昨夜のTV番組を見て、考え込んでしまった。
埼玉県久喜市で70歳代の男性が呼吸困難を訴えて救急車に出動要請したものの、
30以上の医療機関に受け入れを断られ(たらい回し?)、結局救命できなかった事件に関する検証番組。
救急病院側の受け入れ拒否理由は大部分が「対応困難」、「ベッド満床」、「専門医不在」。
番組の取材では、この対応困難という事情を追究して、救急医の置かれている厳しい現実を明らかにしていた。
端的に言うと、全力を尽くして救急治療をしても、結果が悪ければ訴訟になるという状況があるため、
安易に(?)救急患者を受け入れることができず、
医療機関も救急担当医も萎縮して「保身」を考えてしまうのが現実らしい。
普段かかりつけの病院なら救急対応も出来やすいのだろうが、
全くの飛び込み、初診となると患者本人とも家族とも信頼関係は存在せず、
不幸な結果に至ったケースでは必ず医療側がクレームを受ける(訴えられる)世情となったため、
懲りた現場では最初から、別の意味で危なそうな患者は断ってしまうというのが実情と理解した。
ため息のでるような現実で、間違っても久喜市には近づきたくない?のだが、
大都市圏から地方までこんな風潮が今後は蔓延するかも知れない。
当地ではまだ上記のような例は聞いたことがないので、安心して(?)救急車を呼べる(笑)と思うが、公立病院を狙った居座り・ゴネ・不払い・脅迫紛いの行為は今後の経済状況によっては増加も予想される。
人はいつか必ず死ぬ、という不可避の現実を忘れていることと、
医療は全能と思い込む幻想も、過大な要求の背景にありそうだ。
クリック頂いて有り難う御座います。
埼玉県久喜市で70歳代の男性が呼吸困難を訴えて救急車に出動要請したものの、
30以上の医療機関に受け入れを断られ(たらい回し?)、結局救命できなかった事件に関する検証番組。
救急病院側の受け入れ拒否理由は大部分が「対応困難」、「ベッド満床」、「専門医不在」。
番組の取材では、この対応困難という事情を追究して、救急医の置かれている厳しい現実を明らかにしていた。
端的に言うと、全力を尽くして救急治療をしても、結果が悪ければ訴訟になるという状況があるため、
安易に(?)救急患者を受け入れることができず、
医療機関も救急担当医も萎縮して「保身」を考えてしまうのが現実らしい。
普段かかりつけの病院なら救急対応も出来やすいのだろうが、
全くの飛び込み、初診となると患者本人とも家族とも信頼関係は存在せず、
不幸な結果に至ったケースでは必ず医療側がクレームを受ける(訴えられる)世情となったため、
懲りた現場では最初から、別の意味で危なそうな患者は断ってしまうというのが実情と理解した。
ため息のでるような現実で、間違っても久喜市には近づきたくない?のだが、
大都市圏から地方までこんな風潮が今後は蔓延するかも知れない。
当地ではまだ上記のような例は聞いたことがないので、安心して(?)救急車を呼べる(笑)と思うが、公立病院を狙った居座り・ゴネ・不払い・脅迫紛いの行為は今後の経済状況によっては増加も予想される。
人はいつか必ず死ぬ、という不可避の現実を忘れていることと、
医療は全能と思い込む幻想も、過大な要求の背景にありそうだ。
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