20230422

「22」

「422」のイベント終わりで
そのまま通称「22」に参加。

「22」は
夫婦・カップル限定という
参加のハードルがあり

また
外側からは
どんな内容のイベントなのか
わからないようになっています。

そこで
この半年間に渡って
このイベントの主催者や参加者に
「どんなことをやっているのか?」
インタビューしていました。

そのインタビューの中で
このイベントは
「まだ始まっていない」と聞いたことで
ますます「22」に参加したくなり
それが「422」に実現した。

イベント会場に入ると
本棚の目立つ場所に
ルークバージスの
「欲望の見つけ方」があったので
早速、手に取って、ページをめくる。

やはり面白そうな感じなので
1ページ目から読み始める。

その文体も
その内容も
わたし好みだったため
どんどん読み進める。

ある程度
読み進めたところで

静岡から参加している人から
「その本は、要約すると
どんな内容ですか?」という
「しつもん」が発せられた。

まだ
始まりの導入あたりしか
読めていないのですが

「模倣の欲望理論」についての本で
「人は他人の欲しがるものを欲しがる。
欲望はその人自身の内側からはわいてこない」
ということについて書かれているのだと思う
と、応える。

もっと詳しく語るならば
生理的欲求、安全の欲求以外は
すべて何かのモデルの模倣であり、
自発的な欲望というのは虚偽だということであり

その「虚偽」を
さも自らの内側から湧き上がる欲求と表現して
それを「実現」したいと表明して
だから「助けて」「手伝って」というのは
どうなのだろうか?と。

内側から湧き上がる「濃い欲望」と
周りが欲しているから欲しくなる「薄い欲望」があり
自分の欲望であれ、他人の欲望であれ
そのどちらの欲望なのかを見極める必要があります。

この本について
お話をしていたところに
三宮のプロモーターが入ってきて
ルークバージスや
ミメーシス(模倣=擬態)の理論で知られる
ルネ・ジラールは逆SEOが効いていて
なかなか検索に上がってこないという。

ただ
松岡正剛さんは
流石に、そのあたりについて
押さえているとのことだった。

ルネ・ジラール
世の初めから隠されていること
https://1000ya.isis.ne.jp/0492.html

ルネ・ジラールの 
「欲望の三角形」の概念。

人の欲望というものは 
主体的なものでなく 
往々にして他者の模倣であり
人が欲しいものを欲してしまう。

その時、他者は 
同一の対象を欲望するライバルとなり
「主体」(subject)
「他者」(model)
「欲望の対象物」(object)の関係が
三角形を形成する。

人間(Subject)は、
Modelを倒してそれに成り代わりたい
という欲望を根底に抱えており
自分をModelに近づけるための手段として
Modelが所有しているObjectを手に入れたくなる。
これは、SubjectによるModelの模倣行動であり
自尊心を保つために無意識的に行われる。

わたしは
「モデル」や「役者」(俳優)のようなことを
やっていたことがあるだけに

一般の人よりも
「主体」(subject)
「他者」(model)
「欲望の対象物」(object)について
考える機会が多かった。

資本主義社会は
この「欲望の三角形」を
無限に増殖させていくことで
ドライブしていく。

ここに
一種の暴力が発生する原因があり
この先に戦争がある。

精神分析家のメラニー・クラインは
欲望という感情の下には
「羨望」「嫉妬」「貪欲」といった 
ドロドロした情動が渦巻き

羨望は、怒りであり 
対象物を奪い取るか 
壊してしまう衝動が生まれる。

嫉妬は 
愛情が絡んだ二人の人間関係における争奪であり

貪欲は 
ヒトが必要とする以上のものを望む
激しくて飽くことを知らぬ渇望だと分析する。

また
人間が最も深いところに抱え込んでいる感情が
羨望だと分析する。

「22」は
その起源や由来からしても
これら諸々を治めていくような
テーマを持つイベントなのかもしれません。

人間が抱え持つ
「怒り」や「暴力性」。

人類は
その歴史において
これらを、どのように治めてきたのか?

また、今後
これらを、どのように治めていくのか?

これは
「404」のテーマでもあり
「609」のテーマでもあり
「1111」のテーマでもあります。

「22」初参加にして
この根源的なテーマに迫ることができたのは
とても幸先がよかった。

ということで
御蔭様で今年も
「422」コンプリート。

「全部丸ごと」ありがとうございます。
「無限の広がり」ありがとうございます。

欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア Kindle版
ルーク バージス (著), 川添 節子 (翻訳)  
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