昨日に引き続き菖蒲を見に行きましたが、実は今日のメインは能楽鑑賞です❣️

「金剛流特別企画 能楽体験と公演鑑賞」という、体験も含めた初心者向けの講座が定期公演の前に付いている親切な企画です!これにお友達と一緒に参加します。

10:30から受付なので、北山の植物園は9:40頃には出たかったのであまりゆっくりとは撮影できませんでしたが、花菖蒲が満開で、足早にささっと見ただけですがとても満足でした。


植物園から急ぎ足で歩き、着きました!金剛能楽堂。烏丸通は何度も通っており、緑の多い所だなぁと思っていましたが、入るのは初めて。

入った所に庭に面した待合室のような休憩スペースがあり、緑が眩しい!

美しい庭園に鯉がたくさん!

こちらはパンフレットの写真。綺麗です!



能楽堂、初めて見ました。

神社の本殿の前にある神楽殿と似た感じです。老松の絵が描いてあるのも同じだな〜。

この能の舞台に、なんと上がらせてもらって舞を少〜し教えてもらったのです。能ってゆっくりした動きに見えますが、膝を折ってしゃがむ事が多いので凄くしんどいです!体幹も鍛えとかないと、真っ直ぐ立てません。ターンとか、難しい〜。能楽師さんは、運動神経が良いんだと思います。思った以上に運動量が多く、汗かきました。そして謡も、結婚式で祝詞をあげる、あの「高砂や」を習いました。

先生の声が素晴らしく、そんな朗々とした声は出ず、全く足元にも及びませんが下手なりに謡うのは楽しい!

午前中で体験が終わり、午後1時から定期公演が始まるまでの間、ランチに出ます。

能楽堂からほど近い京都ガーデンパレス内のレストラン「ブリランテ」で1300円のランチ。コーヒー、紅茶のフリードリンクが付いて、サラダ、スープ、メインは豚と鳥のミックスフライを選択。さすがホテル!とても手が込んだお料理で美味しかったです。今度はゆっくりできる時に来たいです!


そしていよいよ定期能を観ます。

元々能楽に興味を持ったきっかけは、西陣の織成館で昔の素晴らしい能衣の展示を見たからです。唐織の帯地で作られていた豪華な装束。元々装束の為の唐織が後世で帯になったようです。神様に奉納するからか、採算を度外視したような最高の織物で、そんなのを着て舞っているのを見たいと思ったからです。装束研究の八條忠基先生の本で、興味のある装束について読んでいたのですが、平安時代の唐衣に似ているなと思いました。


演目最初の「班女」では女の人が出てくるので、楽しみだった美しい装束が見られました❣️けっこう虐げられる役どころでしたが、美しい装束を着て、ちょこんと小さくなって座っている姿はとっても可愛らしい!能面も表情豊かに見えて、優雅な舞姿、今までの、写真とかでしか見た事がなかった能面のイメージがガラッと変わりました。やはり能面は能を演じている中で見ると全く違って見えるものですね。

次に狂言。これは言葉が分かりやすく、コミカルで面白いので大爆笑しながら観ました!昔のお笑い?って、めっちゃ面白いです!

次が「一調」という初めて聞く言葉。打楽器と謡で、言葉は昔の言葉で分からないのですが歌として聴き入りました。

最後が「夜討曽我」という能。ええっ?!と言うほど激しい、時代劇で言うなら殺陣があり、その時の鼓と笛の演奏の素晴らしいこと!!もうノッリノリで、日頃からノリの良いマルーン5とかバックストリートボーイズやエドシーランを聞いていますが、それ以上?にノリノリでした!外人観光客なら踊ってしまいそうな程のビートの効いた楽曲でした!小鼓、大鼓の人が、ヒョォ〜とか、オォ〜とか、とても大きな声を出しながらポンと鼓を叩くのです。謡う人は別に地方さんという人達が謡うので最初聞いた時、謡でもないこの声は何だろう?と思いましたが、演奏の一部、楽器の一部として無くてはならない「音」なんだなぁと思いました。このヒョォ〜があるからこそ、大盛り上がりに盛り上がるシーンではノリノリになれました!もう一回聴きたい〜!でもずっと発声しながら鼓を打っていたので、すごい疲れるだろうと思いました。

能って「静」のイメージですが、激しい「動」もあり、4時間最後まで本当に楽しかったです!これは是非また来たいです❣️

帰りの電車でも、友達と良かったね〜と余韻に浸りながら帰りました。

2024.6.9