昨夜のTV番組「NHKスペシャル」

<がん治療革命が始まる>

     は大変興味深かった。

 

ステージⅣ等の進行癌患者(大腸癌・肺癌)から癌細胞組織を採取し、

次世代シーケンサーを使用して全遺伝情報を解析するプレシジョン・メディシンという手法を紹介していた。

 

 

 癌特有の遺伝子異常を見つけてから、

その遺伝子異常に適合する分子標的薬を選んで投与すると、

 

癌が短期間で縮小するという症例を示し、

従来の抗癌剤治療と比較して顕著な延命効果があると解説していた。

 

 ただ、完全に癌細胞が消えるわけではないらしく、別の部位に転移が発見されたケースもあった。

 

 さらに、遺伝子変異が不明なケースが上記全癌症例中3割ほどあるため、適合する分子標的薬が存在しない場合は、この治療は不可能であった。

 

根治には至らないものの、分子標的薬の効く患者にとっては希望の福音となっている。

 

いつか対症療法の領域を超えて、

癌そのものの原因を除去できる治療法が発見されること願いたい。

 

 

 

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