東京かわら版6月号が、1月21日に急逝された

 

  三代目林家正楽師特集

 

でした。

 

 ブログを読み返しても何も書いていないことに気づき…艶笑さんの掲示板には何か書いた記憶が有りますが…ちょっと偲んで見たくなりました。

 

 

 初めて正楽師を拝見したの落語を始めて暫くしてからの鈴本だと思います。

 

 だからもう50年近く前。

 

 当時の名前は一楽。

 

 怖そうな顔で黙々と紙切りをしていた記憶が有ります。

 

 それまではテレビに出ている二代目正楽師しか知らなかったし、ナマの紙切りも初めてでした。

 

 で…切って見せてくれたのが

 

  パンダ

 

 その完成度の高さと可愛さでコロリとファンに。

 

 その後何処の寄席だか覚えておりませんが勇気を出してパンダを切って頂いたのが初めてのリクエストでした。

 

 その後も何処かで「藤娘」も切って頂きました。

 

 転勤先まで持って行っていたのですが引っ越しのドサクサで紛失したのか若い衆にプレゼンとしたのか…何処かに行ってしまいました。

 

 本人のお会いしたのは、新潟の料理屋で開催されたさん喬師の会の打ち上げだったと思います。

 

 怖いという印象しかなかったのですが、お話ししたら本当に優しくて驚きました。

 

 

 その後は平成20年の円朝まつり。

 

 団扇にサインをして頂き記念撮影。

 

 

 

 この時も優しさ一杯の対応でした。

 

 

 寄席では落ち着かないのでいつの頃からか、原則、紙切りのリクエストはしない事にしておりましたが、時期は忘れましたが池袋演芸場。

 

 兎に角誰も声を出さない変な日だったので正楽師に申し訳がないと思い、丁度中トリで出ておられたさん喬師匠をリクエスト。

 

 すると正楽師が

 

  何やりました?

 

とおっしゃったので

 

  お菊の皿

 

と答えたら見事にさん喬師の姿を切って下さいました。

 

 

 本当にそっくり。

 

 これは家宝。

 

 

 その後は、令和4年10月の入船亭扇橋師真打披露の末廣亭。

 

 同期三人の同時の昇進でその日は小燕枝師匠がトリだったのですが…これまた声を出さない客ばかりで、思わず

 

  入船亭扇橋師匠!

 

とリクエスト。

 

 小燕枝師匠のリクエストが来ると思われたのか…

 

  扇橋さんですね

 

と確認の上切って頂きました。

 

 

 これも家宝。

 

 

 トリの小燕枝師から

 

  空気が読めない奴がいた!

 

と非難されましたけどね。

 

 

 正楽師の

 

  職業病です…

 

  爪切って…

 

  お菓子の袋切って…

 

は40年前から聞いておりますが…あそこまで続けると芸ですね。

 

 私も南京玉すだれの際のギャグは20年も同じ物をやっていて悩んだ時期もありましたが…正楽師に倣ってそのまま続けております。

 

 

 その他師匠のグッズでは

 

  鈴本演芸場の風呂敷

 

が有ります。

 

 

 同じ時に寄席カルタも買ったはずが探しても見つかりません。

 

 

 LINEのスタンプも2種類購入しましたが、これは使い勝手がイマイチ…。

 

 

 コロナ前は年に5~6回はお江戸に行っておりましたのでいずれまた寄席でお会い出来ると思っておりましたのに…誠に残念です。

 

 落語協会の紙切りさんは

 

  二楽師・楽一さん・八楽さん

 

と揃っているので安泰ですね。

 

 ごゆっくりお休み下さい。

 

 合掌