中国のH7N9型鳥インフルエンザ感染者は9人、死亡者が3人になったと発表された。

発症者は上海安徽省江蘇省に続き浙江省にも広がっている。
ざっと見ると400km四方の範囲で、そのせいか


新聞見出しの「中国発パンデミック懸念」という文字も誇張とは言えない状況になりそうだ。

米国CDCはワクチン作製準備を始めたという。
ヒトーヒト感染の確認を待つこと無く、即応してもらいたいと思うが。
ワクチンが完成して一般に頒布されるのは、

早くても半年後の今年10月頃になるか。

2009年の豚由来新型インフルエンザワクチンの時は接種対象者の優先順位を決められていたが、
今回はもっと厳しくなるだろう。
優先対象者は最寄りの保健所で予防接種を受けることになる。

しかし、死亡率50%を越える強毒性新型インフルエンザウイルスによる大流行が予想された途端、間違いなくパニックとなろう。
優先順位無関係に、予防接種を希望する人々が各地の保健所に押しかけて暴動となる、なんて、悪夢だが、、、。

参考までに2009年の新型インフルエンザH1N1ウイルス大流行時の死亡統計は:
(国立感染研究所感染症情報センター月報、一部改変)

国名  死亡者数  人口1千万人対死亡率

米国      12000       396
カナダ     429   132
メキシコ 1111    105
豪州      191             93
英国      457     76
フランス  309            50
日本      198            15

弱毒性のインフルエンザウイルス感染だったとはいえ、
日本の死亡率の低さが際立っている。
(簡易検査による早期診断、抗インフルエンザ薬による早期治療)
何だかんだ言われていても、一般の日本人が受ける医療は世界一であろう。


今回も、万全の体制で臨み、パニックを起こさず、犠牲者を最小限に押さえ込めると思う。
今から意識していたい。



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