出石永楽館を出て、添乗員さんについて出石家老屋敷へ向かいます。こちらは出石城内に残る唯一の江戸時代の武家屋敷です。

白い土塀とそれに続く長屋門↓

長屋門には200年程前の祭礼の屋台が収納されています。↓

広い敷地に書院造りの武家屋敷↓

上級武士の屋敷らしい、堂々とした式台玄関です↓

三間が南向きに並んでいます。


1番奥の座敷にご家老がおられました↓

屋敷の正面から見ると平屋建てに見えますが、実はこの隠し階段から上がる2階が有ります。↓

2階は天井が低く、壁をくり抜いた円窓はオシャレな飾りではなく、階段から上がってくる者を見るための実用的な窓です。


そして押入れには屋根へと逃げる足場が!いざという時の逃げ道や、隠密の出入口だったそうです。やはり武士は危険がいっぱいで物騒だったんですね。

屋敷の西側に隠し二階↓



次は出石資料館になっている旧福富家住宅へ。

出石町のシンボル、明治期の時計台である辰鼓楼↓の前を通って


この前の道がメインストリートでお店がたくさん↓


こちらが旧福富家住宅↓。大火により消失後、明治45年に生糸商を行っていた主によって建て直されましたが、ここは江戸時代は鍋・釜を作る職人の住む鋳物師(いもじ)町であり、元は鋳物を扱う商家だった様です。京都の職人を呼び寄せて建築したらしく、期待が高まります❣️

広い土間を上ると↓


真ん中に囲炉裏、上部に大きな神棚↓。壁が赤いのは、近くの山から取れる赤土を塗っているからで、通りに面する出格子はベンガラです。

間口に余裕があるので二間続きのミセの間とオクミセの間↓。障子に映る美しい出格子の影↓

障子を開けると、廊下にはガラス窓が入っていて、その向こうに出格子↓。三重の桟の影です。とても複雑で美しい❣️

2階へ↓

こちらも障子の桟や欄間が美しい!


1階に戻って、離れに行きます。突き当たりの火灯窓を左に曲がり↓

降りると

式台玄関がありました↓。明治25年に離れが先に建築されているので、正玄関が離れにあるのです。

そしてこの離れが猛烈に美しい❣️↓





そして今回1番驚いたのは、式台玄関からすぐの寄付きの間に、小さな炉のある水屋があるのです。↓

とてもおしゃれな空間で、ここでお茶を点てて座敷に運んだのでしょうか。




あちこちの板壁に絵が描かれていました↓


離れの2階へ。↓


鳥が好きだったんですね。


離れの二階は周りをぐるりとガラス戸付きの廊下で囲っているゴージャスさ!


外から見るとこんな感じです↓

中庭を囲む様に屋根付き廊下が取り巻いていて、蔵にもつながっています。↓




素敵な作品がたくさんありました。


旧福富家住宅の東面から↓

旧福富家住宅でフリータイムとなり、ここからバスの集合時間までブラブラと歩いて行きます。マンホールもオシャレ↓

帰りのバスは道の駅丹波にも寄ってくれたので、安い野菜も買えて、お菓子も色々買えました。

時間に余裕のあるスケジュールで、フリータイムもけっこうあって自由に色々見ることができて、移動はラクだし、大満足な日帰りバスツアーでした❣️

2025.12.19