「さて、どうしたものか。校庭の広さには限りがある。体育館、講堂、格闘技専用の建物、プール。」

 

 

「大変だな、どうしたものか。現時点ではわからないけど、人気のないものは自然と消えていくさ。とりあえず部活動の種類というか、決めていこう。」

 

 

 

「まず、今から言うようなことが起こりうるスポーツは女子は避けたほうがいいだろう。肩を上げる。腹部を故意に引っこめる。横隔膜を強制的に下げ、その結果として腹部を突き出しすぎる。下方の肋骨を外側へ開く。」

 

 

 

「えっと、肩を上げる。腹部を故意に引っこめる。横隔膜を強制的に下げ、その結果として腹部を突き出しすぎる。下方の肋骨を外側へ開く。の4つでいいの。」

 

 

 

「そう。この4つ。まず、男子の場合、野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、卓球、テニス、ハンドボールあたりを入れたのでいいかな。」

 

 

 

「部活動の名称くらい漢字にしたのでいいだろう。」

 

 

 

「そうだね。最終的には漢字にしよう。さて、女子なんだが、男子でラグビーなどもやるようになった場合、校庭の広さが間に合わない。で、さっきの4つ。極端な腹式呼吸になってしまう体の使い方、女子の場合は腹部の病気のもとになるらしい。」

 

 

 

「ちょっと待て。すべてのスポーツが駄目になってしまうじゃないか?」

 

 

 

「それがね、ちょっと妙なことを感じているんだ。女性が肩を動かすことで生理痛などの痛みを散らすのではないかと。だから、この考え方を利用する。」

 

 

 

「肩の動きで生理痛などの痛みを散らすなどということは、論理的に証明されているのか?」

 

 

 

「そんなことは知らん。僕たちの知らない上様に頼めばいいことだ。そこで、バレーボール、バスケットボール、卓球、テニス、ハンドボール、水泳、剣道を部活動として取り入れよう。陸上はその辺でも走ってもらおう、砂場もできるし利用すればいい。」

 

 

 

「全部、肩を動かすことがからんでくるスポーツを取り入れるということだな。柔道やラグビーやレスリングなど、腹部に確実に悪影響をあたえそうに第三者に見えるものは外したわけだな。あと、野球とサッカーはどうする。」

 

 

 

「野球は、投手の投球フォームが、女性に対しては腹部への負荷が大きいとでも言ってもらえばいい。上様が納得するよう説明してくれるさ。」

 

 

 

「あ、ソフトボールという手があるな。あれなら、投球フォームが違うし野球よりは場所を取らないだろう。男女平等であることを見せていかないといけない。」

 

 

 

「問題は、サッカーだ。さっきの4つ。肩を上げる。腹部を故意に引っこめる。横隔膜を強制的に下げ、その結果として腹部を突き出しすぎる。下方の肋骨を外側に開く。この禁忌事項を全部やってしまうのがサッカーだ。」

 

 

 

「サッカーは外せるな。ただ、もう1つあるんだろ?さっきの4つの禁忌事項を全部しなくてもすむのもサッカーだ。女子にとってサッカーは、オールオアナッシングなのかもな。ただ、男性用のサッカー戦術を利用して、エックス脚が多く、関節の強度が男性より弱く膝に負担が大きいということでも利用しよう。」

 

 

 

「ただ、いずれは、女子が、柔道やボクシングやレスリングなどの格闘技、野球やラグビーやサッカー、下手すりゃアメリカンフットボールをする時代がやってくるさ。」

 

 

 

「そうだな。身体操作と身体への悪影響を考えない身体の使い方、機能美に執着しすぎて、筋力に執着しすぎて、身体を悪くする人間がたくさん出てくるだろうな。」

 

 

 

「上様が何とかしてくださるだろう。僕たちが存在すらわからない上様。」

 

 

 

「上様がどうされるかはわからない。想像もつかない。ただ、女子のスポーツや格闘技は後々、大流行かもな。いずれ、地球は食糧難におちいる。人口過多で困る時代がやってくる。スポーツで健康になどという考え方で、間違ったセオリーが世の中にはびこり、女性も男性も自分の子孫を残せない時代が来る。」

 

 

 

「多分、未来の人間は僕たちの会話に気がつくこともないね。人口を減らすために、他にも合法的手段をとる人間が、必ず現れるだろうね。」