遅ればせながら、明けましておめでとうございます。年末年始のお休みも今日で終わり、、、。また明日から仕事です。でも木金と行ったらまた三連休なので、それを心の支えとして頑張りたいと思います!

さて、大晦日から今日までのまるまる4日間、家から一歩も出ず、かねてより作ろうと思っていた帯のコートに取り組みました。デザインもだいたいは考えていたのですが細部を詰めて、帯に合わせる脇役の生地合わせもあって、けっこう考える事があり、失敗もしながら、時間がかかりました。そしてまだ完成ではなく、途中経過ですが、こんな感じです。


こちらは西陣の琥珀織の帯で、花唐草文様。金銀箔がたくさん入っており、全体にタマムシ色にも見えて、最初、緑のダマスクジャガード生地と合わせてみたのですが何だかしっくりこず、、、。で、ほどき直して、ゴールドのダマスクジャガード生地を合わせてみると、こっちの方が溶け込む感じでこれにしました。ただ生地が足りなかったので、帯の裏の黒生地も少し使っています。

重厚な渋い感じの色味ですが、花唐草で華麗な感じもして、私の中の西陣のイメージにピッタリ、の一目惚れの帯です❣️


次に同じく西陣織の吉祥花文という柄の帯。こちらはまだ裏地と合体しておらず、進捗度60%くらいかな?裏地がまだ付いていないので襟はまち針で留めています。

この雲取り吉祥花文という柄、とっても華やかで刺繍のような盛り上がりのある豪華な織りです。

合わせた脇役の生地はユウワさんのフラワーダマスクというジャガード生地。

帯自体が最高に豪華で複雑なジャガード織りの王様なので、合わせる脇役生地もそれなりに陰影のあるジャガード織にしています。そして無地を合わせるよりも柄がある方が帯に溶け込み、どうしても豪華な帯はとっても目立つのですが、帯だけが浮き上がって見えるのを少し緩和できそうな気がします。

この4日間、毎日じっくり帯に取り組み、理想の帯のコートに少し近付けた感じがしました。

帯をリフォームするに当たって、①切らない②縫わない③邪魔をしない  をモットーに取り組みました。帯は裏にものすごく糸が渡っていて、切ったり引っ掛けてしまったりしたくないので、とりあえず薄手の接着芯を貼って裏を保全しています。が、やはり繊細な織柄はなるべく切らない方が良いので、裁断箇所は必要最小限にしています。更に柄の部分が盛り上がっているので、なるべくその上は縫わないに越した事ないです。ここまで美しい帯はそれ自体が芸術作品のようなので、その佇まいを邪魔しないように、あくまでも額縁を作るというイメージでデザインや合わせる生地を選んでいます。


帯は中古をヤフオクで買ったもので、他にもまだいっぱい持っているので、順に作っていきたいと思います。