今回の大水害のキーワードは「線状降水帯」。
台風に引き込まれた暖湿雲が南北4百キロに渡って長時間同じ場所に停滞したため、
栃木県を中心に24時間で500mm以上の降水量となった。
その結果、鬼怒川の堤防が決壊し茨城県常総市が37km平米水没した。
北関東・東北で避難指示20万人、避難勧告80万人という空前の大災害である。
被害に遭われた人々にお見舞い申し上げる。
とても人ごととは思えないのだが、この線状降水帯がもう少し西にずれていたら、
群馬県も大変な状況になっていただろう。
私の住んでいるところは河川から数キロ離れており、
明治時代にあったという100年に一度の大水害でも被害の無かった場所なので安心はしている。
しかし地元の水害マップでは、職場のある場所が50cmの冠水予想なので、
土嚢は準備しておきたい。
それにしても、鬼怒川の堤防が決壊しなかったら、
合流したあとで利根川の堤防が決壊していたかも知れない。
低地での災害に目が向いているが、
全国的な豪雨によって今後は山間部の大災害にも注目。
ということで、
2012年9月12日記事
「全国”深層崩壊”推定マップで見える安全県」を再掲
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一昨日10日、国交省が「深層崩壊頻度推定マップ」を発表したので、早速ダウンロードしてみた。
深層崩壊とは山地の斜面が数十メートルの深さの岩盤から崩れる現象。
大雨や豪雪、地震が引き金になって、岩盤のひび割れに浸透していた水の圧力で一気に岩盤が崩壊してしまうと、土石流となって下流へ一気に押し寄せたり、せき止められた川が氾濫したりする。
このほど国交省は深層崩壊の推定発生頻度を5km四方ごとに、4段階に色分けして作図した。
東日本エリアマップで示された主な危険地帯は、
・栃木・福島・群馬県境
・群馬・埼玉・長野県境
・東京・山梨県境
・長野県
・赤石山脈の静岡県側
・飛騨山脈の富山県側
・岐阜県北東部
などがある。
将来、フォッサマグナに関わる大地震が発生したら、
長野県を縦断する巨大亀裂・断層が出現するばかりでなく、
長野県西半分の山間部は深層崩壊で居住不能になるだろう。
静岡ー糸魚川ラインを越えて東日本から西日本へ避難する時間的余裕があるかどうか、、、。
一方、深層崩壊がほとんど起こらない水色のエリアは、海没する地域と一致しているかのようだ。
ジュセリーノは、2021年までに海面上昇7メートルと言っているので無視できない。
西日本
西日本では
・奈良県南部
・三重県南部
・徳島・高知県境
・高知・愛媛県境
・九州山地の熊本・宮崎県境
に頻度の高いエリアが見られる。
近未来の地震・津波・火山噴火・原発事故・深層崩壊を想定してこの地図を見てみると、
なんとなく国内の安全地帯がわかりそうだ。
本格的田舎暮らしを迫られる際には大変参考になるだろう。
~~~~~~~再掲終了
今回のような豪雨・洪水が異常気象によって毎年連続するようになるのだろうか。
居住可能地域が次第に狭まり、次第にエコな生活形態に成らざるを得なくなる。
そして、損害保険会社が倒産する日も近い?
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