楽栗さんから教えて頂いたテレビドラマ。

 

 本放送は平成13年6月…23年前。

 

 今回は再放送。

 

 本放送の頃は新発田で単身赴任中…ドラマは全く見なかった時期。

 

 しかし、原作者の

 

  宮部みゆき

 

を知ったのはその前の十日町…。

 

 テレビ放送を知っていたら見たかもですけどね。

 

 役所からの帰りに本屋で何気なく手にした

 

  本所深川ふしぎ草紙

 

が宮部との出会い。

 

 その時買ったもう一冊も女性作家の小説だったけど…これは駄作も駄作。

 

 しかし、宮部モノにはスッカリ感心。

 

 暖かいようで冷たいようで…野坂昭如程では無くちゃんとハッピーエンドもあるけれど、山本周五郎にもあるような突き放した噺も有ってすっかりドハマリ。

 

 当時出版されていた宮部モノは現代物から時代物までほとんど全てを購入読破。

 

 

 しかし、最近の三島屋変調物語も読んでいたけど…主人公が男に変わり…ガッカリ。

 

 現代物も

 

  「誰か」

 

の読後感があまりに悪すぎて現代物はお終いに。

 

 時代物の

 

 「孤宿の人」

 

もイマイチで…。

 

 そんなこんなで、正直もう読まないな…と思った本は

 

  新潟県被害者支援センター

 

へ寄付した物もあります。

 

 

 

 相変わらずマクラが無駄に長い。

 

 で…茂七親分のドラマを見たのですよ。

 

 まだ若い高橋英樹…ま、はまり役ですね。

 

 原作と違ってカミサンが死んじゃって娘と義母との三人暮らし。

 

 この義母が淡路恵子…東宝の社長シリーズなどにも出ていたあの色っぽい女優さんが…と思うくらいの老け役…凄い女優魂。

 

 子分の一人はタクボンの息子…不祥事で消えちゃったけど。

 

 

 

 何と言っても溜まらなく良いのが

 

  稲荷寿司屋の親父…原田芳雄

 

 いやはやドンピシャですな。

 

 

 更には、23年も前のドラマだから今も活躍している俳優さんが若い!!

 

  真木よう子はまだ小娘だし、八嶋智人は二枚目の色悪やってるし…

 

 まだまだ沢山出てくるから楽しみですな。

 

 

 噺は…本来の原作である「初ものがたり」の他に「本所深川ふしぎ草紙」「幻色江戸ごよみ」「かまいたち」「堪忍箱」などからほぼほぼ原作通りに仕立ててあります。

 

 原作もしっかりしているし、脇役も良いから見ちゃいますよねぇ。

 

 

 

 更に、民放では先日

 

  「霊験お初捕物控~震える岩~」

 

がドラマに。

 

 こちらは

 

  26歳の上白石萌音が16歳のお初

 

を演じるのですが…良い雰囲気ではと思いますな。

 

 更になんとなんと、私一押しの

 

  南町奉行 根岸鎮衛

 

を、あの北条時政の坂東彌十郎がやるというので…これは見なければと…見ちゃいました。

 

 学芸会になるだろうと覚悟しておりましたが、脇の若いアイドルや役者もそれなりに雰囲気を出しておりました。

 

 何と言っても居酒屋に

 

  テーブルが無い

 

のが偉い!

 

 床机か小上がり

 

が当たり前なのです。

 

 ま、こっちも今までの時代劇の嘘で塗り固められておりますので偉そうには言えませんけどね。

 

 

 しかし

 

 南町奉行所

 

の看板は…やめられないのでしょうかねぇ。

 

 字幕でも良いと思うのですけど。

 

 ま、人妻がお歯黒付けて眉剃って出てこられても嫌なので仕方が無いのですけどね。

 

 ドラマ冒頭に「耳袋」が妖怪や不思議話だけ載っているようなナレーションがありましたが、これは大間違い。

 

 そんなのは極々一部。

 

 このブログでも相当数のそれ以外の噺を載せておりますけどね。

 

 いずれ拾い出して纏めてみたいとおもっておりますし、読み返すと、おやこんなのも有ったのかと思う噺もあるのですよ。

 

 頓挫してますけど根岸鎮衛さんご自身の話も載せたいなとも思ってますしね。

 

 

 また、噺が飛びましたが…そんなこんなで…本棚の中から

 

  「深川ふしぎ草紙」「かまいたち」「幻色江戸ごよみ」「お初ものがたり」

 

などを持ち出して読み始めました。

 

 何回も呼んでおりますが、やはり宮部は上手いですな。

 

 心の中に江戸の風が吹き渡ります。

 

 更に、茂七が高橋英樹・稲荷寿司屋が原田芳雄になって動いてくれます。

 

 

 

 腕の痛みのお陰で運動も散歩すら出来無いので読書には丁度良いのですね。