<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第47話




原作:ドラゴン   編集:FUKATI




これまでの主要登場人物




フーカ:レムリアの叡智を受け継ぐアトランティスの老神官・祭司長

   (現代ではこのブログの管理人FUKATI !?)


・ハロンの科学者サマ博士:フーカの弟子。生き残りミッションを担当。

・ヨーシ総統:前提督を暗殺し帝国乗っ取りに成功した。

・宮殿長ヒーロ、その部下ローキ

・宇宙観測所所長デープ

・官房室長・広報室長ロミ

・その部下ミチ・・秘密情報員で巫女

・秘密警察長官ターナ

・取調室長マーク


・警護官長マーサ


・黒魔術集団頭領スーガ


・黒魔術師ワーラ


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倒れた ターシャを 傭兵たちが取囲み 介護している時、 後ろから 杖をついて現れた 老人 こそ フーカだった。 




「スーガよ もう そのくらいで 良いでは、ないか! 」




「待っていたぞ 。そなたが 此処に 来ることを 、待ちに 待ち望んでいたぞ!」




「それは、それは、光栄にて 。この老いぼれを そこまで 慕ってくれるとは! 」




「相変わらずの 減らず口には、恐れいるでは、ないか! 」




二人の押し問答が始まった。




「スーガよ、ここにいる光の巫女の願いを聞いてはくれないか。


三人の巫女の生け贄を 欲しがる 情けない身に、決して落ちぶれるあんたで無いことは、
百も承知している 。



儂とあんたとでは、光と闇と方向は違っても、宇宙窮理を極める事に関しては同じ考えであると思うが!」




「フーカよ、 その言葉を待ち望んでいたぞ。


良かろう 。


その代わり 、条件として 智力を尽くして 儂とあんたの エネルギーを 、この地球に対する 想いを 燃え尽きそうではないか。


いざ 勝負にて! 」




「やはり そうきたか? 


スーガよ 、儂も 此処に来たからには、逃げ隠れもしない 。



むしろ 光を求め過ぎて 、本来 この 物質世界を謳歌してなく 、学びに 何かが足りなく、虚しい心の隙間風に ようやく 気付かせてくれて 礼をのべるぞ 。



全身から 湧き出るこの熱きパワーこそ 、己の御霊が 喜びに満ちている姿にて。」




「良かろう ! 


フーカよ、三人の巫女を明日までに解放しようではないか。


それが終わり次第 、若き日々に学んだ ジャナイ島で待っているぞ 。


忘れるでないぞ 、フーカよ!」





<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第48話








フーカとスーガの押し問答が終わり、


 三人の巫女の解放の条件について 、


怪我をした ターシャが 悪魔殿 を一旦後にして、シッブに戻ったフーカに訪ねてきた。


                                          
「フーカ様、巫女 三人の救出には、一応のメドが立ちましたが、 フーカ様があの様な 方と戦いなさる事は、フーカ様 本来の教えに背く事になるのでは。



その為に 来世こそ 新たに 、今よりも 光に 近づく世界を目指しているのに、カルマが あまりにも大きく残り 、



また 次回も 同じ様な世界境遇へ行かれるのでしたら 残念で ならないのでは無いのでしょうか!」


                                        


「いやいや 、違います。昨日までの 儂なら あなた様のおっしゃる通りの考えで、


 


事無き無難に 関わらず 、距離を保ち 我 関せず を 押し通すのもまた道と思うていましたが 、




本質の魂が スーガと出会い 、相手に対して御縁を全うする事。




また 身を削っても巫女三人を助けることが、本来 人としてやるべき事の大切さに、




本質の 魂が 熱く儂に問いかけてきて、 むしろ それを脱がしたら 何もしなかった事に対して 未練と言うカルマが大きく残り、




 良心の呵責となり 光どころか 闇の奥に 沈んで 終る方が辛く悲しく思えたからです。




最後の最後に 一番 学ばなければならない事に気付かせてもらい、全てに 感謝申し上げたい心境ですよ ターシャ様!」




「何だかフーカ様を見ていると 今が 一番 輝いて見えます。


やはり 肉体的 自由意思と宇宙意識が一緒に交わったのですね!」


                                       


「人それぞれに違いは、あれど、この躍動感こそ 生きている証にて。




 つまり 知識や理論で無く、 もともと人間本来の潜在能力に備わっている叡智、知恵を呼び醒まし、宇宙と一体になれるか 。



それぞれの次元を通し 、創造主の欠片として どう生きて生くか?




生きざま が 学びであり、全てのように思える!」




ターシャは、フーカの熱く語る言葉の一句 一句に もの凄い波動パワーを感じ取っていた。


これもまた 必然的な事象なのかもと、 ターシャは天を仰だ。




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第48話終了









 

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