担が重いと、国民が重税から逃れようとするのは当然の行為
お金は税負担をしなくていい所や国外へと逃げていく
例 タックスヘイブン、スイス銀行
→流動資産に課税すれば必ずお金は海外へ逃げる
株などへの資産課税をするのも愚の骨頂
★管理をあまり厳しくしすぎない方がいい→「寛容さ」が必要
例 満漢併用策
敵国に侵入し、ムチを打って厳しく支配しようとすればするほど
相手は従わず不満をため反抗する。
武力・力で相手を100%負かして完全服従させる支配方法よりも
「寛容さ」をもって”ゆるい共存体制”を築く方が組織は長持ちする
※国家のみならず企業や家族など共同体も同様
★自分の意見に反対する人を敢えて側近に登用
重要なポストにつけて自分の「味方グループ」に引き込む
※反対の意見や考えを言う人物を粛清したり叩き潰してはいけない
酷い見せしめは必ず長年の恨み(代を超えた恨み)を買う
→殲滅したつもりでも後々生き残った子孫から必ず仕返しが起こる
例 人材登用がうまかった徳川家康
一方、残酷な見せしめを行った武田はその後すぐ滅ぼされ
信長や秀吉も残虐行為の蓄積で敵を増やし長期政権を樹立できず
★支配地域の「宗教融和政策」は政権を長持ちさせる
支配前からあった宗教・文化や慣習をゆるく認めた方がいい
※上記の”寛容さ”と同様
★本当の大器をもった人物は、「許す・寛容さ」を持っている
一回敵として戦った相手であっても「許して仲間にする器」をもつ
例 徳川家康 一向一揆の鎮圧に短期間で成功した
★宗教の力を状況に応じてうまく利用して国を治める
例 聖武天皇の仏教、儒教による統治
キリスト教等、信者の多い宗教への対応は臨機応変に行う
例 ローマ帝国は世の中の状況に合わせて、禁止or融和or認めて利用
★概ね全員に優しい体制は理想形で長く続くが
一部の特権階級だけ特別優遇する政策を実行し続けると
→嫉妬や反感を蓄積し、体制崩壊を早める
★新しい流れに世の中全体が舵を切った時
それに対し一旦、旧体制の抵抗勢力が反発し盛り返すが
中期的には、新しい流れに逆らえず飲み込まれることになる
例 フランスのユグノー戦争
★権力者が、自分の言うことを聞く”お気に入り人事”だけで固めると
一定期間はもつが、少しでも環境が変化し結束が弱ると
反発を招き短期間でひっくり返される
愚かな権力者ほど側近に馬鹿なイエスマンだけを集めるのが常
例 白河天皇、日本の首相
★地方に力もたせすぎるor地方に丸投げすると
地方は勝手なことやズルをし始め
調子にのって力つける者がでてきて(欲も出て)覇権争いが起きる
例 鎌倉時代 税の徴収を地方に全権委任→×失敗
末端庶民が力を持ちすぎても一揆など不満が頻発しまとまらない
→結局組織はバラバラになり崩壊
腕力の世界、下克上→戦国の時代となる
→地方への「権限委譲の範囲」とルール・線引きを明確にすべし
★外の世界の最先端のものを積極的に盗み取り入れた方がいい
→追いつけ追い越せ→その結果「急成長できる」
例 ロシア、日本、中国
★悪の権力者は「陰謀」を使って対抗を謀殺し蹴落として上り詰める
対抗勢力となりうるモノ同士を戦わせて自分に有利にする
弱小は大きな力同士をぶつけ漁夫の利を得る作戦
※よく言えば、強い「政治力」をもっている(駆け引きが上手い)
例 藤原家、後白河法皇、平清盛、北条時政、源頼朝
※権力闘争は水面下で足の引っ張り合い
例 親幕派を朝廷内に作ろうと工作する源頼朝
※悪い噂を敵内に流して相手の内部を分裂させる「陰謀」を用い
敵を貶めて排除していく
※逆に、相手方の陰謀に気付き察知し見抜く力は生き残る鍵
例 北条政子、平清盛らは陰謀を察知し事前に阻止
★暴君の次は、混乱混沌でもめる
※次の先行き見通しが見えないともめる
★初代が立派でも、二代目と三代目が
やるべきことをしっかりやらないと潰れる
初代が統治レールの基本を敷設構築→次が実践→その次が修正改善
※代目によって、なすべきメインの仕事内容が異なる
成功例→徳川家康~、北条時政~
失敗例→源頼朝~、豊臣秀吉~
※世襲で人間的器量が下がっていき三代で滅びる(滅ぼされる)
例 奥州藤原氏(藤原泰衡)
土地も財産も三代で食いつぶす例が多い
★急激に1つの国が伸びて目立ちすぎる・やり過ぎると
回りの全員から警戒→「包囲網」をつくられ結局潰される
※一人勝ちで抜きんでると、妬まれて潰されるのと同様
→「多勢に無勢」
例 ナポレオン対仏大同盟
日本の太平洋戦争前 ABCD包囲網
→今の中国は、世界中で”やり過ぎ”なので
包囲網が形成強化されている
★改革が急すぎるor前任者と真逆のことを急いで「極端に行う」と
大きな反発を招き逆に潰される。急進派は短期間で倒される
例 アメンホテプ4世、ロベスピエール
★以前の(過去の)政策へと極端に「振り戻し」を行うと失敗する
例 日本 江戸時代の改革 倹約に舵を急に切り過ぎ失敗
世界でも振り戻しは失敗例が多い
★国内で「基準」を統一することが全国全体をまとめあげるのに必要
例 豊臣秀吉による太閤検地と升の統一
始皇帝による度量衡の統一
※基準の統一は中央集権化の一環として必要
★日本は外圧による危機感をきっかけに大きく変わってきた
特に日本は、自ら変革できず本当にヤバイ状況になってから
重い腰をあげて「改革」へ一気に動く傾向がある
例 世界情勢を知り、日本の危機感をいち早く察知した
豊臣秀吉や明治維新推進組、
ペリー来航(脅し)、元寇、太平洋戦争時
注意:外国に過度に依存(丸投げ)してしまうと
主権を失い相手のいいようにされ実質支配されてしまう
★独裁の指導者の後は「協力協調重視」の指導者となる
だいたい交互に繰り返す
例 足利義満→義持
★景気のいい人に最初儲けさせて、その後税収をとるのが良い策
商人優遇、商業重視政策、重商政策、、株仲間、貿易
商人が自由に商売できるようにする基本発想で経済は建て直せる
例 足利義満、田沼意次 株仲間優遇、信長の楽市楽座
★その時代時代で求められる「統治スキル」が異なる
ニーズに応えられるスキルを持つ人物がその時代の「棟梁」となる
例 藤原不比等(律令国家制定時における法律の知識)
諸葛孔明(天文学・気象学)
安倍晴明(方位学の知識)
八幡太郎義家(弓矢のスキル)
★他人のお家騒動には口を下手に挟まず
敢えて静観が良い(→漁夫の利が得られる)
目先の利害だけみて有利そうな方につくな!
例 徳川家康は賢く静観し学問強化に励んだ
(織田家の跡取りを巡る争い時も豊臣家のお家騒動時も静観)
※アドラー心理学の”課題の分離”に近いものがある
★国・政府は、先に”アメ”を国民に与え、
その後ムチを打つのが通例
例 徳政令を出して借金をチャラにしておいて
その後「国の言うことをちゃんと聞いてね」と言って戦争に駆り出す
小牧長久手の戦い
※「徳政令」は日本で過去に何回も出されている
徳政令が出される時は、国が国民のことを思うように
動かしたいその前である
今でいうと、補助金や給付金を国がばらまいた後、増税を警戒
【外交・軍事】
★敵を知り己を知る!【孫子の兵法の大基本】
例 太平洋戦争で、敵のことを知ろうとしないで
相手の戦略も読めずに罠に落ち負けた日本
一方で敵を徹底的に分析、暗号も解読、零戦も研究し尽くしたアメリカ
戦略的に日本を追い詰めてはめたFルーズベルト
★戦争を始める際に「大義名分」は必要
一見もっともらしい理由を振りかざすのが当たり前
例 大東亜共栄圏、アメリカ中東戦争など多数
★「資源の取り合い」で戦争が始まる
※どの国も本音としては、資源と利権がもっと欲しい
例 資源豊富なアルザス=ロレーヌ地方は昔から係争地となる
日本は資源が少ないので石油資源が欲しかった
★戦略で決めたはずの「最優先課題の達成」を後回しにし
優先度の低い他の目先のことに惑わされ
(敵の挑発や陽動作戦にのってしまい)
そこに時間と労力・戦力をそがれた結果
当初の最優先課題は達成されない→戦いは不利となる
例 ミッドウェー海戦で「島」にこだわった
小牧長久手の戦いで池田と森が岡崎城攻めを最優先しなかった
徳川秀忠が関ヶ原の戦い途中で真田の挑発にのって遅刻
※エッセンシャル思考が重要
★自前の軍を強くしすぎると、軍が力を持ちすぎて
クーデターを起こし、 内側から国家転覆される
可能性もあることを念頭に
※自軍を制御・牽制する(できる)仕組みを作っておく
あまり権力を与えすぎるのは良くない
★「土地」+「軍事力」+「経済力」
→産業革命以後、最強の世界支配権を得たイギリス
「軍事」+「経済」+「技術」
→その後、覇権国を譲り受けた(バトンを受け継いだ)アメリカ
※経済力≒軍事力
※時代によりその重要割合は変遷
今後の覇権国の要件は、
上記に「影響力・イメージ戦略」が加わる
★相対的な「外交力」の強さは、国力に直結する
日本の外交が強かった時、一気に国力が伸びた
日本の外交手腕◎→高杉晋作、陸奥宗光、伊藤博文、坂本龍馬
※みな、諸外国・世界情勢の動向変化に明るかった
イギリス→エリザベス女王
ドイツ(プロイセン)→ビスマルク
アメリカ→Fルーズベルト
いずれも巧みな外交で自国を有利に導いた
現代でも外交力(駆け引き)+情報力は非常に重要
外国を相手にする世界標準のルールでは、
いわゆる”いい人”(いい顔だけする、やったフリ外交)では敵に丸め込まれる
※外交交渉力=適時・詰める時に一気に決める ずる賢さも必要
★外交での交渉時、自分が格下だと最初相手にされない
→自分は格下であることを一旦認め
弱点の補強改革を即断行すべし
or相手に認めさせるべく己の価値を高める
例 遣隋使小野妹子、明治政府 大日本帝国憲法の制定
★経済力を使って貢物などを贈る「朝貢」により
周辺諸国との外交は一定時期ある程度は保てる
例 中国周辺諸国異民族との関係、琉球王国
★経済力は、国が生き残るため1番最初に必要な力
例 東ローマ帝国(分裂後も、経済力がある方が生き残った)
★「専売制」と「貿易」で経済力をつけ実権を握るのは常套手段
独占商売人はボロ儲け→まず収益源を確保する
例 塩、香辛料、座=独占販売権
輸出しまくり・売りまくり儲ける
欲している相手に供給する
貿易上手例 平清盛、足利義満、薩摩藩、亀山社中
★長期持久戦では、国力(資源力)と経済力(工業力)を持つ方が断然有利
※太平洋戦争時のアメリカは重工業・軽工業・植民地すべて持つので断然有利
※資源がない日本は圧倒的不利
※第二次世界大戦時のドイツも物資不足、植民地不足で不利
例 米の南北戦争、太平洋戦争、第一次世界大戦のドイツ
★直接的な戦争ではなく「交易・貿易」をうまく使って支配エリアを拡大
例 17cのオランダは交渉上手だった
★映画等を利用し巧みなイメージ・広告戦略で(貿易以上に重用)
自国を有利に、世論を導く、モチベーション・団結力もあげる
例 アメリカが得意 第一次世界大戦時の米ウィルソン大統領
★国として生き残るためにどこの国と和睦・結ぶか?
同盟国選びは最重要。和睦と同盟は立派な国家戦略の1つ
これから覇権を握る国と手を組んだ国は栄える
例 1902年の日英同盟は◎
今後、新日英同盟も締結か?
★本当に賢いトップは、
敵を徹底的に叩きのめす事だけを考えるのではなく、徹底抗戦もせず
両軍の状況をみて「上手にこちらに従わせて和睦」する 【兵法の基本】
例 最初敵だった徳川家康と織田信長はあえて同盟を組む
★敵の敵は「味方」
喧嘩している相手とも、途中で手を組むという策もあり
例 日中戦争時の中国(国共合作)、政党でもよくあること
★反対勢力・敵・征服した相手を
うまく自分の味方に取り込む手腕は、人望や人材登用術ある証拠
例 徳川家康は上手い、
姜維を味方に引き入れた孔明も上手い
★相手が考えているより進軍スピードが速い(機動力をもつ)と、
”相手の裏をかき”、戦いを有利に進められる(奇襲奇策)
状況に応じ「軽装」で”スピードを優先”せよ!巧遅より「拙速」
例 アレキサンドロスの進軍、ハンニバルのローマ進軍、
ナポレオン、秀吉中国大返し、マレー作戦の銀輪部隊、
ナチスドイツのポーランド侵攻(電撃作戦)、
第一次世界大戦のフランス(対ドイツ防衛で車を利用)、
源義経
※一方で負ける軍は、動くのが遅く、勝機を逸している
例 新田義貞(遅い)vs足利軍
★賢い敵は”意図的に局地戦で敗退”とみせかけ
→戦略的に相手を内陸へ引きずり込む
それを追って深入りすると負け→「焦土作戦」により消耗させられる
「補給路」を絶たれた方が負ける
長期持久戦になると遠征する側が慣れない土地環境で不利になる
例 ナポレオンの対ソ連侵攻、日中戦争、ドイツ対ソ連
★補給路を考えずに勢いだけで進軍するとダメ(食料がなくては戦えない)
(補給路確保は常に念頭におく)
例 木曾義仲が勢いで上洛したが、京都は飢饉で食糧がなかった、
秀吉の朝鮮出兵
★広い領土を統治するには、分割統治がいい
各分割地に信頼できる当主を置く
(ルール下である程度任せる、事業部制、分社化)
例 モンゴル帝国、徳川家康の幕藩体制
★統治法を間違えると現地民から反発を食らう
一方的な搾取ではなく現地の経済も回す
(共に発展・共存する)ことも考える必要あり
※統治システムは、場当たりや勢いではなく、戦略的に設計すべし
例 太平洋戦時 東南アジアへの日本進軍
★”民族移動する側”(能動側)、機動力をもつ方が戦いを有利に進められる
例 フン族、モンゴル帝国(騎馬)
★戦況が膠着状態になった時、根負けして
先に動いた方が負ける(環境的に不利な状況で戦うことになる)
例 小牧長久手の戦い
★感情のコントロールができず冷静さを失った行動をとった方が負け
冷静な判断力を失ったら負け
味方を信用できなくなったり疑心暗鬼になったら負け
(逆に、ずる賢い人は、相手の冷静さ・判断力をわざと失わせ
疑心暗鬼にさせるような策略を仕掛けてくる)
例 ナポレオン3世が怒りでプロイセンと戦い敗北
秀吉が織田信雄を精神的に追い詰める
劉備玄徳が関羽を殺され冷静さを失って呉に攻め入り敗北
宮本武蔵は相手の冷静さを意図的に失わせるのが得意
★侵略戦争で勝つ→領土や賠償金で一時的に経済は豊かになる
→栄華極める→贅沢三昧になる(勝つと調子にのる)
→さらに新たな戦争を行うことで戦費がかさむ 国民に負担を押し付ける
→戦争で勝ち続けることは無理(金欠で借金増)→衰退へ
例 大航海時代終わりのスペイン、フランス王政絶頂期ルイ14C、第一次大戦後の日本など
★外圧をかける時は一回目は脅し&下見(様子見)に来る
二回目が本気
→一回目の後、防御策を徹底的にとるべし
例 元寇、ペリー来航、大空襲、太平洋戦争時の米軍の島攻略
★国を少しずつ追い詰める「包囲網戦略」
周囲から包囲するように徐々に圧力をかけていくことにより
その国にプレッシャーを与え(精神的に追い詰め)
選択肢を少しずつ奪っていき
相手から暴挙を誘発させるように導く”高度な戦略”もある
例 第一次世界大戦前 セルビアに周囲からプレッシャー与える
太平洋戦争前の日本 アメリカは戦略的に周囲からプレッシャー与える
、
★金を貸す代わりに相手国の「土地利用権」(賃借権)を得る方法は
昔から他国進出の常套手段
例 中国、ロシア、イギリス
★自国が戦争の地とならない他国での戦争は自国の利益になる
例 日中戦争時のアメリカ、第一次世界大戦時のアメリカ
第一次世界大戦時の日本、朝鮮戦争時の日本
徳川家康もうまいこと自ら戦わないことで利を得た
(静観or間接的支援に徹する)
★鎖国するとテクノロジー・工業力発展という点では遅れをとるが、
国内の文化という点では深堀り・発展する
※長い目で見ると量的拡大(工業力)と質的拡大(国内文化発展)が
交互にバランスよく発展していくのが理想
【まとめ】
国が「大きく飛躍」する時、「国力が大きく伸びる」時
①自国が戦場にならず輸出増で漁夫の利→経済活性化
例 第一次世界大戦時のアメリカ、日本
②名君・名宰相が登場し、外交でうまく立ち回る
例 イギリスのエリザベス女王、鉄血宰相ビスマルク、Fルーズベルト
③他よりもリスクをとって新市場へいち早く動き、優位なポジションをとる
例 大航海時代(スペイン、ポルトガル)
④商人・商売優遇策をうち、経済力をいち早く手に入れる
⑤労働力(奴隷含む)や原価をかなり下げることでぼろ儲けし収入源確保
例 植民地政策イギリス 東インド会社 三角貿易
⑥新技術テクノロジーの開発→すばやく普及させる→市場を押さえる
⑦寛容な支配体制により長期政権を樹立
※国難・戦争・地震災害などの天変地異・大流行の病(ペスト等)などから
生き残ることができた人は、その後の人生は優遇され美味しい思いをする
<重要ポイント>
★国・組織として一丸となりまとまると強い
(内部がバラバラでまとまらないと弱い)
★地方に権力を丸投げ等委任しすぎるとまとまらなくなる
★一部の人だけが得する仕組みは排除すべし
(一部が得する既得権益は廃止)
★国はいつも内政の失敗で崩れ、外交で止めをさされ滅びる
★力は3分割してバランスをとることで喧嘩しない
(2強だと対立するので避ける)
★国が金の分配を誤り浪費しすぎ→重税等国民に負担押し付け
→つぶれるパターン
★恐怖体制は長続きしない→必ず倒される
★人民・国民を統制するには「寛容さ」が必要
※取り締まり強化だけではうまくいかない
★変革を急いで行う時は、「準備万全」でやらないとうまくいかない
★過去やった政策をそのまま焼き直しをしてもうまくいかない
→今の時代に適した「新しい方策」が必要
★「経済力」は一番最初に必要(商人・商売優遇策・貿易優先でまず稼ぐ)
★戦争に勝利したり領土最大化の後、”調子に乗り過ぎ”て滅ぶ
※失敗する3要素→①情報不足 ②慢心 ③思い込み
以上は、
日本史&世界史共通で見られる鉄則と教訓です。
僕が気づいた点、思いついた点だけ列挙しました。
同じ失敗を繰り返さないように
これらの教訓は何回も読んで
頭に叩き込んでおきたいものです。
歴史をきちんと学んでいない人は
同じ失敗を繰り返します。
定期的に見直して、これらを頭に入れておけば
陥りやすい”落とし穴”を避けることができ
今後の人生に役立つこと必至です!
また、日本と世界の両方の歴史の
大きな流れを把握しておくと
「だから今、世界でこういう動きがあるのね!」
とわかったり、
「またあの時と同じことが起こっている!」など
今後の世界の動きや流れが読めて予測精度も上がりますので
他の人より先に準備や行動ができ
有利なポジションで物事を運ぶことができるでしょう。
歴史からもっと学び、より良く生きてゆきましょう!
この長文を最後まで読んでいただいたあなたは
歴史から教訓を生かし人生で成功できる方です❣
過去記事→ ミッドウェー海戦から学んでいるか?