カミサンが終活の一環か2階の押し入れの整理を始めて段ボールを出したは良いけどそれっきり。

 

 中を見たら娘達の本が沢山。

 

 小学生が喜びそうなクイズの本や私が小学生の頃好きだったので読んだ本を誕生祝いにやった物などが出て来ました。

 

 その中に

 

  百人一首

 

の本が有りました。

 

 きっと私が買って与えたのでしょうが…残念ながら我が子達は誰も夢中にはならずにカルタの方は「坊主めくり」しかやっていませんでした。

 

 私が小学校1年生の時に、中学1年になった姉が古典を勉強するとか言って「百人一首」のカルタを買って貰ったのです。

 

 親父が好きだったらしく、テーブルの上に広げてやり方を教えてくれました。

 

 姉は直ぐに飽きて手を引きましたが、小4の兄貴と私はスッカリハマって一生懸命覚えてやったものです。

 

 母親も読むだけなら参加してくれて親父・兄貴・私の3人でもよくやりしました。

 

 兄貴が中学に入ったので終わりましたが、覚える作業はその後も私一人でやってました。

 

 しかし、100枚全て覚えることは出来ずに3~4枚は必ず間違った様な記憶が有ります。

 

 それでも、中学生になるとクラス対抗戦みたいなのがあって私と同じくらい覚えていた女子と二人の活躍で優勝しました。

 

 下宿先ではオバサンがやろうと言い出したのは良いのですが…私がほぼ全て取ってしまうので「上の句」を読まずに下の句だけでやろう…と北海道ルールを持ち出して来たものです。

 

 

 落語を始めたら百人一首が出てくるので嬉しい限りでした。

 

 「崇徳院」や「千早振る」は有名ですし、昔は「千早振る」と一つの話だったとも言われている

 

 「陽成院」…筑波嶺の峰より落ちる男女ノ川恋ぞ積もりて淵となりぬる

 

 筑波嶺に負けて剣が峰から落ちる男女ノ川 賞賛の声が積もって扶持になった

 

 隠居が調子に乗って

 

  百人一首は全部相撲取りの歌だ

 

と胸を張るのが好きです。

 

 

 小咄では、女性が着物に百人一首の札を柄にして

 

  胸の辺りに…乙女の姿しばしとどめん

 

  お尻に…今日九重に匂いぬるかな

 

  前をまくると…人こそ知らね乾く間も無し

 

というのも有ります。

 

 

 

 またマクラが長い…。

 

 で…一番の「天智天皇」から順に上の句を見て下の句を思い出そうとしましたが…90枚以上覚えたはずが…まあ、出てこない。

 

 似たような文句で混同した歌も有りますが…下の句が微塵も出てこないのが沢山有って情けないったらありゃしない。

 

 一枚札の

 

  むすめふさほせ

 

すら危なくなっておりました。

 

 流石に上の句すら覚えていなかった歌は有りませんでしたけどね。

 

 半分くらいしか言えないかもですな。

 

 でも懐かしくて…ボケ防止にまた覚えてみようかな…なんてね。

 

 好きな歌…というよりは印象深い歌は

 

  百敷や古き軒端にしのぶれどなお余り有る昔なりけり

 

 これは親父が札を読む時に必ず最初に替え歌にして唄う歌で…それが

 

  股引や 古き破れてケツが出て 今朝の寒さに チ○コブルブル

 

 実はコッチだけ覚えていて本歌は忘れておりました。

 

 作者の順徳院は佐渡に流された方で佐渡へ行く前に立ち寄られた場所が寺泊に有って徘徊したことが有りました。

 

 歌の思い出などを書いているとキリが無いので、懐かしかったのと記憶力が危うくなったと言う事でお終い。