<さらばアトランティス・・・愛をこめて>  第63話



原作:ドラゴン     編集:FUKATI


これまでの主要登場人物


・ターシャ:今は亡き天才科学者トル博士の姉で、帝国首都神殿の巫女

・フーカ:レムリアの叡智を受け継ぐアトランティスの老神官・祭司長
   (現代ではこのブログの管理人FUKATI !?)

・ハロンの科学者サマ博士、キュ博士:フーカの弟子。生き残りミッションを担当。
・宇宙観測所所長デープ
・官房室長・広報室長ロミ
・その部下ミチ・・秘密情報員で巫女

・ヨーシ総統:前提督を暗殺し帝国乗っ取りに成功した。
・宮殿長ヒーロ、その部下ローキ
・秘密警察長官ターナ
・取調室長マーク

・警護官長マーサ

・黒魔術集団頭領スーガ

・黒魔術師ワーラ
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やがて 夜が開け朝に なった。


ロミもいつの間にか眠りこんで しまったのか? 


サマ博士が 「先生、 先生」と フーカの 少し 動いた 顔に 対して 何回も呼んでいた。


暫くすると 目が開いた。


「ロミさん 大変だ。 フーカ様が 、フーカ様が 気づかれたみたいだ。

脈も 大分 しっかりしてきた。このまま 呼び続けよう! 」

                                   

ロミとサマ博士は、フーカに何回も呼び続けた。


その甲斐あって 、かなり衰弱はしていたが、口の 動きから 何かを 語りかけていた。


今の時点では、無理なのて゛暫くは、休養させる事にした 。


取り敢えず命だけは何とか繋ぎとめる事ができ、 ホット 一息ついた状態だった。


 それから3日が 過ぎた 。


フーカの意向もあり、動きが取れない状態だったが、 ようやく フーカの意識が 戻った。

                                           

「ロミさん 、来てくれますか!」

隣の部屋にいた ロミを サマ博士が 大急ぎで呼んだ。


「気がついたみたいです!」

                                         

「良かった 。今、行きます! 」

                                         

フーカのいる部屋に入ると 、フーカの目が開いていた。

                                          

「フーカ様、もう大丈夫ですよ。

 安心して下さい 、ロミです。サマ博士もここに います!」 

                                       

暫くすると ゆっくりとした 口調で 話しかけてきた。                    


「君たちにどうしても話しておきたい事がある。 


どうやら儂は、また この次元に戻って来たようだ。

スーガと儂は、凄まじい闘いだった。


 闇と光 と言う立場に対して 、目に見えない 、
また 他からの 次元を越えた エネルギーが 両方の立場を 通して 後方支援に回った気がした。


しかし 最後は、大きく 渦巻いて螺旋状態になって、

 そこへ 儂とスーガが上と下へ引き裂かれた様な気がした!」

                                         

「フーカ様そのぐらいで! 」


「いや 話させて下さい 。

老いぼれ爺でも 何かに役に立っていると 思えば 無情の喜びにて 。


今 、こうして君たちと最後の会話が出来、それを心ある 同志に 伝えて下され。

 儂からの 最後の頼みぞ!」




<さらばアトランティス・・・愛をこめて>  第64話



フーカの話しが続いた。

                                         

 「儂は、いつも このアトランティスをはじめ 、
この地球 そして 宇宙 、銀河を いつも憂い こうして いつも 最良の 答を求め また 問答して来た。


 しかし 答え探しに明け暮れ 、遂に この老いぼれになるまで 答が見つからなかった。


しかし スーガとの この エネルギーのぶつかり合いを通して 、
やっと 答えを得た。

これで冥土の土産が 見つかり、その嬉しさに 感無量の思いに浸ることができた!

                                          

「その答え探しの答えとは、!」


                                         

「答えが無い事が答えだった。


また 各 螺旋状の 節目には、それなりに 答えが ハッキリあったが、

 
上下して 螺旋の節目が 変われば 、時空間が変われば また 答えも変わる事を 身を持って スーガと体験した。


彼も闇は、闇なりに 同じ事を 体験したと思う!」

                                           

「それは、どういう事なのですか。

 ロミには、さっぱり 分かりません。


答えが無いなら 途中答えも 無いのでは、ありませんか。 

サマ博士 には、解りますか!」 

                                          

「私にも 良く 解らない 。

この世で こうして 善と悪 、フーカ様と悪魔のスーガの 闘いこそ、

 正義の為のフーカ様が お立ちになり 、

皆が 良い光の想念を送り それが 答にならないのですか、、!」


「君達も無理も無い。

 儂も皆と同じ心境て゛スーガと 交えた。

 
そして 劣勢になり 、スーガが 応援に来た ワーラの憎しみや怨みの低波動をスーガにパワー転写した時 、儂は負けたと 思った。

 
その途端に 螺旋状の 立ち位置が崩れ 、落下する時 スーガが 儂に対して!」

                                    


「どうだ思い知ったか。 

所詮 こちらのパワーが 光よりも 何段も上だと 。

そんじょそこらのシロウトでも解るさ。


 たまたま ワーラが 出しゃぱって 闇のエネルギーを 供給しなくても、

 地球上 特に 、アトランティス内部の内戦やら 他の小国の 不安や恐怖 など、
ネガティブの振動数で満ちている地球に 最終から 光は無いに等しい 。


それでも オメオメと闇の餌になるために来た フーカよ、

 お前も 地に堕ちたもんだ。

 
最初から 答えは、出ていた。

さぁ 闇があっての光と 、さぁ 地獄に 堕ちろ 。

受けてみよ 闇のエネルギーを! 」


                                          

「その時だった 。もう儂も駄目かと 思った。

 答えは、やはり 最初からあったのか?

                                          

 答え探しは、所詮 絵にかいた餅か?

                                           

もう儂の負けだ。

最後まで光をありがとう。

 もう悔いは無い。

 光も闇も もう どうでも 良い。

地球よ、 アトランティスよ さらばじゃ!」


儂は、螺旋状 の下へ 下へと 堕ちながら 叫んだ。

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第64話終了







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