智積院の名勝庭園に、500円払って入ってみます。
この先を曲がると
凄いお庭が広がっていました〜❣️
築山と言うには高過ぎませんか?作ったというより、元々の山みたい!パンフレットを読むと、中国の廬山を模して「造った」とあります。凄い!
橋が架かっており、渡れるようですが、このお庭には入れません。
さつきの咲く今が一番美しいのではないでしょうか?
書院に上がると、左が見事な襖絵、右がお庭という、何とも贅沢な空間!
まずお庭を堪能します。
かなり高い山ですが、奥行きがあってけっこう離れているので圧迫感もなく明るい感じです。
お庭の北寄りから見ると、石組みが目立ちます。
滝もあって、パンフレットにあるように「深山の中にいるよう」です。
今日は晴天で明るい雰囲気ですが、雨の日はまた違った、墨絵の世界のような幽玄な雰囲気になるのでは、、。雨音が素敵な日にまた来てみたい❣️
次は襖絵です。レプリカですが長谷川等伯の楓図、桜図です。
楓図
桜図
桜図は長谷川久蔵25歳の作で、26歳で急逝した翌年、父の等伯が哀惜の情を振り切り自己の生命力を画面いっぱいに傾けて楓図を描き出したとあります。
この襖絵にそんなドラマがあったとは。そう知って見ると切なくも美しく、力強く感慨深いです。
奥にもあります。松に秋草図でしょうか?
金箔の絢爛豪華な襖絵ですが、桜図の方は不思議と静かな感じがします。誰もいないしんとした桜園に1人佇んでいると四方から圧倒的な美しさが迫ってきますが、この絵もそんな感じがしました。逆に楓図はダイナミックで動的です。桜も楓も短期間に散る命ですが、桜は静かに人知れず散り、楓は精一杯燃え尽きて散る、と言った風情です。父を超える天才と評判で、長谷川家の跡取りとして盛り立てて行くはずだった
久蔵。生きていれば狩野家を越えていたかも、と言うほどの天才。そんな父子の魂の響きあう襖絵。
(本日の一歩き一句)
「さつき山 見下ろす先に 永遠の春」
(解釈)名勝庭園のさつき山から書院の襖絵が見えていて、例え冬枯れの真冬でもそこだけは桜咲く春である。短命だった久蔵だが、永遠の春を描いて逝ったんだなぁ。
今度来る時は、宝物館で是非本物を見たいと思います。
次は書院の周りをぐるりと回って、講堂へ。広々した建物を自由に歩き回れるのが凄くワクワクします。
渡り廊下も美しい庭を通って行きます。いったい幾つお庭あるんだろう?
襖絵の美しいお部屋もあります。
講堂にも襖絵があり、こちらは撮影不可です。
広い建物をぐるぐる巡るのも楽しい!一通り回って、智積院を後にします。
次は、昨秋、京都駅の東側に移転した京都市立芸術大学の展覧会に行きますが、長くなったので一旦終わります。
2024.6.1