2022年1月25日
この日は夜、1月6日に亡くなった父のお逮夜のお参りがある日。
でも先生からのお話があるということで、夕方ドキドキしながら大阪の病院へ。
主人と一緒に先生のお話を聞くことに。
まだ最終的な病理の検査結果は出ていないけれど、今のところ分かっている所でも鎖骨の所の腫瘍は、おそらく悪性腫瘍に間違いない。
それも類上皮肉腫と思われる…
類上皮肉腫は10万人に1人あるかないかの希少がんで、がんセンターでも年に1人か2人おられるかどうか…
切除できれば一番良いけれど、かなり腫瘍が大きくなってて、切除はできない…
症例数が少ないので何とも言えないが、抗がん剤も放射線も効果が無いと…
ただ重粒子線治療が有効な治療で、幸いな事に隣に重粒子線センターがあり、この日も早速重粒子線センターの先生が診て下さり、重粒子線治療をすすめるのがいいと。
治療は一刻でも早く始めた方がいいということで、先生も早めに受けれるように手配していただけるようにお願いして下さっていました。
がんセンターへ紹介された時から、癌なのかも…とは思っていたけれど、聞いた事の無い悪性腫瘍。
それも非常に稀な類上皮肉腫?
あまりの急なお話で頭真っ白でよく覚えてないけれど、主人は私が行く前に先生からも少し聞いていたのか、私よりは冷静に聞いてたような気がします。
とにかく重粒子線治療ができる…
治療はできるってこと?
これで、よくなる?
わからない事だらけでしたけれど、もうお医者さんにお任せするしかない。
そして、重粒子線治療が始まるまで、効くかどうかはわからないけれど、何もしないよりは抗がん剤をしてみたらいいかもしれない…というお話。
一通りの説明が終わり、病棟からの帰り際に、看護師長さんが
「奥さん大丈夫ですか?
相談できる方はいらっしゃいますか?
一人で抱え込まないように…」
と心配して声をかけてきて下さいました。
そして
「急いで介護保険を申請してくださいね」
と…
えっ?主人はまだ60才ですけど、介護保険?
申請できるのですか?
と聞くと、
「末期がんと言って申請されれば、すぐに手続きしてもらえるので大丈夫です」
と…
えっ!末期がん
主人は末期がん?
治らないってこと?
そんな言葉は先生の説明でも一言も出てなかったので、あまりの言葉に絶句でした
帰り道、どうやって帰れたのかわからないまま、ちょうどお参りが終わった実家に寄り、母と妹と息子に報告
「どうしよ…悪性腫瘍だって。
それも希少ガンの類上皮肉腫。
重粒子線治療になるみたい。
看護師さんには、末期がんって言って介護保険申請してって言われた…
」
と…
この時は、介護保険の意味さえ分かっていませんでした