彼女に棲みついたのは病いか、悪魔か。

        ~「エミリー・ローズ」公式サイトより~



悪魔は、闇にまぎれてやってきた。


emily3
お気に入りのタイ料理屋で夕食を済ませた帰り道。

軽い気持ちで借りた1本のDVDが、すべての始まりだった。


いつもなら大人しく寝ているはずのネコが、

妙にビデオ屋の袋を気にしている。

焦点の合わない目をして鼻をひくひくさせたかと思うと、

わけもなく鳴きわめき、何かに急かされるように走り回る。

私がいくらなだめても、その言葉は耳に届いていないようだ。


人間が眠りにつき、暗闇と北風が支配する時間になっても、

黎明が東の空を切り裂き始めても、

ネコは何かに憑依されたような恐ろしい声で鳴き続けた。


そして朝・・・


emily1
「オロロ~~~ン!!!」



emily2
「アワォオ~~~ン!!!」



emily5
「ヌォオロ~~~ン!!!」


emily4
「オロ~~~~ロン!!!」


お年頃の女子ネコの匂いがすると思われるビデオ屋の袋を

人間が一目散に返しに行ったことは言うまでもあるまい。


白い衣に身を包んだ悪魔祓いの先生は、

「できれば9ヵ月まで様子を見ましょう」と先月言っていたけれど、

・・・できるだろうか・・・


※ちなみに借りたビデオは「エミリー・ローズ」ではなく、

「大いなる休暇」という秀作でした。