本日は症例検討
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X歳男性。
受診時、発熱と意識障害を呈し、血液検査にて腎障害と肝障害、白血球減少および血小板減少を認めた。
家族によると、草刈り後に全身倦怠感と関節痛が始まり、
体調不良となった。
ダニ媒介感染症を疑い、抗生剤(ミノマイシンとセフェム系)投与開始。
血小板減少に対して血小板輸血を実施した。
抗サイトカイン血症にはガンマグロブリン製剤を投与した。
詳細な血液検査により、
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスが陽性と判明。
上記治療により意識障害は改善し、数日後には解熱した。
発病後16日に退院できた。
この症例は、早期より SFTSを疑って総合的な治療を行ったために、速やかに症状が改善した。
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川崎市での幼稚園児連続死亡事例は、
現在血液検査が実施されており、
何らかのウイルス感染の兆候が発見されるかもしれない。
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