夢日記をつけるようになって3年経過した。

従来の認識は、
夢日記を継続することによって潜在意識からの情報を引き出せるようになる、
夢に現れるシンボリックな物事を解釈できるようになる、
というユング心理学的理解であった。

 数年前からネットを使用して大規模人数の夢判断をしていた機関もあったようだが、
3.11を事前に予想出来なかった事実は重く、
すっかり信頼性を失ってしまったようだ。

 私自身はこの5年間、基本的な感知力に変化はなかった。
あくまでも個人的な対人関係の象徴的夢で、事前にトラブル(もしくは慶事)を察知出来るという程度。
(過去には夢見で前世を知るという技法も試し、ある程度の成果はあった)

ただ、今年になってから、夢のお知らせの現実化が早くなっているようだ。

 夢見の要諦は、
夢の内容そのものの解釈より、
夢を見ている最中における自己意識の自覚にあるという。

 これに関しては先達の教えが参考になる。
先日取り上げた「時空を超えて生きる」によると、

「夢はこの世界と同じところにあり、違いは肉体が横たわっているかどうかだけです。

夢をコントロールできないということは、人生をコントロールできていないことでもあります。

また、夢が適当にぐるぐる変わるのは、こちらの世界ではマインド主体で生きていて、

それが自分だと思い込んでいることをそっくりそのまま表しています。」

 著者であるKan.氏は「ダブル・アテンション」法を勧めている。
これは、自分の過去を客観的に想起するというもので、

「これを続けていると、あるとき主体と客体が落ちる経験をするでしょう。

見ている自分も客体も消えてしまうという劇的な体験です。

そのときあるのは、主体(自分)と客体(他者)のどちらでもありません。

究極です。」

「ダブル・アテンションができるようになると、夢も現実もなくなり、フラットになるでしょう。

夢でやったことが現実で活かせるようになったり、現実で果たせないことが夢でできたり、

夢の中でエクササイズしたりできるようになります。これはチベットでは普通のことです。」

と述べている。

この説明に惹かれるのは、
私も過去世でチベットに生きていたとき、既に経験していたからかも知れない。

 もう一人の先達は真我に至る方法の一つとして、
夢の内容に注目するのではなく、
夢を見ている自分を見つめるように説いている。

 どの道も簡単ではないが、
機械等の補助無く、

自発的な意志による日々の実践によってのみ、

意識の変容を経験し、真我の発見に至るのだろう。

 まだまだ先は長い。




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