栄枯盛衰の日本史&世界史通史から学ぶ 鉄則と教訓【令和政要】 | 【らくーん別邸】50歳から体調も運気もグイグイ回復

栄枯盛衰の日本史&世界史通史から学ぶ 鉄則と教訓【令和政要】

覚えておきたい歴史の鉄則 まとめ編

歴史は、ただ事実を暗記するのではなく

先輩の成功や失敗からいかに学んで次に生かすか?が重要!

キョロキョロ

 

国・組織

「好き勝手で自己中」なトップ&組織は弱くてもろい

 一部への権力過集中は反感を高める

  反感がたまり→ちょっとしたほころび→反乱増→滅びる

 ※「中央集権」の度合いは難しい

  国をまとめるためには必要だが程度による

 

組織の中が1つにまとまらず「バラバラ・分断状態」だと弱い

 回りの敵に勝てない

 例 豊臣秀吉と息子秀次派が家中で2つに分断

   →秀吉は粛清行う→豊臣家は衰退

  (家康は戦略的に分断させた)

 ※逆に相手の組織を弱めるには?噂や嫌疑をかけ陥れることで”分断させる”

  例 源氏の勢力増を恐れた朝廷は

    源氏勢力を減殺すべく策略で源氏同士を戦わせた。分断させられた源氏は衰退

 →分断するのではなく、中央集権でまとまることが必要

 

国内が内輪モメで分裂している状態だと

 他国にも攻められやすく侵入を許す

 (1つ上と同様で、まとまりを欠いた組織は弱い)

 例 清

 

一方で、内輪の国民が一致団結してまとまると国も組織も強い

 ※国をまとめる一つの方法として

  敵を作り出し、一部の熱狂的集団を強力に結束させ一致団結させる法

  例 ヒトラー、トランプ大統領(アメリカがよくやる)

  「仮想敵国の設定」は昔から多くの国が実践する常套手段

 

国・政府は、税金などで集めた金を浪費し

 お金の分配を適正に行わないと破綻する

 ※徴収より「分配」(ポートフォリオ)の仕方こそが重要!

 

国・トップは実績作りのため「大規模公共事業」を

 派手にやりすぎたりやりたがることで

 逆に国民にしわ寄せを与え、将来的に

 長期間の負担と負債を強いて苦しめる

 例 大仏建立、オリンピック、大運河建設、リニアなど

 →今の日本も大丈夫か?

 ※一部の利権者だけに金が落ちて、

  全体としては最適化されないケースがほとんど

 

強い実権・権力集中、既得権益を握った一部の者が

 「私物化」を加速し、やりたい放題になるとその組織の滅亡は近い

 例 16cのカトリック教皇(教会は贖宥状でやりたい放題)

    税金を使って高級接待交際三昧の日本も大丈夫か?

 

 ※「非理法権天」:楠木正成

  民衆を大切にしていないと、いつか必ずやられる!

 

同じ権力者が長く居座ると、

 国民にとってデメリットが多くなっていく

 例 徳川家斉11代 在職50年大御所時代 贅沢三昧→賄賂社会へ

 

※アメリカのジョージワシントンのように2期(8年)つとめた後

 3期目は”辞退する”くらいが良い

 or最初から最長8年と最長任期を決めておく

 

独裁国家・政権は恐怖政治と同様に、

 秘密結社のごとく密告システム・秘密警察やスパイを用い

 反対勢力を厳しく監視・あぶりだし弾圧→多くの国民を殺す

 例 ヒトラー、毛沢東、ポルポト、北朝鮮、中国の王朝国家

 ※密告するような小さい器の人物で、歴史に名を残した名君はいない

 

恐怖政治には残虐性がつきもの、しかし長くは続かない

 ※恐怖政治を行う背景にはトップのコンプレックスがある

 例 足利義教 

    朱元璋

    ロベスピエールなど多数

 ※恐怖政治を行ったトップの最後は、悲惨がものが多い 

 例 恐怖政治を行った殷の紂王の最後

     焼かれた死体は引きずり出され、斧で首を切られ

     旗の先に串刺しにされて大衆の前に高く掲げられたとの話

 

途中から単独独裁体制になってしまうと、体制は長く続かない

 例 クロムウェル、カエサル、ナポレオンも独裁体制となり失脚

 

カリスマ・強力なワントップの登場で組織がデカくなり

  次が決まらず死ぬと、その後がもめて大変

 世継ぎ争い→分裂→戦いが起こる

 カリスマトップが死ぬと裏切る部下も出るし、好き勝手やる奴も出る

 例 マケドニア王国のアレキサンドロス大王

   秦の始皇帝

   平清盛、武田信玄

 

ダメな政府・潰れる政府・無能政府は

 ①前例主義を踏襲し、新しい政策アイデアを出せない

 ②”掛け声”や”お願い”だけで実質何もしない

 ③昔の政策の繰り返し&焼き直すのみ→再建できない

  昔成功した戦術や同じ奇襲戦法を再び使おうとする

  →成功する訳がない

 ※敵も同じ手は食わない、既に手の内は研究されている

 →今の政府は日本が良くなる有効な策を何か出しているのか?

 

多くの国は、過去の自国の歴史から

 最大領土だった時、一番輝いていた時代を

 アイデンティティとする 

 例 中国、中東諸国他多い

 

「想定が甘い」と強大な敵には勝てない

 戦いに負けた国の共通点は「想定が甘い」

 シミュレーションが不足、仮説設定が不十分

 例 ミッドウェー海戦で日本は大敗

 ※覇権大国はいずれも「用意周到」な「長期国家戦略」をもって実行

 アメリカ(カラーコード戦争計画)、

 中国(一帯一路 ランドパワー&シーパワー炸裂 資金援助行う「債務の罠」政策)

 

 例 想定力(シミュレーション)を備えた徳川家康は、

    次に起こるべき戦いを予測し常に「準備」の手を打っていた

     豊臣家と戦う前に北条氏と結び戦略結婚も行い固めていた

 例 想定力に長けていた薩摩藩→時代を先読みし貿易と戦闘力を装備した

 

権威を借りて利用し、それに頼って実権を握ろうとしても

 真の実力がないと長く続かない(※虎の威を借る狐)

 →内乱が勃発→結局滅ぼされる  

 例 神の権威を利用=王権神授説

   天皇の権威を利用=2.26事件

 ※昔から神格性、権威、役職(関白)、天皇の名を使い

  ”後ろ盾を統治に利用”する例が多い

  天皇を擁立した側が官軍となる

  昇進させ官位を上げる

  例 金印、天武天皇、足利義満、豊臣秀吉、御旗

 

1回目の戦いで仲間として一緒に協力して戦い

 外敵に勝った後、次に仲間割れを起こして

 今度は今までの仲間内で戦いが起こる

  例 保元の乱→平治の乱、源頼朝が義経を討つ、

   足利尊氏と後醍醐天皇

 ※裏で糸を引いて己の権力を得ようと暗躍する人物がいる

  例 後白河法皇など
 

将来、国の大物やトップになる人物は

 小さい頃(10歳前後の伸び盛り期)

 凄腕の師(家庭教師)がついており

 経営者マインド・帝王学や兵法をインストールされ学んでいた

 例 アレキサンドロス大王にはアリストテレス

   徳川家康には太原雪斎

   坂本龍馬には河田小龍

   足利義満には細川頼之

 

盛者必衰の理(衰えるきっかけは「傲慢さ」)

 天下とったぜ!世界一だぜ!俺が№1だぜ!

 という「傲慢さ」は、やりたい放題を加速させ、滅亡へとまっしぐら

 オーバーシュートつまり頂点をきわめたと認識した、後、

 満月を迎えた後、”必ず”没落する

 例 藤原道長、平清盛、源氏物語、

   絶対王政ルイ14c「朕は国家なり」、スペイン無敵艦隊

 

 ※「十八史略」 韓信

人は己の絶頂期にやがて間違いなく訪れる反動の季節を考えない」

 

 

内部統制・改革

貧富の差が大きくなりすぎると

 内部の結束・まとまりが崩れ

 協力体制が崩れる→国や企業も組織は弱くなる

 →今は格差がどんどん広がり分断している(世界も日本も)

 

2強だと喧嘩して戦争しようとする(国内&国外問わず)

 例 蘇我氏と物部氏

    米ソ冷戦

    近年の米中対立

 →3強だと力は均衡し安定

  孔明の「天下三分の計」

 

権力集中を防ぐ意味で、3権に分けるのが理想だが、

 形だけになって機能しないケースも多いので注意

 例 フランス三部会、中国共産党

 

民衆をコキ使いすぎると鬱憤はたまり

 必ず反発を招き、政権は倒される

 例 秦、隋など多数

 

社会不安増大、動乱多発、天変地異多発、疾病のまん延 

 等が短期間に重なると、「宗教」が力を増してくる

 例 平安時代

 →今も玉石混交の宗教が暗躍しているのでカモられないように注意

 

悪政家・無能なトップほど「重税」を国民に課す→国の滅亡を早める

 例 政策・分配の失敗を国民に転嫁し重税を課すから失敗する

   重税で戦費を賄う→必ず失敗する

 ※逆に、仁徳天皇のように国民が苦しんでいる現場の状況をみて

 徴税を3年しないといって、実際6年しなかったというような

 仁と徳をもったトップは長く続き、後世も称えられる

 

税負担が重いと、国民が重税から逃れようとするのは当然の行為

 お金は税負担をしなくていい所や国外へと逃げていく

 例 タックスヘイブン、スイス銀行

 →流動資産に課税すれば必ずお金は海外へ逃げる

  株などへの資産課税をするのも愚の骨頂

 

管理をあまり厳しくしすぎない方がいい→「寛容さ」が必要

 例 満漢併用策 

 敵国に侵入し、ムチを打って厳しく支配しようとすればするほど

 相手は従わず不満をため反抗する。

 武力・力で相手を100%負かして完全服従させる支配方法よりも

 「寛容さ」をもって”ゆるい共存体制”を築く方が組織は長持ちする

 ※国家のみならず企業や家族など共同体も同様

 

自分の意見に反対する人を敢えて側近に登用

 重要なポストにつけて自分の「味方グループ」に引き込む

 ※反対の意見や考えを言う人物を粛清したり叩き潰してはいけない

  酷い見せしめは必ず長年の恨み(代を超えた恨み)を買う

 →殲滅したつもりでも後々生き残った子孫から必ず仕返しが起こる

 例 人材登用がうまかった徳川家康

   一方、残酷な見せしめを行った武田はその後すぐ滅ぼされ

   信長や秀吉も残虐行為の蓄積で敵を増やし長期政権を樹立できず

 

支配地域の「宗教融和政策」は政権を長持ちさせる

 支配前からあった宗教・文化や慣習をゆるく認めた方がいい

 ※上記の”寛容さ”と同様

 

本当の大器をもった人物は、「許す・寛容さ」を持っている

 一回敵として戦った相手であっても「許して仲間にする器」をもつ

 例 徳川家康 一向一揆の鎮圧に短期間で成功した

 

宗教の力を状況に応じてうまく利用して国を治める

 例 聖武天皇の仏教、儒教による統治

 キリスト教等、信者の多い宗教への対応は臨機応変に行う

 例 ローマ帝国は世の中の状況に合わせて、禁止or融和or認めて利用

 

概ね全員に優しい体制は理想形で長く続くが

 一部の特権階級だけ特別優遇する政策を実行し続けると

 →嫉妬や反感を蓄積し、体制崩壊を早める

 

新しい流れに世の中全体が舵を切った時

 それに対し一旦、旧体制の抵抗勢力が反発し盛り返すが

 中期的には、新しい流れに逆らえず飲み込まれることになる

 例 フランスのユグノー戦争

 

権力者が、自分の言うことを聞く”お気に入り人事”だけで固めると

 一定期間はもつが、少しでも環境が変化し結束が弱ると

 反発を招き短期間でひっくり返される 

 愚かな権力者ほど側近に馬鹿なイエスマンだけを集めるのが常

 例 白河天皇、日本の首相

 

地方に力もたせすぎるor地方に丸投げすると

 地方は勝手なことやズルをし始め

 調子にのって力つける者がでてきて(欲も出て)覇権争いが起きる

  例 鎌倉時代 税の徴収を地方に全権委任→×失敗

 末端庶民が力を持ちすぎても一揆など不満が頻発しまとまらない

 →結局組織はバラバラになり崩壊

  腕力の世界、下克上→戦国の時代となる

 →地方への「権限委譲の範囲」とルール・線引きを明確にすべし

 

外の世界の最先端のものを積極的に盗み取り入れた方がいい

 →追いつけ追い越せ→その結果「急成長できる」

 例 ロシア、日本、中国

 

悪の権力者は「陰謀」を使って対抗を謀殺し蹴落として上り詰める

 対抗勢力となりうるモノ同士を戦わせて自分に有利にする

 弱小は大きな力同士をぶつけ漁夫の利を得る作戦

 ※よく言えば、強い「政治力」をもっている(駆け引きが上手い)

 例 藤原家、後白河法皇、平清盛、北条時政、源頼朝

 ※権力闘争は水面下で足の引っ張り合い

 例 親幕派を朝廷内に作ろうと工作する源頼朝

 ※悪い噂を敵内に流して相手の内部を分裂させる「陰謀」を用い

  敵を貶めて排除していく

 ※逆に、相手方の陰謀に気付き察知し見抜く力は生き残る鍵

 例 北条政子、平清盛らは陰謀を察知し事前に阻止

 

暴君の次は、混乱混沌でもめる

 ※次の先行き見通しが見えないともめる

 

初代が立派でも、二代目と三代目が

 やるべきことをしっかりやらないと潰れる

 初代が統治レールの基本を敷設構築→次が実践→その次が修正改善

 ※代目によって、なすべきメインの仕事内容が異なる

 成功例→徳川家康~、北条時政~

 失敗例→源頼朝~、豊臣秀吉~

 ※世襲で人間的器量が下がっていき三代で滅びる(滅ぼされる)

  例 奥州藤原氏(藤原泰衡)

  土地も財産も三代で食いつぶす例が多い

 

急激に1つの国が伸びて目立ちすぎる・やり過ぎると

 回りの全員から警戒→「包囲網」をつくられ結局潰される

 ※一人勝ちで抜きんでると、妬まれて潰されるのと同様

 →「多勢に無勢」

 例 ナポレオン対仏大同盟

   日本の太平洋戦争前 ABCD包囲網

 →今の中国は、世界中で”やり過ぎ”なので

  包囲網が形成強化されている

 

改革が急すぎるor前任者と真逆のことを急いで「極端に行う」と

 大きな反発を招き逆に潰される。急進派は短期間で倒される

 例 アメンホテプ4世、ロベスピエール

 

以前の(過去の)政策へと極端に「振り戻し」を行うと失敗する

 例 日本 江戸時代の改革 倹約に舵を急に切り過ぎ失敗

   世界でも振り戻しは失敗例が多い

 

国内で「基準」を統一することが全国全体をまとめあげるのに必要

 例 豊臣秀吉による太閤検地と升の統一

   始皇帝による度量衡の統一

 ※基準の統一は中央集権化の一環として必要

 

日本は外圧による危機感をきっかけに大きく変わってきた

 特に日本は、自ら変革できず本当にヤバイ状況になってから

 重い腰をあげて「改革」へ一気に動く傾向がある

 例 世界情勢を知り、日本の危機感をいち早く察知した

   豊臣秀吉や明治維新推進組、

   ペリー来航(脅し)、元寇、太平洋戦争時

 注意:外国に過度に依存(丸投げ)してしまうと

    主権を失い相手のいいようにされ実質支配されてしまう

 

独裁の指導者の後は「協力協調重視」の指導者となる

 だいたい交互に繰り返す

 例 足利義満→義持

 

景気のいい人に最初儲けさせて、その後税収をとるのが良い策

 商人優遇、商業重視政策、重商政策、、株仲間、貿易

 商人が自由に商売できるようにする基本発想で経済は建て直せる

 例 足利義満、田沼意次 株仲間優遇、信長の楽市楽座

 

その時代時代で求められる「統治スキル」が異なる

 ニーズに応えられるスキルを持つ人物がその時代の「棟梁」となる

 例 藤原不比等(律令国家制定時における法律の知識)

   諸葛孔明(天文学・気象学)

   安倍晴明(方位学の知識)

   八幡太郎義家(弓矢のスキル)

 

他人のお家騒動には口を下手に挟まず

 敢えて静観が良い(→漁夫の利が得られる)

 目先の利害だけみて有利そうな方につくな!

 例 徳川家康は賢く静観し学問強化に励んだ

   (織田家の跡取りを巡る争い時も豊臣家のお家騒動時も静観)

   ※アドラー心理学の”課題の分離”に近いものがある

 

国・政府は、先に”アメ”を国民に与え、

 その後ムチを打つのが通例

 例 徳政令を出して借金をチャラにしておいて

   その後「国の言うことをちゃんと聞いてね」と言って戦争に駆り出す

   小牧長久手の戦い

  ※「徳政令」は日本で過去に何回も出されている

   徳政令が出される時は、国が国民のことを思うように

   動かしたいその前である

   今でいうと、補助金や給付金を国がばらまいた後、増税を警戒

 

外交・軍事

敵を知り己を知る!【孫子の兵法の大基本】

 例 太平洋戦争で、敵のことを知ろうとしないで

   相手の戦略も読めずに罠に落ち負けた日本

   一方で敵を徹底的に分析、暗号も解読、零戦も研究し尽くしたアメリカ

   戦略的に日本を追い詰めてはめたFルーズベルト

 

戦争を始める際に「大義名分」は必要

 一見もっともらしい理由を振りかざすのが当たり前

 例 大東亜共栄圏、アメリカ中東戦争など多数

 

資源の取り合い」で戦争が始まる

 ※どの国も本音としては、資源と利権がもっと欲しい

 例 資源豊富なアルザス=ロレーヌ地方は昔から係争地となる

    日本は資源が少ないので石油資源が欲しかった

 

戦略で決めたはずの「最優先課題の達成」を後回しにし

 優先度の低い他の目先のことに惑わされ

 (敵の挑発や陽動作戦にのってしまい)

 そこに時間と労力・戦力をそがれた結果

 当初の最優先課題は達成されない→戦いは不利となる

 例 ミッドウェー海戦で「島」にこだわった

   小牧長久手の戦いで池田と森が岡崎城攻めを最優先しなかった

   徳川秀忠が関ヶ原の戦い途中で真田の挑発にのって遅刻

 ※エッセンシャル思考が重要

 

自前の軍を強くしすぎると、軍が力を持ちすぎて

 クーデターを起こし、 内側から国家転覆される

 可能性もあることを念頭に

 ※自軍を制御・牽制する(できる)仕組みを作っておく

  あまり権力を与えすぎるのは良くない 

 

「土地」+「軍事力」+「経済力」

 →産業革命以後、最強の世界支配権を得たイギリス

 「軍事」+「経済」+「技術」

 →その後、覇権国を譲り受けた(バトンを受け継いだ)アメリカ

 ※経済力≒軍事力

 ※時代によりその重要割合は変遷

  今後の覇権国の要件は、

  上記に「影響力・イメージ戦略」が加わる

 

相対的な「外交力」の強さは、国力に直結する

 日本の外交が強かった時、一気に国力が伸びた

 日本の外交手腕◎→高杉晋作、陸奥宗光、伊藤博文、坂本龍馬

       ※みな、諸外国・世界情勢の動向変化に明るかった       

 イギリス→エリザベス女王

 ドイツ(プロイセン)→ビスマルク

 アメリカ→Fルーズベルト

 いずれも巧みな外交で自国を有利に導いた

 現代でも外交力(駆け引き)+情報力は非常に重要

 外国を相手にする世界標準のルールでは、

 いわゆる”いい人”(いい顔だけする、やったフリ外交)では敵に丸め込まれる

 ※外交交渉力=適時・詰める時に一気に決める ずる賢さも必要

 

外交での交渉時、自分が格下だと最初相手にされない

 →自分は格下であることを一旦認め

  弱点の補強改革を即断行すべし

  or相手に認めさせるべく己の価値を高める

 例 遣隋使小野妹子、明治政府 大日本帝国憲法の制定

 

経済力を使って貢物などを贈る「朝貢」により

 周辺諸国との外交は一定時期ある程度は保てる

 例 中国周辺諸国異民族との関係、琉球王国

 

経済力は、国が生き残るため1番最初に必要な力

 例 東ローマ帝国(分裂後も、経済力がある方が生き残った)

 

「専売制」と「貿易」で経済力をつけ実権を握るのは常套手段

 独占商売人はボロ儲け→まず収益源を確保する

 例 塩、香辛料、座=独占販売権

 輸出しまくり・売りまくり儲ける

 欲している相手に供給する

 貿易上手例  平清盛、足利義満、薩摩藩、亀山社中

 

長期持久戦では、国力(資源力)と経済力(工業力)を持つ方が断然有利

 ※太平洋戦争時のアメリカは重工業・軽工業・植民地すべて持つので断然有利

 ※資源がない日本は圧倒的不利

 ※第二次世界大戦時のドイツも物資不足、植民地不足で不利

 例 米の南北戦争、太平洋戦争、第一次世界大戦のドイツ

 

直接的な戦争ではなく「交易・貿易」をうまく使って支配エリアを拡大

 例 17cのオランダは交渉上手だった

 

映画等を利用し巧みなイメージ・広告戦略で(貿易以上に重用)

 自国を有利に、世論を導く、モチベーション・団結力もあげる

 例 アメリカが得意 第一次世界大戦時の米ウィルソン大統領

 

国として生き残るためにどこの国と和睦・結ぶか?

 同盟国選びは最重要。和睦と同盟は立派な国家戦略の1つ

 これから覇権を握る国と手を組んだ国は栄える

 例 1902年の日英同盟は◎

   今後、新日英同盟も締結か?
 

本当に賢いトップは、

 敵を徹底的に叩きのめす事だけを考えるのではなく、徹底抗戦もせず

 両軍の状況をみて「上手にこちらに従わせて和睦」する 【兵法の基本】

 例 最初敵だった徳川家康と織田信長はあえて同盟を組む

 

敵の敵は「味方」

 喧嘩している相手とも、途中で手を組むという策もあり

 例 日中戦争時の中国(国共合作)、政党でもよくあること

 

反対勢力・敵・征服した相手を

 うまく自分の味方に取り込む手腕は、人望や人材登用術ある証拠

 例 徳川家康は上手い、

    姜維を味方に引き入れた孔明も上手い

 

相手が考えているより進軍スピードが速い(機動力をもつ)と、

 ”相手の裏をかき”、戦いを有利に進められる(奇襲奇策)

  状況に応じ「軽装」で”スピードを優先”せよ!巧遅より「拙速」

 例 アレキサンドロスの進軍、ハンニバルのローマ進軍、

   ナポレオン、秀吉中国大返し、マレー作戦の銀輪部隊、

   ナチスドイツのポーランド侵攻(電撃作戦)、

   第一次世界大戦のフランス(対ドイツ防衛で車を利用)、

   源義経

 ※一方で負ける軍は、動くのが遅く、勝機を逸している

  例 新田義貞(遅い)vs足利軍

 

賢い敵は”意図的に局地戦で敗退”とみせかけ

 →戦略的に相手を内陸へ引きずり込む

 それを追って深入りすると負け→「焦土作戦」により消耗させられる

 「補給路」を絶たれた方が負ける

 長期持久戦になると遠征する側が慣れない土地環境で不利になる

 例 ナポレオンの対ソ連侵攻、日中戦争、ドイツ対ソ連

 

補給路を考えずに勢いだけで進軍するとダメ(食料がなくては戦えない)

 (補給路確保は常に念頭におく)

 例 木曾義仲が勢いで上洛したが、京都は飢饉で食糧がなかった、

   秀吉の朝鮮出兵

 

広い領土を統治するには、分割統治がいい

 各分割地に信頼できる当主を置く 

 (ルール下である程度任せる、事業部制、分社化)

 例 モンゴル帝国、徳川家康の幕藩体制

 

統治法を間違えると現地民から反発を食らう

 一方的な搾取ではなく現地の経済も回す

 (共に発展・共存する)ことも考える必要あり

 ※統治システムは、場当たりや勢いではなく、戦略的に設計すべし

 例 太平洋戦時 東南アジアへの日本進軍

 

民族移動する側”(能動側)、機動力をもつ方が戦いを有利に進められる

 例 フン族、モンゴル帝国(騎馬)

 

戦況が膠着状態になった時、根負けして

 先に動いた方が負ける(環境的に不利な状況で戦うことになる)

 例 小牧長久手の戦い

 

感情のコントロールができず冷静さを失った行動をとった方が負け

 冷静な判断力を失ったら負け

 味方を信用できなくなったり疑心暗鬼になったら負け

 (逆に、ずる賢い人は、相手の冷静さ・判断力をわざと失わせ

  疑心暗鬼にさせるような策略を仕掛けてくる)

 例 ナポレオン3世が怒りでプロイセンと戦い敗北

   秀吉が織田信雄を精神的に追い詰める

   劉備玄徳が関羽を殺され冷静さを失って呉に攻め入り敗北

   宮本武蔵は相手の冷静さを意図的に失わせるのが得意

 

侵略戦争で勝つ→領土や賠償金で一時的に経済は豊かになる

 →栄華極める→贅沢三昧になる(勝つと調子にのる)

 →さらに新たな戦争を行うことで戦費がかさむ 国民に負担を押し付ける

 →戦争で勝ち続けることは無理(金欠で借金増)→衰退へ 

 例 大航海時代終わりのスペイン、フランス王政絶頂期ルイ14C、第一次大戦後の日本など

 

外圧をかける時は一回目は脅し&下見(様子見)に来る

  二回目が本気

 →一回目の後、防御策を徹底的にとるべし

 例 元寇、ペリー来航、大空襲、太平洋戦争時の米軍の島攻略

 

国を少しずつ追い詰める「包囲網戦略」

 周囲から包囲するように徐々に圧力をかけていくことにより

 その国にプレッシャーを与え(精神的に追い詰め)

 選択肢を少しずつ奪っていき

 相手から暴挙を誘発させるように導く”高度な戦略”もある

 例 第一次世界大戦前 セルビアに周囲からプレッシャー与える

   太平洋戦争前の日本 アメリカは戦略的に周囲からプレッシャー与える

金を貸す代わりに相手国の「土地利用権」(賃借権)を得る方法は

 昔から他国進出の常套手段

 例 中国、ロシア、イギリス

 

自国が戦争の地とならない他国での戦争は自国の利益になる

 例 日中戦争時のアメリカ、第一次世界大戦時のアメリカ

    第一次世界大戦時の日本、朝鮮戦争時の日本

    徳川家康もうまいこと自ら戦わないことで利を得た

   (静観or間接的支援に徹する)

 

鎖国するとテクノロジー・工業力発展という点では遅れをとるが、

 国内の文化という点では深堀り・発展する

 ※長い目で見ると量的拡大(工業力)と質的拡大(国内文化発展)が

  交互にバランスよく発展していくのが理想

 

 

まとめ

国が「大きく飛躍」する時、「国力が大きく伸びる」時

 ①自国が戦場にならず輸出増で漁夫の利→経済活性化

   例 第一次世界大戦時のアメリカ、日本

 ②名君・名宰相が登場し、外交でうまく立ち回る

   例 イギリスのエリザベス女王、鉄血宰相ビスマルク、Fルーズベルト

 ③他よりもリスクをとって新市場へいち早く動き、優位なポジションをとる

   例 大航海時代(スペイン、ポルトガル)

 ④商人・商売優遇策をうち、経済力をいち早く手に入れる

 ⑤労働力(奴隷含む)や原価をかなり下げることでぼろ儲けし収入源確保

   例 植民地政策イギリス 東インド会社 三角貿易 

 ⑥新技術テクノロジーの開発→すばやく普及させる→市場を押さえる

 ⑦寛容な支配体制により長期政権を樹立

 

※国難・戦争・地震災害などの天変地異・大流行の病(ペスト等)などから

生き残ることができた人は、その後の人生は優遇され美味しい思いをする

 

重要ポイント

★国・組織として一丸となりまとまると強い

 (内部がバラバラでまとまらないと弱い)

★地方に権力を丸投げ等委任しすぎるとまとまらなくなる

★一部の人だけが得する仕組みは排除すべし

 (一部が得する既得権益は廃止)

★国はいつも内政の失敗で崩れ、外交で止めをさされ滅びる

★力は3分割してバランスをとることで喧嘩しない

 (2強だと対立するので避ける)

★国が金の分配を誤り浪費しすぎ→重税等国民に負担押し付け

 →つぶれるパターン

★恐怖体制は長続きしない→必ず倒される

★人民・国民を統制するには「寛容さ」が必要

 ※取り締まり強化だけではうまくいかない

★変革を急いで行う時は、「準備万全」でやらないとうまくいかない

★過去やった政策をそのまま焼き直しをしてもうまくいかない

 →今の時代に適した「新しい方策」が必要

★「経済力」は一番最初に必要(商人・商売優遇策・貿易優先でまず稼ぐ)

★戦争に勝利したり領土最大化の後、”調子に乗り過ぎ”て滅ぶ

 ※失敗する3要素→①情報不足慢心思い込み

 

ニコニコ

以上は、

日本史&世界史共通で見られる鉄則と教訓です。

僕が気づいた点、思いついた点だけ列挙しました。

 

同じ失敗を繰り返さないように

これらの教訓は何回も読んで

頭に叩き込んでおきたいものです。

歴史をきちんと学んでいない人は

同じ失敗を繰り返します。

 

定期的に見直して、これらを頭に入れておけば

陥りやすい”落とし穴”を避けることができ

今後の人生に役立つこと必至です!

 

また、日本と世界の両方の歴史の

大きな流れを把握しておくと

 

「だから今、世界でこういう動きがあるのね!」

とわかったり、

 

「またあの時と同じことが起こっている!」など

今後の世界の動きや流れが読めて予測精度も上がりますので

 

他の人より先に準備や行動ができ

有利なポジションで物事を運ぶことができるでしょう。

 

歴史からもっと学び、より良く生きてゆきましょう!

この長文を最後まで読んでいただいたあなたは

歴史から教訓を生かし人生で成功できる方です❣

 

 

過去記事→ ミッドウェー海戦から学んでいるか?